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新進演奏家育成プロジェクト リサイタル・シリーズ(ソプラノ/佐々木アンリ)

10年前に[演連コンサートSAPPORO 5] を聴いたことがあった。当時、北海道二期会に所属して、札幌の音楽界で活躍していたソプラノ歌手のリサイタルだった。彼女が音楽大学に進学したのを知っていたので、その活躍ぶりを一見しておきたいと思った。札響とも共演し、多くのステージで活躍していることが判った。
新進演奏家育成プロジェクトのオーケストラ・シリーズ開催を2年前に知って聴き始めた。文化庁の支援事業なので名称を変えて継続されているコンサートだと解った。

今回のコンサートは[リサイタル・シリーズSAPPORO14] 《佐々木アンリ ソプラノ・リサイタル》。ソプラノ歌手の名は何となく知っていた感じがしていた。2年前のオーケストラ・シリーズに札響と共演していた演奏家で、オペラのアリアが凄く印象に残る歌手だったのを思い出した。ピアノの新堀聡子は札幌の音楽界で活躍している俊英ピアニスト。

2018年1月26日(金) 19:00開演  札幌コンサートホールKitara小ホール
〈Program〉
 ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集 作品91
 プーランク:ルイ・アラゴンの2つの歌、愛の小径
 モーツァルト:オペラ《フィガロの結婚》より「愛の神よ、安らぎを与えてください」
 グノー:オペラ《ファウスト》より 宝石の歌「何と美しいこの姿」
 プッチーニ:オペラ《蝶々夫人》より 「ある晴れた日に」
         オペラ《トスカ》より「歌に生き、恋に生き」
 ヴェルディ:オペラ《運命の力》より 「神よ、平和を与えたまえ」

Anli Sasakiは札幌出身で東京藝術大学卒業。ライプツィヒ音楽大学を最優秀で卒業し、バイロイト音楽祭の奨学生に選抜され、ドイツの歌劇場で主役を演じて喝采を浴びた実績を誇る。帰国後、札響との共演も重ね、北海道二期会のオペラにも主役で出演している実力派の演奏家。
開場時から多くの人々がホールに駆け付け、期待の高さがうかがえた。コンサートの前半が歌曲、後半がオペラのアリア。ワーグナーの歌曲は耳にすることは珍しい。来月の藤村美穂子のリサイタルのプログラムで歌曲のタイトルを初めて知ったくらいである。プーランクの曲は「愛の小径」をピアノ曲で聴いたことがある。日本の歌曲やシューベルトなどの聴き慣れた歌曲は別にして、初めて耳にする歌曲の良さは簡単には解らない。白井光子や藤村美穂子などのドイツ・リートは先入観があって、その素晴らしさが味わえた。佐々木の声量も十分で、非凡さが表現されていたのは間違いないが、オペラのアリアに対する期待度が勝っていることもあって、感激するほどでもなかった。
後半のオペラのアリアは極めて有名で聴き慣れていて期待通りだった。オペラのドラマティックな雰囲気が良く出ている演唱となって素晴らしかった。最後の2曲は前回と同じアリアで、彼女が最も得意にしているようであった。《運命の力》は「序曲」を聴く機会は多くても、アリアは珍しい。コンサートの最後を飾るにふさわしいアリアで、佐々木の歌唱にブラヴォーの声がひときわ高く、何度も声が掛かって聴衆の大拍手を浴びた。新進演奏家のレヴェルを超えた卓越した歌手である。実力に加えて、風格も兼ね備えている音楽家のように思えた。

アンコール曲は[プッチーニ:歌劇「ジャンニ・スキッキ」より“私のお父さん”].。





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Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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