札響名曲シリーズ2017-18 Vol.1大地のショパン(円光寺雅彦&遠藤郁子)

〈森の響フレンドコンサート〉

2017年6月24日(土) 14:00開演  札幌コンサートホールKitara大ホール

指揮/円光寺 雅彦      ピアノ/遠藤 郁子    管弦楽/札幌交響楽団
 〈Program〉
  ドヴォルジャーク:序曲「謝肉祭」 作品92
  ショパン:ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 作品11(ピアノ独奏:遠藤郁子)
  ムソルグスキー(R.コルサコフ編):交響詩「はげ山の一夜」
  ハチャトゥリアン:「ガイ-ヌ」より  “剣の舞” 他3曲
  ボロディン:「イーゴリ公」より “だったん人の踊り”

円光寺雅彦(Masahiko Enkoji)は1954年東京生まれ。桐朋学園大学卒業後、1980年ウィ-ン国立大学に留学。オトマール・スイトナーに師事。東京フィル指揮者、仙台フィル常任指揮者、札響正指揮者などを歴任。仙台フィル時代に同オーケストラの飛躍的向上に貢献。現在、名古屋フィル正指揮者、桐朋学園大学院大学特別招聘教授。
93年以降、札響との共演で10年まで7回は聴いている。10年2月の名曲シリーズで中村紘子デビュー50周年の演奏会、10年夏の特別演奏会「札響リクエストコンサート~3大ピアノコンサート」を指揮した印象が残っている。今回は7年ぶりだった。

遠藤郁子(Ikuko Endo)は札響との共演は久しぶりだが、彼女の演奏を聴くのは8回目。Kitara大ホールで〈オール・ショパン・プログラム〉によるリサイタルを何度か聴いた。最近は他のホールで毎年コンサートを開いている。札響定期との共演は68年、78年、88年と続き、私は94年1月定期で「ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番」を聴いた。50年ぐらい前から札響と何回も共演を続けている偉大なピアニストである。

札幌と繋がりの深い音楽家と魅力的なプログラムのコンサートに会場は満席状態。人気曲のピアノ協奏曲を中心として、それほど聴く機会の多くない名曲に関心が集まったようである。

チェコの民族音楽の要素が入り、生命を謳歌するような躍動的なリズムに溢れた《序曲「謝肉祭」》でコンサートの雰囲気が盛り上がった。

演奏会では珍しい着物姿の遠藤郁子は見慣れているが、自然体で彼女の得意とする正統派のショパンを淡々と綴った。年齢を感じさせない演奏姿に日本の伝統美も感じ取れた。
大曲の演奏が終わってアンコール曲は無いかもしれないと思ったが、会場の盛大な拍手歓声に応えて「パデレフスキー:メヌエット」を弾いた。

後半のプログラムは旧ソ連の作曲家の代表的な曲。
「はげ山の一夜」は曲のタイトルが珍しくて昔から覚えていた。好みのメロディではなくても曲の一部分には慣れ親しんでいた。夏至の夜に魔物たちが集まって饗宴を開くロシア民話に由来するタイトル。管弦楽でクラリネットの独奏のメロディが印象に残った。

ハチャトゥリアンの代表作として知られるバレエ音楽「ガイ-ヌ」はスターリン賞を受賞して当時のソ連では話題となった。アルメニア山岳地帯の集団農場が舞台で社会主義を背景にしたストーリーであるが、民謡を用いた音楽が魅力的である。
「剣の舞」も馴染みのタイトルで、この曲のメロディは独特で学生時代にSPレコードでよく耳にした。クルド人の出陣の踊りで、東洋的な強烈なリズムと色彩を放つ曲。「子守唄」、「薔薇の少女たちの踊り」は「剣の舞」の勇壮な音楽と違ってタイトルから想像できるようなアルメニア民謡に基づく曲。「レズギンカ」はコーカサス地方に住むレズギ族たちのエネルギッシュな舞踊を描き管楽器と打楽器の活躍が目立った。

「イーゴリ公」はロシアでは特に人気のオペラのようである。METオペラビューィングでも数年前に見たことがある。音楽としては「だったん人の踊り」が最も有名な曲。この曲は囚われの身となったイーゴリ公を前にポロヴェツ人が異国的な踊りをする場面で演奏される。東洋風の旋律が管楽器で歌われ、打楽器が炸裂するのも印象的だった。
美しいメロディや勇ましい音楽で盛り上がる曲。

ロシアの大地に響くような音楽の演奏終了後に聴衆の拍手大喝采が沸き起こった。アンコール曲は《チャイコフスキー:「くるみ割り人形」より “トレパック”》。

※コンサート終了後、まっすぐ帰宅せずに中島公園内を散策した。池にたたずむカモの親子連れの姿が目に入った。10羽ほどの小鴨を親ガモが見守る珍しい姿。普段、何気なく通り過ぎる公園内にも少し時間と取ると自然界の様子が目に入る。
夕方から、以前勤めた学校の退職者の毎年恒例の会合に出席した。退職後に初めて会う先生もいて旧職員と懐かしい思い出話に花が咲いた。在職当時の学校長とも親しく話もでき、今年定年退職したばかりの人たちとも旧交を温めれて嬉しい思いをした。
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Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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