N響ベストコンサート2016のアンケート投票で第1位デュトワ指揮《カルメン》

1997年に〈N響ベストコンサート〉として始まって以来、第20回目となる〈最も心に残るN響コンサート2016〉(2016年1月~12月定期公演)のアンケート集計結果が発表された。送られてきたTwitterで偶々情報を得た。(*所有のパソコンがWindows10になった15年12月からTwitterはやっていないが、以前の書き込みからTwitterのハイライトが送信されてきている。)

N響定期公演はライヴで聴いたことはないが、「N響アワー」や「クラシック音楽館」はよく視聴している。昨シーズンの投票で第1位はシャルル・デュトワ指揮《ビゼー:歌劇「カルメン」(演奏会形式)》(12月Aプロ)。12月定期公演の模様が「クラシック音楽館」で3月5日と12日の2週にわたって放映された。N響名誉音楽監督デュトワが指揮するNHK交響楽団、新国立劇場合唱団、NHK東京児童合唱団がステージに上がっての演奏会形式は歌劇場でのオペラ上演とは一味違う楽しみ方が出来て感動していたのである。
有名な“闘牛士の歌”、“闘牛士の入場“、“カルメンの宿命のテーマ”などが散りばめられた「前奏曲」は久しぶりで聴く心躍る名曲。3つの「間奏曲」も久しぶりに楽しめた。

カルメン、ホセ、エスカミーリョ、ミカエラの4役は外国人で、その堂々たる体躯から歌いだされる歌唱力、存在感は見事なものであった。オペラ上演で長い歴史を誇る欧米の歌手陣の層の厚さを改めて感じたが、脇役の日本人歌手も健闘していた。

演奏会形式の良さが伝わったのは結果的にオーケストラと合唱に焦点を当てて聴けたことである。第1日の第1幕と第2幕には普通のオペラ上演とは違う楽しさを味わった。残念だったのは、放送時間の関係で第3幕と第4幕が翌週に回ってしまったこと。折角の集中力がやや失われていた。いずれにしても、ひと月前のコンサートが鮮明に思い浮かぶ。毎回、視聴しているわけではないが、「カルメン」を聴いた多くの人々が第1位に選んだことが納得できるコンサートであった。

※3月5日の放映後に所有のオペラ全集のDISCで「カルメン」全曲を聴いた。ジョルジュ・プレートル指揮パリ国立歌劇場管、マリア・カラス主演による1964年の録音。世界の一流歌劇場で活躍した名指揮者プレートルは1998年国立パリ管を率いて来札、2008年ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートに登場して話題となった。2017年1月に92歳で逝去。

※〈最も心に残ったN響コンサート2016〉の第3位に選ばれたコンサートは、38年ぶりのN響との協演となった井上道義によるオール・ショスタコーヴィチ・プログラム(11月Cプロ)。とても印象的なコンサートだった。ショスタコーヴィチの世界観が表現された井上の気合いの入ったダイナミックな指揮ぶりが素晴らしかった。
なお、札響音楽監督の尾高忠明指揮の5月Aプロが第2位に入っていたことも嬉しいニュースであった。(*このコンサートは聴き逃した。)
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年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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