METビューイング2012~13 第5作 ≪仮面舞踏会≫

MET LIVE VIEWING 2012~13
 ヴェルディ: ≪仮面舞踏会≫ 新演出

 イタリア・オペラのなかでも最も人気があり、世界中の歌劇場で上演されてきたジュゼッペ・ヴェルディ(Gieuseppe Verdi 1813~1901)作曲のオペラ。初演は1859年でヴェルディ中期の作品。
 彼の遺した26作のうち「椿姫」「リゴレット」は札幌でも上演の機会がたびたびあるが、
「仮面舞踏会」についての知識は殆どなかった。《歌劇「仮面舞踏会」第Ⅰ幕への前奏曲》が入ったCDを持っているぐらいである。(「仮面舞踏会」といえばフィギュア・スケーティングの浅田真央が使うハチャトゥリアンの組曲の方が知られている。)
 
 18世紀末に起こったスウェーデン国王、グスタフ3世の暗殺事件を基に書き上げた歌劇であるが、原作が検閲で何度も書き直しを余儀なくされ、舞台を17世紀のボストンに移した。今回の新演出では舞台を20世紀初頭のスウェーデンにしている。
 切なくも高潔な愛のドラマ。三角関係が悲劇となるが感動の結末!
 
 マルセロ・アルヴァレス(テノール)、ディミトリ・ホヴォロストフスキー(バリトン)の2大スターにアメリカの大型ソプラノ、ソンドラ・ラトヴァノフスキーが加わった豪華なキャスト。
 初めて見るオペラ歌手ばかりだが3人とも世界の第一線で活躍する歌手だけあって素晴らしい歌唱力と演技力には感嘆! 個性豊かな歌手たちが旋律を丁寧に歌い上げ、ここぞという場面での迫力は凄い! 特にバリトンの第3幕での迫力のある歌声と演技力がこのオペラを盛り上げていた。
ソプラノが心情を穏やかに静かに吐露する場面では、指揮者のファビオ・ルイージがピッタリ歌手に寄り添って呼吸を合わせてオーケストラが支えている感じが強く印象に残った。
 
 第1幕・第2幕での静かな展開から第3幕は一気にドラマティックな展開になるオペラの圧巻。二人の男性歌手の見事な歌唱力と存在感は圧倒的。仮面舞踏会が開かれて事件が起こり結末へ。
ルイージは昨年のPMFでピアニストとして歌手の伴奏をしたことを思い起こすほど歌手陣との呼吸が見事!
オーケストラは美しい多彩な音楽で歌劇を豊かにした。
 
 指揮者のファビオ・ルイージのほかにオーケストラ・ピットにPMFで顔なじみのメトロポリタン歌劇場管弦楽団のメンバーの姿も見えた。
 METビューイングでは幕間で演出家、指揮者、歌手や歌劇を支える裏方へのインタビュー、舞台装置の転換など様々なバックステージの様子も見れるのでとても興味深い。
 ルイージは来週の≪アイーダ≫でも指揮をするが、オペラのなかのオペラ≪アイーダ≫は「凱旋の場」の大スぺクタルが今から楽しみである。
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年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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