天彗社(書道)創立50周年記念展&北海道美術50

芸術としての書道の分野において北海道だけでなく全国的に有名な書家、中野北溟先生が札幌に書道芸術の普及に「天彗社」を創立してから50年を迎えての記念展。道内と本州の会員約220名が出品しての50周年記念展は結果的に詩文が中心であったが、それだけに素人にも親しみやすい作品が非常に多かった。文学性豊かな詩文と重厚な筆のタッチで洗練された感覚で書き上げられた数々の作品は普段の書道展と趣を異にしていて面白かった。
北海道書道展などが行われる会場とは違って、美術展開催の会場は広さだけでなく、展示室の雰囲気に独特のものがある。同じ詩文でも比較的に字が読めやすく、字体にも墨の濃さにも変化があって様々な作品の中に書家の個性が感じられて良い鑑賞が出来た。

見応えのある作品を鑑賞するのには、途中で腰を下ろす椅子があると楽である。美術展鑑賞の際には休憩をとるのだが、座るところが無くて、脚が痛くて不便を感じた。今日は妻が会場の当番の日で係に話してみると言っていた。(*書展は29日まで、入場無料) 

※天彗社中の中野会長は現在94歳であるが、品よく齢を重ね、書に対する情熱は人並みではない。昨年一度市民ギャラリーでお会いしたことがあるが、先生に教えを受ける妻から耳にする言動は書道の伝道師の姿を彷彿とさせる。90歳を超えても、教室を開講し、東京にも頻繁に一人で出かけて書道に邁進して生きる姿には驚嘆するばかりである。
札幌交響楽団定期演奏会のプログラムの表紙には毎回美術作品が使われているが、第600回記念演奏会の表紙には中野北溟先生が札響35周年記念に札響に寄贈した作品が載せられていた。この作品を6月の定期公演の際にKitaraのホワイエで見た方もおられると思う。

近代美術館には常設展があり、前回のゴッホ展の折にもサッと鑑賞しておいた。今日は少し丁寧に鑑賞してみた。
この美術館は開館40周年記念に《近美コレクション第Ⅱ期名品選》を展示していた。コレクションは現在5,000点を越えたという。今年は北海道立美術館の開館から50周年に当たるということもあり、今回の常設展は北海道美術50【Fifty Masterpieces of Art from Hokkaido.】として名作の解説が載せられていて作品鑑賞の参考になった。

主な作品は片岡球子「阿波風景」(1963)、神田日勝「室内風景」(1970)、岩橋英遠「憂北の人」(1970-79)、林竹治郎「朝の祈り」(1906)、田辺三重松「昭和新山」(1971)、砂澤ビッキ「風」(1988)、中原悌二郎「若きカフカス人」(1919)など。
江戸後期から現代までの日本画、油彩画、版画、彫刻などの名品が紹介されていた。北海道立近代美術館および北海道立三岸好太郎美術館のコレクションの中から、北海道ゆかりの作品50点を選んで、見どころや作品にまつわる秘密などを盛り込んで紹介する書籍が出版されるそうである。

中学校時代の苦手な科目は美術だったが、国内外の旅行では美術館は好んで旅程に入れる。絵を描くのは不得手であるが鑑賞は好きである。来年の近代美術館で開催される《棟方志功展》の前売券も既に手に入れている。棟方志功自身が私の高校1年時の文化祭の講演者であったことは一生忘れ難い思い出でもある。ニューヨークのメトロポリタン美術館でも棟方志功の作品を目にして驚いたものだが、彼の作品を世界の博物館、美術館で見るのも当たり前になった。それでも日本で数百点もの作品を見れるのは今から凄く楽しみである。
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年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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