五嶋 龍 ヴァイオリン・リサイタル 2012 札幌公演

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 画像は2006年6月27日札幌公演の直後の7月東京公演の際にサントリーホールで録音されて発売されたCDのジャケットである。収録曲はツアーで演奏されたプログラムと同じだったので、当日の興奮を時々思い起こしながら聴く機会があるライヴCDである。当日のプログラムはイザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番、R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ、ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番、武満 徹:悲歌、ラヴェル:ツィガーヌ。アンコール曲はサラサーテ:ツゴイネルワイゼンでCDにも入っていた。

 五嶋龍は7歳の時にPMFで佐渡裕指揮PMFオーケストラと共演してデビュー。テレビのドキュメント番組で10年もの間その後の活躍ぶりが報道され五嶋みどりの弟としても一層注目の的になっていた。
 満を持してのコンサート・ツアーが始まり、当時はチケットも手に入りにくい状況になっていた。たまたま私のワイフがパソコンでイープラスを通してチケットを手に入れた。発売早々各地で売り切れとなっていた。演奏会当日は満席でコンサートが盛り上がる雰囲気が整っていた。会場で買い求めたプログラムも五嶋龍の人となりを知る上でも興味深いものであった。人々が期待した通りの活気に満ち溢れたコンサートになった。

 あの日から6年という時間が経過した。その間、彼はハーバード大学で学業と演奏活動を見事に両立させてきた。学業も抜群で並みの文武両道という表現では表せない程の天才ぶりだが、彼は自分自身を努力家と分析している。

 2012年ジャパン・ツアーも全国12公演であるが、今回の札幌公演も全席完売。
昨日のブーニンのリサイタルの客入りは6割程度。安い席は満席状態だったが高額の2階席後方のCBやRB,LBはガラガラ。それでもKitara のホールはステージを囲むアリーナ型なのでそれほど空席が目立つ状況ではなかった。17時開演という不便な時間帯や12月2.6・7日の全席完売の公演の影響もあったかも知れない。
とにかく、聴衆も演奏者と共にコンサートの成功の鍵をある程度握っているので、客の入りはコンサートの盛り上がりと関係があると思っている。そんな訳でエントランスホールで全席完売と知って先ずは安心した次第。

 今日の曲目はプロコフィエフ: ヴァイオリン・ソナタ第1番
          パガニーニ:「うつろな心」による序奏と変奏曲
          ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第2番
          ラヴェル:ツィガーヌ

 いわゆるポピュラーな曲はラヴェルだけ。
 パガニーニの曲はヴァイオリン独奏のための無伴奏の曲で、パガニーニがヴァイオリンを自由自在に操って表現する極めて技巧のいる曲をRyuは軽々と楽しそうに演奏。ジャズやロックも楽しむ彼らしい演奏。他のヴァイオリニストには演奏できそうにもない表現力で聴衆の心を掴んだ。
 プロコフィエフはベートーヴェンと対照的な曲風でその組み合わせが面白いと思った。
 ラヴェルの「ツィガーヌ」はジプシーを意味するタイトルで超絶技巧を要する弾き方で最後を締めくくった。6年前の演奏より技巧度が凄みを増して強烈な印象を与えられた。
  
 ピアノは前回と同じピアニストでマイケル・ドゥセク(Michael Dussek)。
 五嶋龍はアンコールに3曲もサービスして満員の聴衆の期待に応えてくれた。3曲とも親しまれている曲でマスネ:「タイスの瞑想曲」、ヴィエ二ヤフスキ:「モスクワの思い出」、クライスラー:「美しきロスマリン」。
 3曲目の演奏前に RYU GOTO は日本語で「こんにちは!今日はご来聴本当に有難うございました」と大変元気な溌剌とした挨拶をしたが、これも印象的であった。
 大学を卒業したので今後は公演回数も増えそうである。来年4月にロリン・マゼール指揮のミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団との札幌公演が予定され、そのチケットも既に購入している。マゼールの申し出で、Ryuが7歳の時にPMFで弾いた「パガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番」と曲も決まっている。今からワクワク!!!














 
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年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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