庄司紗綾矢香 ヴァイオリンリサイタル

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 庄司紗矢香は1999年パガニーニ国際コンクールで史上最年少の16歳で日本人として初の優勝の快挙を成し遂げた。上の写真は2000年7月ズービン・メータ指揮イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団と共演してパガニーニの曲がCDになった時のジャケットである。

 2001年10月庄司はユーリー・テミルカーノフ指揮サンクトぺテルブルク管弦楽団と日本ツアーを行い、チャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲」を演奏した。全国で聴衆の熱狂的歓迎を受けてから順調にヨーロッパを本拠地として活躍の場を広げ、世界の一流の指揮者と共演してきた。

 特に、2000年5月の庄司のサンクトペテルブルク公演の折に、彼女はテミルカーノフに「貴方を世界中つれて回りたい」との熱意溢れる言葉に従ったのか、その後の来日公演ではサンクトペテルブルク管との共演が多かったようである。

 2回目の札幌公演は2010年高関健指揮札幌交響楽団「モーツァルト協奏曲第5番《トルコ風》」。久し振りのKitara登場で、自由自在に美音を響かせ札響会員の驚きの溜息を誘った。

 今日は札幌では初めてのリサイタル
ピアノはジャンルカ・カシオーリ。イタリア出身でヨーロッパ・北米の著名なオーケストラと共演して若き鬼才として世界の楽団で注目を浴びているそうである。庄司は彼とベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲録音に取り組むほどお互いの音楽観で相通ずるものが
あるらしい。

 今日のプログラムはベートーヴェン、ヤナーチェク、ドビュッシー、シューマンという4人の作曲家のヴァイオリン・ソナタ。4つのソナタがリサイタルでプログラミングされるのは極めて珍しい。それだけに2人のリサイタルにかける意気込みを感じ取った。

 ベートーヴェンのソナタはヴァイオリンとピアノがほぼ対等に会話し主張している。ピアニストが伴奏者であってはならないと思っている。日本語でヴァイオリン・ソナタと言っているが、例えば英語では Sonata for piano and violin と言う。そういう意味で今日のヴァイオリン・リサイタルはヴァイオリニストとピアニストのバランスが極めて良い組み合わせで満足感が得れた。

 ベートーヴェンの「ヴァイオリン・ソナタ第5番⦅春⦆」で始まった時のヴァイオリンが奏でる最初の音は鳥肌が立つほど美しかった。ヤナーチェクは弦楽四重奏曲で聴いていたものとは違う現代音楽風に聴けて興味深かった。
 ドビュッシーは彼のピアノ・ソナタとは少し違う感じだが彼特有の印象的なリズム。
 シューマンの「ヴァイオリン・ソナタ第2番」で印象的だったのは第3楽章のピッチカートで始まる曲の変化。第4楽章で情熱的な主題が奏でられ、ピアノの抒情的メロディもあって明るい雰囲気で曲が終った。

 アンコールにシベリウスの「ヴァイオリンとピアノの6つの小品より⦅子守歌⦆」。

 帰りに2人の演奏家のCDを購入したが、感想を述べる暇もなくサインだけ貰うことを余儀なくされたのは、いささか残念ではあった。
 







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Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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