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阪田知樹クリスマス・ピアノリサイタル

Kitaraのコンサート会場でチラシを渡された時に阪田知樹のリサイタルの開催を知った。彼の名は2013年のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール(*2009年の優勝者が辻井伸行)で初めて聞いた。オンデマンド・ビデオで予選・ファイナルの模様を何日間か視聴して夢中になった。現在では当たり前になっているが、テキサスのフォートワース開催のコンクールでの演奏を家に居ながら堪能した。阪田はファイナリスト6人に入って19歳で最年少入賞という好成績を残した。
その後、阪田は[ふきのとうホール・ニューイヤーコンサート2016]に来札して、カルテット・アルパとの共演で「モーツァルト:ピアノ協奏曲第12番」を演奏したようである。その時のコンサートがLive Recordingされていて、半年前に、ふきのとうホールからの特典で偶々、手に入った。
今回の会場が隣町の北広島市だった。2年前にKitaraが休館している時に隣町の江別市の会場に出かけたことが一度あったが、地下鉄と列車を利用して会場に足を運んだのは2度目である。

2017年12月24日(日) 14:00開演  北広島市芸術文化ホール(花ホール)
〈Program〉
 J.S.バッハ:フランス組曲 第5番 ト長調 BWV816
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 Op.110
 ショパン:スケルツォ 第2番 変ロ短調 Op.31
 リスト:クリスマス・ツリー S.186/R.71 より
 ラフマニノフ:晩祷 Op.37 より 第5曲「主宰や今爾の言にしたがい」
         ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 Op.36 (1931年版)

ベートーヴェン、ショパンとラフマニノフのソナタの3曲は比較的に聴き慣れた曲。残りは珍しい曲で、クリスマスに因んだ選曲と思われ、プログラミングに魅力を感じた。

バッハのイギリス組曲やフランス組曲の一部はグールドのCDを持っているが聴くことは偶にしかない。演奏会の曲目として取り上げられないと耳にする機会も少なくなる。フランス組曲第5番とイギリス組曲第6番はアンデルシェフスキを聴きに東京に出かけた6年前に聴いた記憶があった。演奏会当日に曲目変更があって第1曲がフランス組曲第5番になった。聴き慣れたメロディではないが、何となくバッハ独特の特徴が感じ取れていた。今回のコンサートも第1曲が偶然に同じでポーランド出身の世界的ピアニストのことを思い出した。曲の構成はアルマンド、クーラント、サラバンドなどが入っていると思った。

ベートーヴェンの後期のピアノ曲は聴くたびに曲の良さが味わえている。人生の高みに達した作曲家の境地が伝わってくるような曲として聴けた。天国に届くような響きであった。

後半はショパンの最もポピュラーなスケルツォで始まり、クリスマス・イブを直前にした午後のひと時のためにピアニストが選んだリストの珍しい曲を3曲弾いた。クリスマス・ツリー全12曲の中からクリスマス・プレゼント、クリスマス・キャロルなどを綴った。
また、ラフマニノフの曲はロシア正教のミサ曲と演奏後に説明があった。クリスマスの時期に歌われるが、当時は1月6日、7日のあたりだったという。
間を置かずにラフマニノフの「ソナタ第2番」の演奏が始まって、少々戸惑った。久しぶりで耳にする「第2番」だったので、アレッと思っているうちに曲が進んだ。ラフマニノフはピアノ・ソナタを2曲書いているが、第1番は聴いたことがない。余りにも長大な曲で演奏機会が殆ど無いようである。
「第2番」はスラヴ的で抒情味にも溢れ、スケールの大きなピアノ曲。ラフマニノフらしいピアノの活躍ぶりが素晴らしくて、フィナーレも見事で印象的だった。2曲続けての演奏になったのは、ピアニストがラフマニノフの世界に入ってしまって、流れを崩したくなかったと思われた。

阪田知樹は現在、ドイツ・ハノーファー音楽演劇メディア大学修士課程に在籍し、国内外で数多くの指揮者、オーケストラと共演を重ねるほかに、室内楽奏者としても活躍している。昨年のリスト国際ピアノコンクール優勝者。

Kitaraが招聘してほしい音楽家が数多くいるが、いくつかの町が協力して主催する公演が増えると良いと思った。聴衆の拍手喝采に応えて、演奏終了後にプログラムの説明があり、アンコール曲に「シューマン=リスト:献呈」が演奏された。帰りのホワイエでは数多くの人々がCDを購入してサイン会に並んでいた。私自身は最近はCDは買うと切りがないので購入しないように努めている。

北広島市芸術文化ホール運営委員会が今回のコンサートを企画して主催した公演に7割程度の聴衆が集まった。約600席のシューボックス型ホールで2階にバルコニー席がある。広いステージを持ち、ホワイエも十分な広さがあり、クロークも用意されていた。駅を降りて1分程度の便利な場所にあって、快速エアポートを利用すると札幌駅から16分で着く。旭川と稚内の間にある美深という町にも立派なホールがあると聞いている。文化施設を住民が運営して努力している姿も目にできて良かった。






 
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Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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