アンネ・ソフィー・フォン・オッタ―&カミラ・ティリング in リサイタル

スウェ-デンが生んだ稀代のディ―ヴァ、アンネ・ソフィー・フォン・オッタ―がKitaraのステージに初めて登場。同じスウェーデン出身の新鋭カミラ・ティリングも一緒のステージに立った。

20世紀最大の歌姫といえばマリア・カラス。1950・60年代、他に活躍した世界的女性歌手でテバルディ、シュヴァルツコップ、シミオナートなどの名前が思い浮かぶが、その後の時代ではフレーニ、グルベローヴァぐらいしか名が浮かんでこない。最近ではネトレプコ、バルトリ、フリットリ、フレミングはオペラで馴染みである。数年前に映画館で始まったMETビューイングのお蔭で何人かの歌手の名を知るようになったとはいえ、オペラ歌手の知識は余りない。
今回来札したフォン・オッターの名もそれまで聞いたこともなかった。Kitaraのステージに登場したコッソット、ペーターゼン、ロストなどのディ―ヴァも実際に素晴らしい歌声を耳にして彼女たちが偉大な歌手であることを実感した次第である。

2015年9月28日(月) 19:00開演  札幌コンサートホールKitara小ホール

アンネ・ソフィー・フォン・オッタ― and カミラ・ティリング in リサイタル

Anne Sofie von Otter(メゾ・ソプラノ)はスウェーデン生まれ。ロンドンのギルドホール音楽大学で学び、1983年バーゼル歌劇場でオペラ界デビュー。メトロポリタン歌劇場、ミラノ・スカラ座にも出演してキャリアを積み上げる。以後、世界一流のオーケストラや指揮者と共演。レパートリーは非常に広く、オペラのほか歌曲でもバロックから現代まで多彩な音楽を作り上げる世界最高峰のアーティストとして輝き続けている。来日は2006年以来、9年ぶり。

CamillaTilling(ソプラノ)はスウェ-デン生まれ。ロンドン王立音楽大学で学ぶ。1999年、ニューヨークでデビュー。2002年には英国ロイヤルオペラでデビュー。その後、メトロポリタン歌劇場、ミラノ・スカラ座、パリ・オペラ座などで活躍。ラトル指揮ベルリン・フィルはじめ世界的な指揮者・オーケストラとの共演も多い。

ピアノのジュリアス・ドレイク(Julius Drake)は室内楽の専門家として世界の主要コンサートホールで共演を重ねている。

〈PROGRAM〉
 メンデルスゾーン:挨拶 Op.63-3 (デュエット)
 リンドブラ―ド:夏の日(ティリング)、警告(オッタ―)、少女の朝の瞑想(デュエット)
 グリーグ:6つの歌 Op.48 (デュエット)
        「挨拶」、「いつの日か、わが想いよ」、「世のならい」、
        「秘密を守るナイチンゲール」、「薔薇の季節に」、「夢」
 シューベルト:ます D.550 (オッタ―), 夕映えの中で D.799 (オッタ―)
        シルビアに D.891 (オッタ―)、  若き修道女 D.828 (オッタ―)
 メンデルスゾーン:渡り鳥の別れの歌 Op.63-2 (デュエット)
           すずらんと花々 Op.63-6 (デュエット)
 マイアベーア:シシリエンヌ(ティリング)、 来たれ、愛する人よ(オッタ―)、
          美しい漁夫の娘(オッター)
 マスネ:喜び!(デュエット)
 フォーレ:黄金の涙 Op.72 (デュエット)
 R.シュトラウス:憩え、わが魂よ op.27-1 (オッタ―)、たそがれの夢op.29-1(ティリング)
         どうして秘密にしておけようか op.19-4 (オッタ―)、
         ひそやかな誘い op.27-3{ティリング)、明日!op.27-1 (オッタ―)
         ツェツィ-リエ op.27-2 (ティリング)

プログラムで歌の名を知っているのは「ます」だけ。ソロがフォン・オットーが10曲、ティリングが11曲、デュエットが6曲。全部で27曲。
ステージに登場した時からフォン・オッターはオーラを発していた。背が高く美しい容姿は優雅で気品に満ちていた。最初に発した歌声は何とも形容し難い美しさ。ティリングの声量豊かで表現力のある歌声も若さに満ち溢れていた。最初のデュエットにはスッカリ聴き惚れた。
プログラムが進むにつれて、歌詞は解らなくても歌声からドラマ性も伝わってきた。ソリストが歌い終わった後にピアノが静かに曲を閉じる場面も結構多かったが、聴衆のフライイングが無かったのも良かった。落ち着いた静かな雰囲気で聴衆は素晴らしいリサイタルを堪能した。
小ホールでの声楽の楽しさをたっぷり味わえたコンサートで出演者も大満足の様子だった。アンコール曲は3曲もあった。
①オッフェンバック:舟歌 (《ホフマン物語》より)
②ブラームス:姉妹 
③フンパーテイング:「夜には私は眠りに行きたい」(《ヘンゼルとグレーテル》より)
          

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年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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