42人の音楽評論家・記者が選んだ2012年のコンサート・ベストテン

音楽雑誌「音楽の友」の企画による2012年のコンサート・ベストテン
 
 「音楽の友」は2011年12月1日から2012年11月30日までの期間中、日本国内で行われたクラシック・コンサートを対象に、音楽評論家・記者42名に各10公演の選定を依頼した。
上位14位までに入ったコンサートと私自身が選んだベストテンを参考までに比べてみた。

 毎年オペラや海外のオーケストラが上位を占めている。
2012年は21位まで発表になっているが14位まで上げておく。 

第1位  新国立劇場≪ピーター・グライムズ≫
第2位  マリス・ヤンソンス指揮/ バイエルン放送交響楽団
     ラドゥ・ルプー(p)
第4位  エリアフ・インバル指揮/ 東京都交響楽団第730定期、都響スぺシャルetc.
第5位  サントリー芸術財団サマーフェスティヴァル2012≪オレスティア≫
     東京二期会≪パルジハル≫
     日生劇場≪メデア≫
第8位  ギドン・クレーメル(vn)
     新国立劇場≪ローエングリン≫
     マウリツィオ・ポリーニ(p)
第11位  イザベル・ファウスト(vn)&アレクサンドル・メル二コフ(p)
     パトリツィア・コバチンスカヤ(vn) 
     ヤーノシュ・コヴァ―チュ指揮/ 東京フィルハーモニー交響楽団第73回東京オペラシティ定期
第14位  ウィーン国立歌劇場≪アンナ・ボレーナ≫
     ダ二エル・ハーディング指揮/ サイトウ・キネン・オーケストラ
     パーヴォ・ヤルヴィ指揮/ フランクフルト放送交響楽団
     シルヴァン・カンブルラン指揮/ 読売日本交響楽団
     (読響50周年特別公演、第198回東京芸術劇場名曲シリーズ、第519回定期)
 
 2012年もオペラが6件入っているが、外来オペラは14位の≪アンナ・ボレーナ≫だけで、あとは全部国内制作なのが特徴的である。ブリテンの≪ピーター・グライムズ≫は2008年9月の札響第511回定期での名演が聴衆に大きな感動を与えた歌劇である。新国立劇場が大健闘しているが尾高芸術監督もさぞ満足していることであろう。日本のオーケストラも大活躍して4つも入っているのは喜ばしい。

 私のベストテンと同じコンサートが3つある。ルプー、ポリーニとパーヴォ・ヤルヴィのフランクフルト響。特に11月に東京で聴いたルプーとポリーニは同じ日のコンサートを第1位にしている評論家がそれぞれ数名いました。 My Ten Best Concerts にあげた「ヤクブ・フルシャ指揮/ プラハ・フィル」も評論家の一人が票を入れていました。
 私の年間80のコンサートのうち「各評論家のベストテン」に複数の票が入った演奏家は上記3つの他庄司紗矢香&ジャンルカ・カシオーリダン・タイ・ソンでした。
 
札響の定期演奏会をベストテンに入れた評論家は各1人。
 第546定期演奏会 高関健指揮/ 「トゥーランガリラ交響曲」
 第548定期演奏会 ラドミル・エリシュカ指揮/ 「新世界より」「野鳩」他

そのほかKitaraで開催されたコンサートと同じ全国公演で票が入ったコンサートを参考までにあげておく。いずれもピアノ・リサイタルで小山実稚恵、及川浩二、アリス・沙良・オット

一応、参考までに書いてみたが、結果的にどうしても東京中心になってしまう。コンサートはそれぞれの個人の楽しみ方がある。音楽を聴いて自分流に楽しめばそれで充分ということになると思う。最終的にベストコンサートは楽しむ本人が決めるものだと思う。   


              



2012年 私のコンサート トップ・テン

My Ten Best Concerts in 2012
 
 2012年1月~12月までの1年間で80回聴いたコンサートで最も印象に残って感動したコンサートを10選んでみました。下線部分は特に素晴らしい印象を受けた演奏家や曲目です。

ヤクブ・フルシャ指揮プラハ・フィルハーモニア管弦楽団(3月8日 Kitara)
  ホルン:ラデク・バボラーク
  曲目: モーツアルト:ホルン協奏曲第1番、第3番」、 ドヴォルザーク:交響曲第9番 他。

