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クラリネットの室内楽 1st ~白子正樹と札響の仲間たち~

クラリネット主体の演奏会を聴いたことは殆どない。ウィ-ン・フィル首席奏者のペーター・シュミードルがPMFで1991年から長年に亘って貢献してくれたお陰でモーツァルトのクラリネット協奏曲は親しめる曲になっている。サビーネ・マイヤー、カール・ライスターのCDでクラリネット五重奏曲はモーツァルトのほかにも、ブラームス、ウエーバー、レ―ガ―の五重奏曲は偶に聴くことはある。
15年前のクリスマスシーズンにストルツマンがKitaraのステージに家族(ヴァイオリニストの奥さんとピアニストの息子)と共に映画音楽を中心としたホワイトクリスマスの楽しいプログラムで来演したことも思い出した。特別な時期で楽しい音楽ではあったが、クラシック音楽の方が自分には合う。そういう点で、札響メンバーを交えた今回のクラリネット・プログラムに興味を抱いた。若手の名高いピアニストが東京から来札することにも期待した。

2017年12月12日(火) 19:00開演  ふきのとうホール
〈出演〉
 白子正樹(Masaki Shirako)(cl)、岡部亜希子(Akiko Okabe)(vn)、鈴木勇人(Hayato Suzuki)(va)、
 小野木遼(Ryo Onoki)(vc) 以上札響メンバー、 入江一雄(Kazuo Irie)(p)
〈Program〉
 クルーセル:クラリネット四重奏曲 第2番 ハ短調 op.4
 ブルッフ:クラリネットとヴィオラ、ピアノのための8つの小品 op83 より
 ミヨー:クラリネットとヴァイオリン、ピアノのための組曲 op.157b
 ブラームス:クラリネットとチェロ、ピアノのための3重奏曲 イ短調 op.114
 
クルーセル(1775-1838)の名は知らなかったが、クラリネット奏者として名をはせ、“シベリウス以前の傑出したフィンランドの作曲家”と評されるほどの作曲家。楽器編成はクラリネットとヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ。弦楽四重奏曲に聴き慣れている室内楽曲が、クラリネットを中心として非常に新鮮な音楽として聴けた。当時、普及し始めたクラリネットの響きを生かした曲に思えた。

ブルッフ(1838-1920)は「ヴァイオリン協奏曲」と「スコットランド幻想曲」が有名な作品で、特にヴァイオリン協奏曲は最近コンサートで聴く機会が多い。この2曲以外の作品は殆ど知らないので興味深く聴けた。「8つの小品」はクラリネット奏者だった息子のために書かれたらしい。今回は第1~4曲が演奏された。ブルッフのヴァイオリン曲は美しい旋律が印象的である。この曲ではヴィオラの中音域が内省的な曲を際立たせていたように感じた。最近、ヴィオラの楽器が紡ぐ味わい深い音に魅せられている。特に第1~3楽章の最初にヴィオラが奏でる音は心に響いた。鈴木がソロを担当するのを初めて聴いたが、札響に次々と優れた奏者が入団しているのは嬉しい。第4楽章はピアノの速い打鍵が目立つ力強い三重奏でフィナーレ。
クラリネットのA管とB管の2本が使われた。

ミヨー(1892-1974)はフランス6人組のひとり。プーランクほどではないが、コンサートで偶に取り上げられる。あらゆるジャンルで作曲を書いたそうだが、いろんな要素が入り混じった音楽。Ⅰ序曲、Ⅱ気晴らし Ⅲ戯れ Ⅳ序奏と終曲。何となくパリの雰囲気が感じ取れるメロディもあり、楽しく聴けた10分ほどの曲。 

ブラームス(1833-1897)の作品番号から判断すると晩年に書いた曲。五重奏曲はヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロにクラリネットを加えた曲で、三重奏曲の楽器編成と全く違う。五重奏曲は耳にしているのが1・2度だけで、まだ曲の良さや特徴は解っていないと思うが、好みとしては三重曲が印象度が高い。特に生で聴いたこともあり、ピアノが入って曲が引き立てられた。
ピアノの入江は昨年《Kitaraあ・ら・かると 3歳からのヴァイオリン》に出演して、ブログへのアクセスも意外と多くて、現在でもタイトルに興味を抱いて立ち寄る人が目立つ。前回は伴奏だけであったが、今回は本格的なピアノ演奏の様子を運指にも目をやりながら観れて良かった。

ヴァイオリン奏者の岡部とチェロ奏者の小野木は以前の室内楽やミニ・コンサートなどで聴く機会があった。室内楽の機会も増やしているのも頼もしい限りである。
クラリネット奏者の白子正樹は今年4月に「ふきのとうホール」で開催された「モーツァルト:グラン・パルティータ」と「R・シュトラウス:13管楽器のための組曲」に出演していたが、少人数の室内楽を鑑賞するのは今回が初めてであった。今回は白子自らが企画した室内楽シリーズで、4曲とも違った色合いの曲を紹介してくれて良いプログラミングだったと思う。
クラリネットという息を吹き込んで音を出す楽器は他の楽器と合わせて音を変化させて演奏する難しさもあると聞くが、4曲の音作りである程度理解が深まった。都合がつけば、第2回以降にも聴きに来たいと思った。

アンコール曲は「クロンマー:クラリネット四重奏曲」より (楽器編成は第1曲と同じ)。
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Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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