PMF無料コンサート

PMFは1990年の創設から27年目に入ったが、近年は野外コンサートだけでなく屋内で行われるコンサートの無料公演が増えてきている。3週間余りにわたって繰り広げられる音楽祭で約半分の公演が無料である。室内での公演は定員があって混み合うので今までに参加したことはなかった。
今年は時計台コンサートや豊平館コンサートは魅力的で開場時間には長蛇の列が出来そうである。〈フリーコンサート〉はPMFで学ぶアカデミー生たちがレッスンの成果を示す場でもある。
私はKitara小ホールで行われる《オープン・ドア・コンサートⅡ》に行ってみたくなった。ハープの演奏をぜひ聴いてみたいと思った。

開演20分前には会場に着いた。Kitara会員対象の先行発売のチケットを購入してからホールに入って間もなく1階343の客席は満席となってしまった。2階は使われなくて入場できない人が多く出たようであった。

2016年7月23日(土) 15:00開演  札幌コンサートホールKitara小ホール

〈出演〉 PMFオーケストラ・メンバー、ミヒャエル・ブラーデラー(double bass)PMFウィーン、安楽真理子(harp)PMFアメリカ
〈Program〉
 シュルホフ:フルート、ヴィオラとコントラバスのための小協奏曲
      Haruyo Ohira、Japan (flute)、Howard Cheng、Taiwan (viola)、Sebastian Zinca、USA (double bass)
 バックス:フルート、ヴィオラとハープのための悲歌三重奏曲
      Hyunseo Cheon、Korea (flute)、So Hyun Chung、Korea (viola)、Sonia Bize、France(harp)
 ラヴェル(エスコサ編):マ・メール・ロワ より 「眠れる森の美女のパヴァーヌ」、「親指小僧」、「パゴダの女王ドロネット」、「妖精の園」
      Mariko Anraku、Metropolitan Opera Orchestra (harp)、Sonia Bize (harp)
 サルゼード:古代様式の主題による変奏曲 作品30
      Mariko Anraku (harp)
 フランセ:バロック風二重奏曲
 フォーレ(ツィンマーマン編):夢のあとに
 サン=サーンス:白鳥
      Michael Bladerer、Wiener Philharmoniker (double bass)、Mariko Anraku (harp)

最初は4楽章構成で20分弱の曲。フルート奏者(大平治世)は第2楽章でピッコロに持ち替え第4楽章の冒頭でもピッコロで演奏した。コントラバスは小ボールで使われることは比較的に少ないので楽器の大きさを改めて感じた。
第2曲は10分弱の単一楽章の曲。ハープの奏でる悲しみに満ちた旋律が切ない感じを出していた。

子供のためのピアノ連弾曲として書かれた《マ・メール・ロワ》はオーケストラ組曲として演奏される機会が多い。解りやすい曲想で神秘的な世界に誘い込まれた。ハープの美しい音色に導かれでフィナーレは別世界に連れて行かれたようだった。

安楽のハープ・ソロは魅力的な演奏で素晴らしかった。天使のような清らかな澄んだ音色は他の楽器では表現できない美しさを醸し出していた。

最後にハープとコントラバスの共演を存分に楽しめた。予定されていた曲のほかにチェロで聴く機会の多い「夢のあとに」と「白鳥」を聴けたのが凄く良かった。チェロが出す音をコントラバスが奏でるのに何の違和感もなかった。世界一流の演奏を聴けた満足感を味わった。休憩のない75分がアッと言う間に過ぎた。有料でも聴くに値するコンサートになった。

※オープン・ドア・コンサートは入退場自由となっていたが、今日のようなコンサートでは中途で退場する人が少なくて空席待ちの人が僅か十数人入場できただけで大部分の人は折角会場に来て鑑賞できずに終わったのは気の毒であった。














    
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Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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