クァルテット・エクセルシオ 第10回札幌定期演奏会

昨年11月22日、クァルテット・エクセルシオ第9回札幌定期演奏会のブログを書いた折に記事ランキングで第1位になっていたのには驚いた。自分では不得意なジャンルなので記述がそれほど興味深い記事を書いたつもりはない。弦楽四重奏曲は特定の曲に親しむようになったとはいえ、他のジャンルに比べて親しみの度合いは少ない。聴く曲も限られている。今回の演奏会の演目は珍しい。CDでも全く聴いたことのない曲ばかりのコンサートは初めてのような気がする。

午前中は月1回の定期検査で通院。血液検査の結果はまずまずの結果が続いているが、脊柱管狭窄症に起因する足の痺れが気になる状況は依然として消えない。一応コンサートに通える状況に安堵はしている。

2017年6月27日(火) 19時開演  札幌コンサートホールKitara小ホール

〈PROGRAM〉
 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第2番 ト長調 作品18-2 
 シューベルト:弦楽四重奏曲 第11番 ホ長調 D353
 ブラームス:弦楽四重奏曲 第2番 イ短調 作品51-2 

ベートーヴェンは17曲の弦楽四重奏曲を遺している。第7番以降のCDは手元にあり、演奏会でも聴く機会がよくあるが、1800年に書かれた初期の6曲から成る作品18は初めて聴いた。30歳の頃に一気に書かれた6曲。
第2番は「挨拶」というタイトルが付いている。宮廷で紳士が淑女に挨拶する姿も想像された。アレグロの第1楽章とアダージョ・カンタービレの第2楽章の対比が印象的。第3楽章はスでケルツォ、第4楽章はチェロが歌い始めて魅力的なメロディが展開された。
ハイドンやモーツァルトの影響を受けたと思われる明るい軽快な感じの曲。ベートーヴェンの中期・後期の作品とは明らかに異なる作品で面白かった。

シューベルトの第13番「ロザムンデ」と第14番「死と乙女」はCDを所有していて曲に親しんでいるメロディもあるが、20歳ごろまでの作品はウィーン古典派の影響が強いとされ、今までのコンサートでも耳にする機会は多くない。ロマン的傾向が強くなり始めた1815年(18歳)に書かれた「第9番」はPMFウィ-ン演奏会で聴いた記憶はある。「第11番」は1816年の作品とされる。小学校教員だったこの頃、シューベルトの器楽作品創作はそれまでの家庭やサロンで楽しむ曲から変化する過渡期の作品に当たるようである。「ロザムンデ」や「死と乙女」の曲の魅力に比して迫力に乏しく曲の良さが伝わらなかった。

ブラームスの室内楽曲で「弦楽六重奏曲」、「ピアノ四重奏曲」のCDは所有していて数回耳にしている。「ピアノ五重奏曲」は近藤嘉宏&クァルテット・エクセルシオによるCDを一昨年のコンサートの折に購入してサイン入りのCDもある。ところが、弦楽四重奏曲のCDは一枚も持っていない。ブラームスが40歳を過ぎてから書いて遺した作品で偶々縁が無かった。今ではピアノ曲の魅力が勝っている。

プログラムの解説を読んで、“自由だが孤独だ”というブラームスのモットーの雰囲気を感じながら曲を聴いた。長大な第1楽章に続くアンダンテ・モデラートの静かで情熱的な第2楽章、メヌエット風の第3楽章、第1ヴァイオリンが主導する情熱的なチャールダッシュ舞曲風の終楽章。45分も続く大曲だが、曲の魅力が分かるには至らなった。

弦楽四重奏曲は他のジャンルの曲と違って心に安らぎを覚える良さがあるのは間違いないが、作曲家の内なる声を聞きとるには繰り返して曲を聴く必要があるように思った。

個人的には心に強く響く演奏会ではなかったが、聴衆の反応は悪くはなかった。曲ごとに盛大な拍手が沸き起こって、アンコール曲の演奏が予想されたが、アンコール曲は無かった。
女性奏者3名の涼しげで爽やかな青いドレス姿は印象的だった。






 
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年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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