祝祭 シベリウス フェスティバル in SAPPORO

シベリウス生誕150年企画

日本シベリウス協会北海道支部はシベリウス生誕150年を祝って、今回は日本シベリウス協会新田ユリ新会長を指揮者に、コンサートマスターに木野雅之を迎えて“シベリウス フェスティヴァル アンサンブル”を編成した。本州支部のメンバーや札響メンバーの応援を得て20名による室内弦楽オーケストラ。

数年前に札幌に移住してKitaraボランティアとしても活動している友人で、札幌フィルハーモニー管弦楽団やHIMESオーケストラのチェロ奏者として幅広く活動している音楽家を通していち早く今回のコンサートの情報を得てチケットを手に入れていた。
新田ユリ、木野雅之は全国的な活動で有名な音楽家で言及を待たない。著名なアーテイストの参加が鑑賞意欲を掻き立てたことは確かである。

2015年11月22日(日) 開演18:00  札幌コンサートホールKitara小ホール

指揮/新田ユリ(Yuri Nitta)
弦楽/シべリウス フェスティバル アンサンブル(Siberius Festival Ensemble)
コンサートマスター/木野雅之(Masayuki Kino)
メゾ・ソプラノ/駒ヶ嶺ゆかり(Yukari Komagamine)

〈PROGRAM〉 ジャン・シベリウス
 プレスト 二長調 作品4
 弦楽のためのロマンス ハ長調 作品42
 組曲「クリスチャン2世」 作品27より “エレジー”
 田園組曲 作品98b
 海辺のバルコニーで 作品38-2(メゾ・ソプラノ:駒ヶ嶺ゆかり)
 アリオーソ 作品3(メゾ・ソプラノ:駒ヶ嶺ゆかり)
 ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための組曲 作品117(ヴァイオリン独奏:木野雅之)
 メロドラマ「伯爵夫人の肖像」 JS88 (朗読:Mikael Nicander Kuwahara)
 そよげ葦よ 作品36-4(メゾ・ソプラノ:駒ヶ嶺ゆかり)
 岸辺の樅の木の下で 作品13-1(メゾ・ソプラノ:駒ヶ嶺ゆかり)
 恋人 作品14

札響楽団員3名を含むプロも入っての編成とはいえアマチュアとしてレベルの高い演奏。すべての曲をマエストロ新田が指揮を担当した。殆ど全ての曲は初めて耳にしたが、シベリウスの弦楽合奏曲は美しい旋律に満ちている。

声楽曲はドラマティックで駒ヶ嶺は声量豊かに堂々とした歌声を披露した。彼女の歌は何度か耳にしているが今回は4曲とも素晴らしい出来で感動した。
シベリウスは声楽曲を100曲以上作曲している筈だが、スウェーデン語での歌曲が多いと思う。(*当時、フィンランドはスウェーデンの支配下にあって、スウェ-デン語が公用語だったからだと推測する。)

プログラムにメロドラマの曲があって朗読がスウェ-デン語で行われる面白い試み。 弦楽合奏をバックにしての独唱や朗読は迫力があって良さが出ていた。

ヴァイオリン独奏での木野の演奏は当然とは言え、ヴェテランの実力で一味違う演奏ぶりであった。

アンコール曲はここ数年よく耳にする「アンダンテ・フェスティ-ヴォ」。聴衆も聴き慣れた曲とあって演奏終了後に嬌声が飛び交うほどの感動ぶりを示していた。シベリウスは1929年に別荘に引きこもって以来、外部との交渉を断ち、作曲も途切れていた。1938年、依頼に応えて1922年に書いていた弦楽四重奏曲を弦楽オーケストラのために編曲して、ラジオ生放送のために指揮をしたと言われる。本日のアンコール曲がその曲として知られている。尾高忠明指揮札響のCDにこの曲が収録されている。彼は1957年に91歳で亡くなるまで長生きした。

※本日の演奏会は18時開演だったが、17時20分からプレ・トークが行われた。私は体調も考慮して会場に到着したのは18時10分前だった。幸いプログラムは手渡されたが、歌曲の歌詞などの配布物は無かった。小ホールは自由席で超満員になっていた。客席数の453席は既に埋まっていて、補助席を案内されたのには驚いた。結果的に補助席以外の席に座れたが、定員以上にチケットを販売したことになる。協会がたぶん無料の招待券を多く発行し過ぎたと推測される。著名な指揮者とコンサートマスターが客演したことで例年以上に客が集まることは予想できなかったのだろうか? 
前半終了時点で会場を後にした人もいたが、補助席20席や車椅子席を含めて、480席は演奏終了後まで埋まっていた。開館以来、何百回と通っているKitara小ホールで初めて見る光景。演奏会が大盛況だったのは良いが、帰りにプログラムなどの印刷物が何十部か配布されている状態にも些かあきれはてた。折角のコンサートに少々不愉快な想いをしたのが残念であった。
 
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

fsuterry

Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
最新コメント
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR