PMFアメリカ演奏会

PMFヨーロッパが指導する前半のプログラムが終了した。16日から24日まで5つのコンサートに参加した。22、23、24の三日連続のコンサート鑑賞は特徴ある演奏会で楽しめた。前後の21、25日に時計台ボランティア活動が入っていたので、さすがに疲れが出て翌日は一日中家にいた。
今週初めからPMFアメリカが指導する後半のプログラムが用意されている。
例年開催されていたPMFアメリカ演奏会(PMF AMERICA Concert)は昨年Kitaraではなく地方で開催された。

出演/ PMFアメリカ
    David Chan, violin/Metropolitan Opera Orchestra, Stephen Rose, violin/Cleveland Orchestra, Daniel Foster, viola/National Symphony Orchestra, Raphael Figueroa, cello/Metropolitan Opera Orchestra, Alexander Hanna, double bass/Chicago Symphony Orchestra, Timothy Hutchins, flute/Orchestre symphonique de Montreal, Nathan Hughes, oboe/Metropolitan Opera Orchestra, Stephen Williamson, clarinet/Chicago Symphony Orchestra, Daniel Matsukawa, bassoon/Philadelphia Orchestra, William Caballero,horn/Pittsburgh Symphony Orchestra, Mark J. Inouye, trumpet/San Francisco Symphony, Denson Paul Pollard,trombone/Metropolitan Opera Orchestra, David Herbert, timpani/Chicago Symphony Orchestra
佐久間晃子(PMFピアニスト)

〈Program〉
 ロドニー・ニュートン:3つのバス・ダンス(*世界初演)
 クーツィール:トランペット、トロンボーンとピアノのための協奏曲 作品17
 ヒナステラ:フルートとオーボエのための二重奏曲 作品13
 シューベルト:八重奏曲 ヘ長調 D.803

第1曲はコントラバスとティンパニ。「バス・ダンス(Basse Dance)」は15,16世紀に人気のあった威厳に満ちた踊り。作品名に演奏する楽器がかけられている。5分強の曲。面白い楽器の組み合わせで、奏者が同じオーケストラ所属であることに注目した。アレクサンダー・ハンナはPMF初参加。

PMFにはイノウエは9回目、ポラードは7回目で気の合ったブラス・セクションのファカルティ。15分強の3楽章構成の曲。力強いピアノ伴奏を得て2人は息継ぎの大変な演奏曲を魅力的に吹いた。聴きごたえのある曲だった。

最初の2曲の作曲家名は初めて耳にするが、ヒナステラは何となく聞いたことがありそうな名前。南米の作曲家らしい名。フルートとオーボエのための二重奏曲は馴染んではいないがPMFの演奏会で数度は聴いている。2年前のモントリオール響の札幌公演でハッチンズとバスキンが世界一流のコンビと知った。PMFアメリカにカナダのオーケストラの重鎮ハッチンズが加わって新鮮さと重厚感が出た。ヒューズもPMFには初参加。
木管楽器の室内楽の方が聴きやすいのは好みのせいだろう。

後半のプログラムは「OCTET for Clarinet, Horn, Bassoon, String Quartet and Contrabass」。ベートーヴェンかシューベルトの七重奏曲か八重奏曲を以前に聴いたことがあった。演奏に1時間もかかったので、記憶とは違っていたようだ。室内楽で1曲1時間かかる曲はコンサートで聴いた記憶がない。
デイヴィッド・チャンはメトロポリタン歌劇場管のコンサートマスターでPMFには6回目の参加。ローズ、フォスター、カバレロは10回目、最多参加マツカワは16回目。弦楽器奏者5人と木管・金管奏者3人による八重奏曲。6楽章構成で演奏時間60分の大曲。聴きごたえのある曲で聴衆を魅了した。何となく聞いたことのある親しみのある曲ではあった。
演奏終了後にアカデミー生から沸き上がった歓声で会場の雰囲気も盛り上がった。
JRの一部区間不通のためか空席が少々目について鑑賞できなかった人には気の毒であった。

帰宅して調べてみるとシューベルト(1797-1828)が1824年に八重奏曲を書いていてCDを所有していることが分かった。探したCDが見つからずに時間を要した。室内楽のコーナーにはなくて、D・オイストラフの10CDのうちの1枚に収められていた。まさかヴァイオリン協奏曲やピアノ三重奏曲以外にoctetが収録されていることに気づかなかった。購入時に必ず一度は聴いているので3年前には耳にしていたことになる。(EUでの制作で原盤の録音年は1955年)。

※新聞夕刊でピアニスト中村紘子が亡くなったことを知って衝撃を受けた。彼女がガンを患って入退院を繰り返していたことは承知していたがリサイタルを再開して安心していた。《「音楽の友」8月号》の連載も読み終えたばかりだった。
彼女は中学3年時の1959年日本音楽コンクール第1位。翌年N響の初の海外ツアー(70日間世界1周)にソリストとして同行。65年ショパン国際コンクール第4位入賞。ピアニストとして国際的な活動を繰り広げるだけでなく、文才を発揮した。「チャイコフスキー・コンクール」、「ピアニストという蛮族がいる」の2作の連続受賞で話題を呼んだ。彼女は指導者として浜松国際ピアノコンクールを世界的なコンクールに育て上げ、音楽界に多大な貢献を果たした。彼女のCDは5・6枚は所有していて、彼女のコンサートも89年から9回聴いてきた。2年前のデビュー55周年コンサートを聴いたばかりで次回を楽しみにしていた。
惜しい人材を亡くした。心から冥福をお祈りします。





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Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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