“ありがとう”の言葉

米国・ボストンで開幕したフィギュア・スケート世界選手権の男子ショート・プログラムで日本の羽生結弦が見せた演技は凄かった。ショパンのバラード第1番の音楽をバックに見せる演技は正に至芸と言えよう。芸術とスポーツが融合したパフォーマンスは言葉で言い表せないほどの出来栄え。昨年から世界最高得点を立て続けに出しているが精神的にも重圧がかかる環境の中でパーフェクトに近い演技を行う彼の技術力と精神面の強さには感服する。
今日も演技終了後に言葉にした“ありがとうございました”(Thank you so much.)は観客に対する感謝の気持ちが表されている。(*口元を見て彼の言葉が分った。)得点表示の場面でもコーチにお辞儀をして感謝の言葉も伝えている。自分一人だけの成果ではないという想いの姿。偉大なスポーツ選手の範疇を超えた人間的な素晴らしさをYuzuru Hanyuから感じ取っている。

“arigato”の言葉を知っている外国人は今日では数多い。一昨年の南米旅行の折に空港で日本人旅行客に“arigato”と歓迎の意を口にした多数の空港職員。ブラジル出国の際に係官に“obrigado”(オブリガード)と言ったらビックリされた。(*私は外国旅行の折には簡単な挨拶言葉は現地の言語で対応している。)

日本では「ありがとうございました」の言葉は商店では当たり前に使われるが、役所で職員が使う言葉にはなっていないと思う。今日、訪れた札幌北区役所で対応に当たってくれたヴェテランの男性職員が所定の手続きが終った時にこの言葉を口にした。意外であったが役所の対応に変化を感じて嬉しく思った。

昨年秋、ひと月余り入院した札幌東徳洲会病院で看護師がごく自然に毎日病室を訪れた時に用事が終って口にする“ありがとう”の言葉に強い印象を受けていた。患者が医師や看護師に言う言葉としては当たり前でも、その逆は無いと思っていた。通院だけでは味わえない看護師さんたちへの感謝の思いを入院の度に感じるのは昔も今も変わらないと思う。言葉遣いは人の気持ちに影響を与える。お互いの人間関係を良くすためにも簡単な挨拶は状況に応じて使われるのは好ましいことである。

人間は感情の動物である。数日前に喜寿を迎えたばかりであるが、いろいろな場面に遭遇して学ぶことが多々ある。他人への感謝の思いの大切さを羽生選手を通して改めて知らされた。
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年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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