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藤村実穂子メゾソプラノリサイタル

[札幌コンサートホール開館20周年]
〈Kitaraワールドソリストシリーズ〉

世界的なメゾソプラノ歌手として名高い藤村実穂子が4年ぶりにKitaraのステージに登場。前回はR.シュトラウスとマーラーの歌曲で対照的な味わいの妙が素人にも分かる圧倒的な歌唱だった。

2018年2月15日(木) 19:00開演  札幌コンサートホールKitara小ホール
〈出演〉メゾソプラノ/ 藤村 実穂子(Mihoko Fujimura)
ピアノ/ ヴォルフラム・リーガー(Wolfram Rieger)
〈Program〉
 シューベルト:糸を紡ぐグレートヒェン D118
 ワーグナー:ヴェーゼンドンクの詩による歌曲
 ブラームス:セレナーデ 作品106-1
 マーラー:リュッケルトの詩による歌曲

シューベルトの歌曲5つ。有名な曲でピアノ曲などでも知られている「糸を紡ぐグレートヒェン」。他は「ガニュメ-ト」、「ギリシャの神々」、「湖上にて」、「憩いなき愛」。シラーの詩「ギリシャの神々」のほかは、4曲共にゲーテの詩に曲を付けた。シューベルトが書き始めたドイツ・リートは胸を打つものが多い。
藤村が歌いだし始めた途端に心が高鳴った。やはり世界的な歌手の歌声は艶があるだけでなく、心の奥深くに届いてくる。

ワーグナーの歌曲集から5曲。「天使」、「止まれ!」、「温室で」、「痛み」、「夢」。先月の〈佐々木アンリ ソプラノ・リサイタル〉で歌われた歌曲。予め歌詞対訳を読んでいて、曲の内容が分かっていたので、歌に込められたヴェーゼンドンク夫人のワーグナーに寄せる想いも読み取れたように思った。オペラに書かれたメロディも入っている感じがして、さすがワーグナーらしい曲作り。第4曲に愛の喜びが力強く歌われていた。

ブラームスの歌曲5つ。「セレナーデ」、「日曜日」、「五月の夜」、「永遠の愛」、「私の愛は緑」。コンサートでブラームスの歌曲を聴くのは珍しい。第4曲は非常に情熱的な愛の歌。第5曲はクララに頼まれて、彼女の息子が書いた詩にブラームスが付曲したという。

マーラーの《リュッケルトの詩による歌曲》から5曲。「あなたが美しさゆえに愛するなら」、「私の歌を見ないで」、「私は優しい香りを吸い込んだ」、「真夜中に」、「私はこの世から姿を消した」。マーラーの交響曲のCDに第3曲「私は優しい香りを吸い込んだ」がオーケストラ伴奏で入っていたので、以前からこの歌曲集の名は知っていた。マーラーの《亡き児を偲ぶ歌》は同様な内容を持つ歌を用いた歌曲集で、何度かコンサートで聴いたことがある。一方、《リッケルトの詩による歌曲》は曲の雰囲気は互いに似ていても、内容に関連は無いようである。第3曲は菩提樹が歌詞に入っているので以前から、印象に残っていた。
「第4曲」はドラマティックな感じの歌。

シューベルトから時代を追って4人の作曲家の歌曲が選曲されてドイツ・リートの歴史の一端が分かった気がした。言葉がはっきりと解らなくても曲の良さは伝わってくるが、歌詞が理解できていると尚一層、心にしみるのだろうと思った。
世界の舞台で活躍を続ける藤村j実穂子の歌声をライヴで2回も聴くことが出来て満足であった。前半10曲、後半10曲と休憩をはさんで全20曲が一気に歌い上げられた。前回と同じ外国人ピアニストも情感豊かなピアノ伴奏で光を放った。彼は間のとり方が巧みで、特にアンコール曲歌唱後の余韻が印象的だった。盛大な拍手大喝采に応えたアンコール曲は「マーラー:原初の光」と「R.シュトラウス:明日!」。



 
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Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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