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札響名曲シリーズ2017-18 ~田園から運命へ~ (指揮/ポンマー)

2018年2月3日(土) 14:00開演  札幌コンサートホールKitara大ホール

指揮/ マックス・ポンマー    管弦楽/ 札幌交響楽団

ポンマーが初めて札響に客演した時から、お互いに相性が良くて、2015年に首席指揮者に就任してから3シーズンが経過した。2018年3月で任期満了を迎え、81歳の首席指揮者は年齢のこともあり、敢えて契約を更新しなかったようである。自分のすべきことが、このオーケストラで達成できて満足している様子がコンサートやいろいろな記事などでの状況から判断できる。
今回が札響首席指揮者としての最後の演奏会であったが、6日の東京公演も最後の札幌公演と同じプログラムで指揮を執る。

〈Program〉
 ベートーヴェン:交響曲第6番 へ長調 作品68「田園」
           交響曲第5番 ハ短調 作品67「運命」

バッハを中心にドイツ音楽を主に紹介してきたポンマーがベートーヴェンの最高傑作2曲を最後のプログラムに据えた。クラシック音楽ファンのみならず多くの人に最も親しまれている交響曲を選曲したこともあり、地元のオーケストラの首席指揮者として最後の舞台を飾るにふさわしい満席状況の中でコンサートが行われた。

ベートーヴェン・チクルスの場合は別として、奇数番号の交響曲の演奏機会は多いが、偶数番号の演奏機会は非常に少ない。作曲家自身が付けた曲のタイトルは良く知られいて、メロディも親しまれている。派手な曲ではないので指揮者が敬遠しがちなのだろうか。CDでは「運命」と「未完成」がカップリングされたものが、以前は出回っていて、手元にもワルターやC・クライバー指揮のCDがある。演奏会で「田園」と「運命」の組み合わせは珍しいと思った。今シーズンの名曲シリーズの5回券を購入していたので、鑑賞することになった。

「第5番」と「第6番」は同じ頃に完成されて、初演は1808年12月22日ベートーヴェン自身の指揮で行われた。「田園」は自然をこよなく愛したベートーヴェンが5楽章構成で書き上げた。各楽章に標題をつけ、自然描写を試みているが、第5楽章は造物主に対する感謝の歌。第1・2楽章が長めの楽章で聴きごたえがあったが、その後の第3・4楽章がそれぞれ短くて、曲のメリハリを味わえなかった。第3楽章以降はアタッカで切れ目なく演奏された。全体的にはメロディの美しさが鮮やかで、ホルン、フルート、オーボエなどの管楽器が奏でる旋律が楽しかった。
演奏終了後にはブラヴォーの掛け声も飛んで、盛り上がった。

「運命」のタイトルは日本でのみ通用する呼称と言われている。「第5番」の第1楽章の第1主題に“運命のモチーフ”が出てくるが、楽章全体を支配する雰囲気になる。第2楽章は牧歌的であるが、ここにも“運命の動機”が現れる。第3楽章はスケルツォ。第4楽章はアレグロでピッコロ、コントラ・ファゴット、トロンボーンが加わる。(*トロンボーンはベートーヴェンによって初めて交響曲に用いられた楽器と記憶している)。この最終楽章では勝利の喜びが歌われるが、“運命のモチーフ”がここでも出てくる。ミュンシュ指揮ボストン響による演奏をLPで1960年代後半から聴き始めて、ベートーヴェンの交響曲では最高だと思っていた時代もあった「運命」。久しぶりで、良い席から耳にして、改めて曲の良さを味わった。
自分としては、「第6番」より「第5番」の方もが盛り上がったが、演奏終了後に盛大な拍手は沸き起こったが、ブラヴォーの声は上がらなかった。声を上げる人が居合わせなかったのかも知れない。

アンコール曲は「J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番より “アリア”」。

6日のサントリーホールでの演奏はどんな評価を受けるのだろうか。マックス・ポンマーは札響首席指揮者は退任するが、11月・12月の札響定期には客演する予定になっている。

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Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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