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ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン指揮ニューヨーク・フィルハーモニック(ピアノ/ユジャ・ワン)

アメリカのオーケストラはヨーロッパと違って公的援助が無いので運営資金は寄付で賄われている。特別なオーケストラを除いて海外公演はヨーロッパのオーケストラに比して少ない。日本公演が開催されても、東京が中心である。Big Five や Elite Eleven の日本公演が札幌に来ることは最近は稀である。ボストン響、フィラデルフィア管、クリーヴランド管の札幌公演は聴いてるが、シカゴ響とニューヨーク・フィルは聴く機会がない。一度は聴いてみたいと思っていたので、今回は東京で聴くことにした。

NEW YORK PHILHARMONICは創立が1842年でアメリカ最古のオーケストラ。ウィ-ン・フィルと同年創立の歴史を持つが、停滞の時期があって、ワルターが輝きを取り戻してバーンスタインが一気に盛り上げた。音楽監督がメータ、マズア、マゼール、ギルバートに引き継がれ、18年9月からズヴェーデンが音楽監督に就任する。

Jaap Van Zwedenは1960年、オランダ生まれ。ジュリアード音楽院に学び、19歳でロイヤル・コンセルトヘボウ管のコンサートマスターに史上最年少で就任。95年に指揮者に転向し、2005年からオランダ放送響首席指揮者を務め、07年ダラス響音楽監督などを務めているが、世界的名声は今後に期待される指揮者。

2018年3月13日(火) 19:00開演  サントリーホール

開演30分前にカラヤン広場に集まった人々の数は凄くて今までにない盛況ぶりで、開演前から期待が高まっていた。開場は予定通り18:30でチャイムの心地よい響きが鳴り終わって、入場できたのはロビーまでだった。リハーサルが長引いていたのかもしれない。チラシが渡されたがプログラムが入っていなかった。2曲だけの演奏で、曲目は判っていたので不安は無かった。2階のロビーの椅子に座ってエントランスの方を見ていると、いつの間にかホール内に人々がもうすでに入場していた。特別にアナウンスもなかった。

ホールに入って、2階12列22番のホール中央の席から見渡すステージは以前より広くなったように思えたが、これは勘違いのようであった。今迄は2階Cブロック席やRA席で鑑賞していて、ホールがグレード・アップした感を抱いた。より洗練された空間に見えたが、数年ぶりの入場で印象がやや異なった。いずれにしてもサントリーホールは素晴らしいホールである。

〈PROGRAM〉
 ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調 作品15
 ストラヴィンスキー:バレエ「春の祭典」 

ユジャ・ワン(Yuja Wan)は1987年北京生まれ。99年にカナダに移住し、フィラデルフィアのカーティス音楽院に学ぶ。07年、アルゲリッチの代役でデュトワ指揮ボストン響とチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を共演して知名度を上げた。2年後にドイツ・グラモフォンと専属契約を結び、世界の第一線で活躍を続けている。批評家による最高の称賛を受け、カリスマ的才能と魅惑的な容姿で世界を魅了しているピアニスト。

ユジャ・ワンは評判通りの派手な金色の衣装で登場して50分にもわたる大曲jを弾き始める姿も最初から堂に入っていた。
「ピアノ協奏曲第1番」の第1楽章は交響曲の色彩を持った楽章。悲劇的な情熱を秘めた楽章に続いて、第2楽章は祈りの宗教的な情感を湛えている緩徐楽章。第3楽章はエネルギッシュで躍動感に溢れ、壮麗なフィナーレ。
ピアノの技巧が他の有名なピアノ協奏曲と比べてオーケストラとの対話の面で難しさがある曲に思えた。指揮者とピアニストがそれぞれのペースで進んでいるように思えたが素人には細かな面は解らなかった。
1階前方の席からとは違って指揮者の力強い腕の動きも良く見れた。ユジャ・ワンの演奏は人の心を掴む弾き方であった。
演奏終了後の大歓声に応えてアンコール曲が2曲も披露され、コンチェルトとは違う魅力を放った。①シューベルト(リスト編):糸を紡ぐグレイトヒェン ②メンデルスゾーン:無言歌集より“失われた幻影”。

前半終了後にプログラム販売のアナウンスが入った。入場時の販売は混雑を避けて遠慮したと思われた。20分休憩中の男子トイレ前の行列はKitaraでは見たことも無いような長蛇の列だったが、客は整然と並んでいた。
後半のスタートが20時半だったが、「春の祭典」は意外と短くて21時には曲が終了した。
【第1部】 《大地礼賛》 ①序奏 ②春のきざし・乙女たちの踊り ③誘拐 ④春の踊り ⑤敵の都の人々の戯れ ⑥賢者の行列 ⑦大地への口づけ ⑧大地の踊り
【第2部】 《いけにえ》 ①序奏 ②乙女たちの神秘な集い ③いけにえの讃美 ④祖先の呼び出し ⑤祖先の儀式 ⑥いけにえの踊り。

舞台は先史時代のロシア。春の神を鎮める異教の儀式が執り行われている。今年は北海道命名150年に当たるが、先住民アイヌの人たちの儀式にも何か共通したものがあるかもしれないと想像しながら聴いた。この曲を前回Kitaraで聴いたのは5年前の2013年2月サロネン指揮フィルハーモニア管の演奏で強烈な印象を与えられたことを思い出す。その時は管楽器の圧倒的な演奏が印象的であった。
今回は2台のティンパニ、弦楽器群の充実と相まって金管、木管の演奏は一大スペクタクルの様相を呈して圧倒的な迫力があった。ステージいっぱいを埋めた演奏者が繰り出す音楽は壮観であった。
100年前の演奏では観客が大騒ぎになったというが、ある程度の知識を得て聴く《春の祭典》は聴く者の心に圧倒的なスペクタクルとして鑑賞できる。私自身にとっては前回とは違った観点からも味わえた曲となった。
スケールの大きな演奏が得意なズヴェーデンの姿が見れた。ブラヴォーの声が飛ぶ聴衆の盛大な拍手に応えたアンコール曲は[ワーグナー:楽劇《ワルキューレ》より “ワルキューレの騎行”] 。豪快なサウンドでコンサートのフィナーレに相応しい曲で幕となった。

※ニューヨーク・フィルの本拠地は以前はカーネギーホールであったが、1962年からリンカーン・センターに変わった。67年7月にRockfeller Centerと同じく美しい一角のLincoln Centerを訪れた。50年前の日記を読んで当時の様子を再び思い描いた。guided tourでPhilharmonic Hall、New York State Theater、Vivian Beaumont Theaterを見学。収容人数2858のフィルハーモニー・ホールの絵葉書もあった。リンカーン・センターにはいろいろな施設があるが、1966年9月オープンのMetropolitan Opera Houseは上演中で残念ながら見れなかった。ボーモント劇場は5億ドル(1800億円)を寄付した夫人の名が付いていることは記録があるので覚えていることである。6名単位でグループ分けして案内された様子も分かった。Guided Tourの料金$1.50(540円)が少し高いと書いてあった。翌年68年にジュリアード音楽院もリンカーン・センターに移ったようである。懐かしい思い出となって当時が蘇った。

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Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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