FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

METライブビューイング2017-18 第2作 モーツァルト《魔笛》

2011年からMET Live Viewingを鑑賞しているが、実演を観たことがことのないオペラを中心に鑑賞計画を立てている。今回の「魔笛」は2001年にチェコ国立ブルノ歌劇場オペラ(*旧北海道厚生年金会館で総勢180名の公演)とKitara Mozart Yearの2006年にプラハ室内歌劇場公演で2回実演を観たこともあって、どうしようかと思っていた.。引越し公演では難しい豪華な舞台と世界的歌手出演のオペラはライブビューイングであっても観ようと決めた。

《魔笛》はドイツ語で《Die Zauberflote》(魔法の笛or魔法のフルート)。モーツァルトの生涯最後の年に作曲され、死の僅か2ヶ月余り前に初演されたモーツァルトの最高傑作オペラのひとつ。

指揮/ジェームズ・レヴァイン、演出/ジュリー・ティモア、出演/ルネ・パーペ、マルクス・ヴェルバ、キャスリン・ルイック、ゴルダ・シュルツ、チャールズ・カストロノヴォ
舞台は架空の時代のエジプト。全2幕。ドイツ語上演。

[あらすじ] 王子タミーノが大蛇に襲われて気を失ったが、夜の女王の3人の侍女に救われる。たまたま通りかかった鳥刺しパパゲーノが自分が助けたと嘘をつき、彼女たちに口に錠をかけられてしまう。夜の女王がは王子にザラストロスに捕らわれた娘のパミーナを救出してほしいと頼む。魔法の笛を受けたタミーノと同じく魔法の鈴を受けたパパゲーノの二人はザラストロスの神殿に向かう。美しいパミーナと出会ったタミーノはお互いに運命の人と感じる。悪人は夜の女王と悟ることになる。
ザラストロスは3つの試練を課すが、二人は力を合わせて魔法の笛の力で試練を乗り越える。パパゲーノも恋人を得ようと試練に立ち向かって脱落するが、魔法の鈴のお陰でパパゲーナに出会い恋に落ちる。いきさつを知った夜の女王が復讐のために侍女達と神殿に乗り込むが、雷鳴に打たれて闇の底に落ちる。ザラストロスに後継者と認められたタミーノとパミーナは祝福を受けて、すべての人がイシス神とオシリス神を讃えて幕となる。

全編が恋と冒険の愉快なメルヘンの世界。後半に登場したザラストロ役のルネ・パーペはパス歌手としてMETのヴェテラン。役どころからも絶大な存在感を発揮していた。鳥刺しパパゲーノのマルクス・ヴェルバの名は10月末のデジタルコンサートホールの時に知った。ヤニック・ネゼ=セガン指揮ベルリン・フィルでブラームスのドイツ・レクイエムにバリトン歌手として出演していた。リートとオペラでは全く違う役を見事に熱演していた。劇中での愉快な狂言回しも巧みで、もちろん有名なアリアも楽しく聴けた。このオペラの最大の主役はこの二人だった。
歌としては「夜の女王」のアリアがこのオペラで最も華やかで聴きどころがあると思う。コロラトゥーラ・ソプラノ歌手ルイックが担当した。出番が少なくて、強烈な印象が少々不足していた。特徴のある衣装ではあったが、もう少し気品のある衣装でも良かったのではと思った。
タミーノ役のカストロノヴォは全編を通して出番は多かったが、歌手としてより役者としての印象度が強かった(過度のメーキャップが気になった)。勿論、若々しい明るい声のテノールは良かったのだが・・・。パミーナ役のシュルツが歌うアリアもあったが、それほど鮮烈な印象は受けなかった。 
初めて観るオペラと違って、このオペラのハイライトはオペラ全集に入っていることもあって、アリアや二重唱は何度か耳にして親しんでいる(*1964年のCDではシュワルツコップやルートヴィヒが侍女役で歌っているのに気づいて、その端役に驚いた)。

今回のオペラでは6頭のクマの動物が操り人形姿で踊ったり、何羽もの鳥の形を頭につけて登場したりする姿もあってメルヘンの世界が楽しく描かれる演出も面白かった。3人の可愛い少年の登場も魔法の物語に彩を添えていた。合唱団を含めて登場人物が
多いのもMETならではである。
ドラマティックな歌声で、物語も劇的に変化する人間ドラマの方に慣れてしまっている自分があって、感動を味わうところまでは行かなかった。私の反応を聞いて、妻も鑑賞するかどうか決めるようである。彼女もすっかりMETにはまっている。上映時間が前回は20分、今回も40分ずれて終了した。シアターに入る直前に知らされるのは不便である。次回以降は鑑賞前に映画館に確認が必要になった。

※指揮のレヴァインに対するリンカーン・センターの観客の声援ぶりは凄いと思ったが、最近のマスコミを賑わしたトラブルが今後にどう影響するか心配である。
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

fsuterry

Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
最新コメント
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。