チャイコフスキー国際コンクール優勝者ガラ・コンサート(4月30日 Kitara)
  アンドレイ・ヤコヴレフ指揮 モスクワ交響楽団
  曲目: チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリン:セルゲイ・トガージン)
              ロココの主題による変奏曲(チェロ:ナレク・アフナジャリン)
              ピアノ協奏曲第1番(ピアノ:ダニール・トリフォノフ

パーヴォ・ヤルヴィ指揮フランクフルト放送交響楽団(5月31日 Kitara)
  曲目: リスト:ピアノ協奏曲第1番(ピアノ:アリス=沙良・オット)
      マーラー:交響曲第5番 他。

PMFホストシティ・オーケストラ 札幌交響楽団演奏会(7月12日 Kitara)
  指揮: ファビオ・ルイジ  
  曲目: モーツァルト:フルート協奏曲第1番(フルート:カール・ハインツ・シュッツ)
      ブラームス:交響曲第4番 他。

PMF東京クヮルテット演奏会(7月13日 Kitara)
  曲目: ハイドン:弦楽四重奏曲第74番
      ドビュッシー:弦楽四重奏曲        
      ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第9番「ラズモフスキー第3番」

NHK交響楽団北海道公演(8月24日 Kitara)
  指揮: 尾高忠明
  曲目: チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番(ピアノ:小山実稚恵)
               交響曲第5番  他。

ポリーニ・パースぺクティヴ 2012 (11月7日 サントリーホール)
  曲目: ラッヘンマン:弦楽四重奏曲第3番「グりド≪叫び≫」(ジャック四重奏団)
     ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第28番、第29番「ハンマークラヴィーア」
               (ピアノ:マウリツィオ・ポリーニ)

ラドゥ・ルプー ピアノ・リサイタル(11月8日 東京オペラシティ コンサートホール)
  曲目: シューベルト:16のドイツ舞曲 D783
               4つの即興曲 D935
               ピアノ・ソナタ第21番
ワレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団(11月16日 Kitara)
  曲目: ブラームス:交響曲第2番
      べルリオーズ:幻想交響曲

読売日本交響楽団 創立50周年記念公演 ≪三大協奏曲≫ (12月6日 Kitara )
  指揮: 下野竜也
  曲目: メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調(ヴァイオリン:成田達輝)
      ドヴォルザーク:チェロ協奏曲(チェロ:宮田大)
      チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番(ピアノ:辻井伸行)


 

2012年のコンサートを振り返って

 2012年も間もなく幕を閉じる時期になりました。
12月前半にブーニン、五嶋龍、オピッツ、読売日響三大協奏曲・三大交響曲、ベルリン古楽、札響定期と続いて今はチョット一息ついたところ。今年のボランティア活動も終わって何となくホッとした気持ち。まだコンサートは3回あるが、いずれも気持ちを楽にしてゆったりとした気分で楽しむコンサートばかり。

 札幌コンサートホールKitaraが出来てから月に平均4回は通っていたが、たまたま5年前に回数を数えてみたら年間60回以上コンサートに通っていた。
 2012年は80回になる。今年がピークで多分来年から少しずつ減っていくだろう。経済的にも体力的にも続かなくなりそうだ。クラシック音楽が最大の趣味だが映画も年に40本ほど見る。歌舞伎、狂言、能などの日本の伝統芸能も年に1回は鑑賞する。スポーツも好きなのだが、厚別競技場や札幌ドームに通う回数が極端に減ってしまった。今年は一度もドームに足を運ばなかった。スポーツ観戦はもっぱらテレビになってしまった。

 私も後1・2年で後期高齢者になるが、今年はKitaraにコンサートを聴きに来る人の高齢化が急激に進んだ感じがした。杖を利用したり、見るからに歩く速度が遅い人が増えたようです。観察の角度を変えれば、不自由であっても外に出て楽しむ機会を持っていると思えばいいのでしょう。配偶者(大部分は夫)を支える人の姿を目にすると微笑ましい場面もあります。

 とにかく、何をするにも健康が第一であることを痛感して余生を過ごしたいと思う昨今です。

80回のコンサートの内容 
 オーケストラ 40回 (ピアノ協奏曲 10回、ヴァイオリン協奏曲 9回、ヴォーカル 3回
                ヴィオラ・チェロ・クラリネット各2回、ホルン・チューバ各1回
                の共演を含む)
 ピアノ・リサイタル 19回
 室内楽演奏会、ソプラノ・テノール等独唱会 各5回
 オルガン・リサイタル、ヴァイオリン・リサイタル 各4回
 オペラ  2回
 ギター・リサイタル 1回

プロフィール

fsuterry

Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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