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名曲の花束 及川浩治ピアノ・リサイタル 

2016年12月のリサイタル以来、及川のピアノを聴いたのは16回。オーケストラとの共演でコンチェルトを聴きたいと思っていたが
、今回も前回と同様にピアノ名曲のプログラム。今回のタイトル「名曲の花束」は2001年にブルガリア出身のヴァイオリニストと及川が共演したデュエットのタイトル「音楽の花束」を想起した。2000年からCDを集め出した時期でもあったので、コンサート会場で妻が及川浩治のCD、私がミラ・ゲオルギエヴァのCDを購入してサイン会に並んだコンサートを思い出した。

2018年3月3日(土) 13:30開演  札幌コンサートホールKitara大ホール
〈Program〉
 J.S.バッハ(ヘス編):主よ、人の望みの喜びよ
 J.S.バッハ(ブゾーニ編):トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
 シューマン:トロイメライ
 リスト(ブゾーニ編):ラ・カンパネラ
 ベートーヴェン:エリーゼのために、 ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調「熱情」Op.57
 ショパン:ノクターン第16番 変ホ長調 Op.55-2、 バラード第1番 ト短調 Op.23
 リスト:愛の夢 第3番,  死の舞踏 S.525
 
及川は1999年「ショパンの旅」で国内ツアーを大々的に行って脚光を浴びて以来、ほぼ毎年のようにリサイタルを開催している。ショパンに加えてベートーヴェン、リストなどを得意にして、昨年はバッハの「シャコンヌ」に注目した。
今年もオープニングの曲はバッハ。教会カンタータのコラールから有名なメロディで始まった。 2曲目はオルガン曲としてコンサートで最も聴く機会の多い馴染みの曲だが、ピアノ曲として聴くのは初めてのような気がした。
「トロイメライ」、「ラ・カンパネラ」は誰もが耳にしたことのある親しまれたメロディ。
「エリーゼのために」はSP時代から親しまれているベートーヴェンのピアノ曲だがプロのコンサートの曲目として演奏されるのは極めて珍しいように思う。及川自身が「ベートーヴェン:4大ピアノ・ソナタ+エリーゼのために」でプログラムを過去に組んだことがあったと記憶している。やはり「熱情」は聴きごたえのあるソナタ。200年以上も前のピアノでこんな力強い曲を創り出せたものだとつくづく思う。鍵盤の上を這うピアニストの手の素早い動きとテクニックに引き込まれた。

後半のプログラムは及川が最も得意とするショパンとリスト。ノクターン「第16番」と「死の舞踏」はメロディには親しんでいない。「バラード第1番」は私自身の大好きなピアノ曲のひとつ。羽生結弦のフィギュア・スケートの使用曲でになって、知らない人がいないくらいのメロディになった。先月の平昌五輪で1日に10回以上も羽生選手の素晴らしいスケーティングに見惚れながら聴いたメロディは一生記憶にとどまるだろう。
リストのピアノ曲の中で最も有名で親しまれている「愛の夢 第3番」は美しい調べでコンサート定番の小品。「死の舞踏」は昨年8月の田代慎之介のリサイタルで聴いたが、この曲を聴く機会は少ない。生の演奏会で視聴して面白さが伝わる曲。キリスト教聖歌の「怒りの日」を主題とした変奏曲で演奏に超絶技巧が必要な難曲と言われる。抒情的な美しさと厳しい切迫感が漂って楽想の展開が目まぐるしく変化する。15分程度の演奏に目が奪われた。

超絶技巧の演奏終了後に客席からブラヴォーの声も上がって、聴き慣れない曲でも聴衆は率直に感動した様子を伝えた。
及川浩治はデビュー当時はショパンやベートーヴェンの演奏で作曲家の立場から語りを入れながら演奏を進めていた。
本日は演奏後に挨拶をして、アンコール曲の説明を加えながら2曲。①ショパン:ピアノ協奏曲第2番第2楽章(ピアノ独奏版) ②ショパン:ノクターン第20番。

※及川浩治はブルガリア・ソフィア音楽院に学び、ブルガリアとのつながりも深い。1999年10月にはソフィア・ゾリステン&ミラ・ゲオルギエヴァがKitaraで「名曲の花束」のタイトルで演奏会を開いた。2015年11月にはブルガリアでソフィア・フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会に出演。同年デビュー20周年を迎えた及川のリサイタルには新たな出発としてプログラム構成にも前回から変化が見られた。今後も「名曲の花束」と銘打ったコンサートが続くかもしれない。まだまだ若さに溢れた演奏ぶりであるが、彼も五十路を越えた。円熟味も兼ね備えた演奏家として活躍が続くことを期待する。
 

           

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Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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