ムジカ・アンティカ・サッポロ Vol.10 (バッハ:管弦楽組曲)

ムジカ・アンティカ・サッポロ(Musica Antiqua Sapporo)は札響ヴィオラ奏者の物部憲一が札響メンバーやフリー奏者を募って2012年に結成したアンサンブルで年2回程度のコンサートを開催している。Kitara小ホールが会場になって聴きやすい環境になり、演目も魅力的だったので1ヶ月前にチケットを購入した。

2016年10月27日(木) 午後7時開演  札幌コンサートホールKitara小ホール

〈Program〉
 ヘンデル:水上の音楽 第2組曲 ニ長調 HWV349
 J.S.バッハ:管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV1067
         ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調 BWV104
         管弦楽組曲 第4番 ニ長調 BWV1069 

ヘンデル(1685-1759)はバッハと同年のドイツ生まれの音楽家であるが、作曲家としての活動の大部分はイギリスで行なった。イギリス国王の舟遊びのために作られたというエピソードがあるが、現在の《水上の音楽》の楽譜は写譜されたパート譜によるものとされる。この作品はヘ長調、ニ長調、ト長調の3種類の組曲から成る。 予め、クーベリック指揮ベルリン・フィルのCDで聴いてみた。
本日の曲は「序曲~アラ・ホーンパイプ~メヌエット~ラントマン~ブーレ」で構成されていた。屋外の演奏用に金管楽器を多用した華やかな開放感あふれる音楽で国王や貴族に楽しんでもらえるような曲作り。当時のテームズ川の光景が眼前に浮かぶような演奏を楽しめた。当時はバッハよりヘンデルの方が断然人気が高かったと言われるが、その片鱗がうかがえる15分程度の曲。

バッハ(1685-1750)の管弦楽組曲4曲のうち「第1番」と「第3番」は前回のVol.9で演奏された。「第2番」は弦とフルートのみによる室内楽的な組曲で独奏:野津雄太(札響副首席)が華やかで優雅さに溢れた演奏を行った。フルート協奏曲と言えそうな曲で、4曲中で最も親しまれている曲。
「第4番」は3本のトランペットとティンパニを伴う華麗な組曲。この曲は4曲中で最も大きな編成で21名だった。(*第2番は7名)。いずれの組曲もフランス風序曲で始まり幾つかの舞曲が入っている。終曲が“歓び”の楽章となっていて楽しく聴けた。

バッハの3曲のヴァイオリン協奏曲の中で最も親しまれているのが「第2番」。独奏の田島高宏(Takahiro Tajima)は札響コンサートマスター。独奏ヴァイオリンの活躍が目立つ曲の印象が強いが、オーケストラとの対比が鮮明で、緊密な関係が築かれた協奏曲。バッハの作品で最も好きな曲の一つである。

指揮を担当した物部憲一は古楽器による活動を継続的に展開しているが、今回はモダン楽器を使用したコンサートであった。25名編成のオーケストラで札響メンバー17名。
札響メンバーが札響定期演奏会を核として多角的な演奏活動を行なっていることは極めて好ましいと思う。様々な活動を通して楽団員同士が技量を高め、より良い人間関係も作って札響のレヴェルを高めてくれることを期待する。札響のレヴェルが高くなっているのを日頃実感しているが楽団員の様々な活動で心を一つにして札響の音を磨いているのがこんなコンサートからも感じ取れた。

アンコール曲は「バッハ:管弦楽組曲第3番より “ジ―ク”」。
今夜は久しぶりに2階の最前列中央の席に座ってオーケストラ全体が見渡せる場所から“my favourite pieces of Baroque music”を存分に堪能できて良かった。
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

fsuterry

Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
最新コメント
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR