反田恭平(piano)X上野耕平(saxophone)デュオ・コンサート

話題の若手演奏家がKitaraに初登場。反田恭平(Kyohei Sorita)の名は2012年第81回日本音楽コンクールの様子をテレビで見ていた折に知った。当時の彼は高校3年生でピアノ部門優勝に輝いた。昨年Twitterを通して彼の活動ぶりを知った。デビューアルバム「リスト」の発売の情報を得て8月に直ぐ購入したが素晴らしいピアノの音色に感動した。モスクワ音楽院に在学しながら日本ではバッティスト―ニ指揮東京フィルと共演して大反響を呼び起こした。ロシアと日本を行き来しながらコンサートやテレビで大活躍中である。
札幌生まれの反田は未来のヴィルトオーゾとしてKitara Club の情報誌第60号(Winter2015)に紹介された。

上野耕平(Kohei Ueno)の名は知らなかったが、話題沸騰のサキソフォン奏者。2日前の日曜日、NHKEテレ夜の番組〈コンサートプラス〉で演奏を披露した。バッハの「無伴奏フルートのためのパルティ-タ」をサキソフォンで吹いた。ヴァイオリンで馴染みの曲だが管楽器での演奏も味があって良かった。難易度の高そうな舞曲を4曲続けて吹いた。

〈PROGRAM〉
  シューマン:アダージョとアレグロ 変イ長調 作品70(Duo)
 リスト:愛の夢ー3つの夜想曲より 第3番 変イ長調(Piano)
     巡礼の年報 第2年への追加 「ヴェネツィアとナポリ」より 第3曲「タランテラ」
 デザンクロ:プレリュード、カデンツァとフィナーレ(Duo)
  ボノー:ワルツ形式のカプリス(saxophone)
 グラズノフ:サキソフォン協奏曲 変ホ長調(Duo)
 ガーシュイン(長生 淳編曲):ラプソディ・イン・ブルー(Duo)

シューマンのこの曲は室内楽で何度か聴いたことがある。サキソフォンがクラシック音楽に用いられるのは稀である。原曲はホルンとピアノ。
上野は1992年、茨城生まれで東京藝術大学器楽科卒。須川展也に師事。12年前にKitaraで開催された東日本吹奏楽大会に参加したと話した。2014年アドルフ・サックス国際コンクールで第2位。15年の日本フィル9月定期で山田和樹と共演。クラシックサキソフォンの注目度を一気に高めている。

反田はCDで収録されていた「愛の夢 第3番」と「タランテラ」の対照的な曲を演奏。2曲続けて演奏したが超絶技巧を披露する「タランテラ」は聴衆の度肝を抜くような演奏となった。演奏後に一段と大きな歓声が上がった。
彼は関東・関西では人気の高い若手ピアニスト。1月のサントリー公演のチケットは完売。浜離宮朝日ホール8月の3公演も完売となり追加公演も開催された超人気のピアニスト。まだ道内での知名度は高くないようである。今回の公演はKitaraクラブ会員拡大のためにクラシック音楽の裾野を広げている上野耕平に焦点を当てたプログラムになったような感じがした。

リストのピアノ曲以外は反田はピアノ伴奏を担って、主役は上野。サキソフォン・リサイタルの感がしないでもなかった。それは別として素晴らしい演奏会ではあった。サキソフォンの演奏がメインだがピアノにも相当な技量が必要とされる曲。

グラズノフはロシアの偉大な作曲家。一昨日のクラシック音楽館でも「グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲」が演奏された。グラズノフが「サクソフォン協奏曲」も手掛けていたと知って驚いた。

上野は前半のプログラムでは1曲目でテナー・サキソフォンと2曲目にアルトサキソフォンを用いた。後半では大きさの違う3本のサクソフォンを予めステージに運んでいた。3本目の楽器はソプラノで一番小さい楽器。
「ラプソディ・イン・ブルー」はよく知られた名曲で親しまれている楽曲。サキソフォンとピアノで聴く音楽は初めてである。2番目の大きさのアルトサクソフォンを中心にして時折ソプラノやテナーに持ち替えての演奏は圧巻であった。何十回となく聴いていた「ラプソディ・イン・ブルー」でこんなに楽しく面白く聴けたことはない。そういう意味では今回のコンサートは大満足であった。
惜しむらくは反田恭平のピアノ・ソロがもっと聴きたかった。彼のピアノ・リサイタルを心待ちにしたい。

P席とRA、LA席は販売せずに前売券は完売、当日券のみの売り出しで1000名以上の客は入ったと思われる。Kitara会員限定コンサートとして開催された格安料金でのコンサート。これを機会に会員が増えてくれば良いのだが、、、。

コンサート会場は一気に盛り上がって帰りのサイン会に並ぶ行列は凄かった。管楽器関連の賑わいは普段のクラシックコンサートと少々違う賑わいを見せていた。





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年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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