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レイト・ナイトで樫本大進(Vn)とサイモン・ラトル(Pf)が共演

ベルリン・フィルは11月は海外公演が多くて本拠地のコンサートが少なかったが、12月のデジタル・コンサートは7回もあった。今月中旬から4つのコンサートをアーカイヴで聴き始めた。一番注目したのが“Late Night”の特別公演(*10P.M.開演のコンサート)。

[出演者]サイモン・ラトル(ピアノ)、樫本大進(ヴァイオリン)、ルートヴィッヒ・クヴァント(チェロ)、ヴェンツェル・フックス(クラリネット)。
[曲目]ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調
    メシアン:世の終わりのための四重奏曲

2曲の演奏でラトルがピアノを担当するのに驚くと同時に、興味が深まった。年度のプログラムに載っていて、Daishin出演の室内楽を楽しもうという思いで、ピアノ奏者には目が行っていなかった。他の室内楽奏者は顔なじみであった。いざ、コンサートが始まって意外に思ってしまった。でも、ラトルのピアノ演奏に興味津々! 
来年はドビュッシーの没100年にあたるが、彼の死の前年に完成して、ドビュッシー自身の初演によってパリで発表された最後の作品。僅か15分弱の作品だが、ドビュッシーらしい美しい調べの曲であった。樫本の演奏は堂々たるもので、ラトルもベルリン・フィルのシェフとして最後のシーズンを迎えての意欲的な取り組みに心を打たれた。

オリヴィエ・メシアン(1908-92) はフランスを代表する20世紀最大の作曲家のひとり。パリ国立高等音楽院で教えを受けた日本人も数多い。「トゥランガリア交響曲」を演奏会で聴いたことがあるが、現代曲として非常に面白く興味深い作品であった。ピアノ曲も長大な作品があるが親しんではいない。「世の終わりのための四重奏曲」も1時間近くかかる作品で、ミシェル・ベロフがピアノを担当するCDで一度聴いたことがあるだけで作品については詳しくは知らなかった。
フランス語のタイトルが“Quatour pour la fin du temps”(時の終わりのための四重奏曲)。日本語の意訳では「時が世」になっている。8楽章構成で、全てが4重奏にはなってはいない。
①水晶の典礼 ②時の終わりを告げる天使のためのヴォカリース ③鳥たちの深淵 ④間奏曲 ⑤イエスの永遠性への賛美 ⑥7つのラッパのための熱狂の踊り ⑦時の終わりを告げる天使のための虹の繚乱 ⑧イエスの不滅性への賛美。

③はクラリネット独奏、⑤はチェロ独奏が主でピアノも入る、⑥は4重奏で全曲中で最も特徴のある曲、⑧はヴァイオリンの長大な独奏で曲が終結。第5楽章と第8楽章が対比的な感じがした。
ピアノが合奏の中心的な役割をになっているようで、その弾き方も打楽器的な演奏の仕方に思えた。全く初めて聴く感がして観ている面白さも伝わった。
ベルリン・フィル第1コンサートマスターを務めるDaishin Kashimoto、ソロチェロ奏者Lutwig Quandt, ソロ・クラリネット奏者Wenzel Fuchsとこの上ない一流演奏家とともに、Sir Simon Rattleの稀有なピアノ演奏で難しそうな曲を楽しく聴けて良かった。

実は上記の演奏会の前にベルリンフィル・ジャパンからのメールで4年前に開催された《ベルリン・バロック・ゾリステンのクリスマスコンサート(ソリスト:樫本大進)》の案内があった。曲目は「ヴィヴァルディ:四季」。樫本が2010年12月にベルリン・フィル第1コンサートマスターに就任してから、丁度3年が経過した2013年12月12日の公演であった。今や貫禄十分で、ひときわ秀でたソロを披露する様子は、普段オーケストラの一員としてベルリン・フィルを率いているコンマスとは違った華やかさを観れて素晴らしかった。

ベルリン・フィルでの活躍のほかに、樫本は2007年から音楽監督として赤穂・姫路で国際音楽祭「ル・ポン」を主宰している。優れた世界的奏者を招いて室内楽を開いて低料金で地元の住民に音楽の楽しさを伝えている。末永く続けていってほしいと願う。
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Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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