NHK Eテレ番組 「らららクラシック」の21世紀ピアニスト・ガイド

 NHK Eテレの≪らららクラシック≫はたまたま見るが
1月20日(日)9:00pm放送の「21世紀ピアニスト・ガイド」は特に興味深かった。

 [名演続々! ピアノ特集] {若手コンクール覇者や巨匠} 〈超絶技巧と深遠な芸術〉 というタイトルだけでいろんなピアニストの名が浮かんできた。限られた時間で誰を紹介するのか、ある程度想像しながら注目した。

◎超絶技巧派。 ヴィルトオーゾ として最初に名前が挙がったのが
  デニス・マツ―エフ(1999年3月19日 Kitaraでのリサイタル)
   彼は1998年のチャイコフスキー国際コンクールの覇者。194センチの巨漢で豪快な演奏をするが、繊細で優しい感性も表す。「ペールギュント」から〈山の王の宮殿で〉の演奏は絢爛豪華なロシアの伝統的ピア二ズム。
  ピエール・ロラン・エマール(2008年7月12日 Kitaraでトゥーランガリラ交響曲のピアノ独奏)
   彼は現代音楽の第一人者でアイヴスの「ピアノ・ソナタ第2番」の難曲を演奏。現代的で知的な演奏で知られメシアン、リゲティ、ブーレーズなどの現代音楽の演奏では他の追随を許さないと言われる巨匠。

◎知的洞察グループ
  アンドラ―シュ・シフ(1997年12月9日 Kitaraでのリサイタル)
   楽譜研究、学術研究を通して知的洞察を極めて、独自の演奏スタイルを堅持している名ピアニスト。 演奏はバッハの「平均律クラヴィーア曲集 第2番」から。

◎独創的独奏グループ
  ラン・ラン(2006年10月17日 Kitaraでのリサイタル)
   明朗、活発な性格で演奏もダイナミックで自由闊達。太陽のように輝いているピアニスト。1999年エッシェンバッハ指揮シカゴ交響楽団と共演し成功を収め、破竹の勢いでアメリカの5大交響楽団と共演して世界的規模で演奏活動をしている中国のスター。 リストの「コンソレーション第2番」を演奏。
  ファジル・サイ(2008年11月26日 Kitaraでのリサイタル)
   トルコの偉才。自由奔放に全身で音楽を表現。クラシックに囚われずにジャズの分野でも活動し、極めて個性的なマルチタレント。組曲「展覧会の絵」から〈キエフの大きな門〉は4年ほど前のKitaraでの演奏を思い起こした。

◎コンクールの覇者  
  ユリアンナ・アヴデーエワ(2011年1月26日 ショパン国際コンクール入賞者ガラコンサート、2011年11月9日 リサイタル 二つともKitara)
   ショパン国際ピアノコンクール最新の覇者(第16回ショパン国際ピアノコンクール2010)
歌劇「タンホイザー」序曲から。リサイタルでもワーグナー/ リスト編曲で聴いたが意外な選曲。
  ダニール・トリフォノフ(2011年1月26日 ショパン国際コンクール入賞者ガラコンサート、2012年4月30日 チャイコフスキー国際コンクール優勝者ガラコンサート。両方ともKitara)
   彼はショパン国際コンクール2010では第3位で2011年のガラコンサートではショパンの小品を弾いたが、2012年の優勝者ガラコンサートではチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を自信に溢れる華やかな演奏。アンコール曲にEテレと同じトリフォノフ自身が編曲したJ.シュトラウスの≪「こうもり」序曲≫を演奏して、アンコール曲としての意外な選曲に驚くとともに印象が強烈であった。

◎巨匠  
  マウリツィオ・ポリーニ(2012年11月7日 サントリーホール)
   1960年のショパン・コンクール優勝者で半世紀近く世界屈指のピアニストとして活躍する巨匠。 Eテレでは2012年11月13日にサントリーホールで行われた演奏会のベートーヴェンの「ピアノ・ソナタ第31番」が放送された。「ハンマークラヴィーア」を聴いた同じホールでの至福の時間に想いを寄せた。

 ≪21世紀のピアニスト・ガイド≫で紹介された8人のピアニスト全員の演奏を聴いたことがあるとあって、この夜は満足の気分を味わった。しかも7人のピアニストは地元の札幌で聴けたのだからクラシック・フアンとして素晴らしいコンサートホールKitaraに感謝の念でいっぱいである。

                  

  
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Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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