外山啓介ピアノ・リサイタル2015(オール・ショパン・プログラム)

2005年に外山啓介のコンサートを聴く機会があって、07年からは毎年聴いていて今回が14回目。札幌出身ということで親近感を持ったこともあるが、演奏が繊細で色彩感がある。ステージでの深い角度のお辞儀も堂に入ってキビキビしており魅力を増した。5年ぶりのオール・ショパン・プログラムによる外山啓介のリサイタル。

2015年9月25日(金) 19:00開演  札幌コンサートホールKitara大ホール

〈All Chopin Program〉
 エチュード第3番 ホ長調 op.10-3「別れの曲」
 3つのノクターン op.9 第1番変ロ短調、第2番変ホ短調、第3番ロ長調
 バラード第1番 ト短調 op.23
 バラード第2番 へ長調 op.38
 プレリュード第15番 変二長調 op.28-15「雨だれ」
 ワルツ第9番 変イ長調 op.69-1「告別」
 バラード第3番 変イ長調 op.47
 ポロネーズ第6番 変イ長調 op.53「英雄」
 バラード第4番 ヘ短調 op.52

今回はバラードをメインにプログラムを構成したようである。休憩前の前半の曲ではやはり「バラード第1番」が良かった。小品の曲が並ぶ中では個人的には一番聴きごたえがあった。
毎年のコンサートで新しいファンを増やしていくこともあってプログラミングにそれなりの苦労はあるだろう。「バラード第4番」は5年前のプログラムにも入っていて外山の好きな曲なのだろう。前半か後半にバラード全曲を並べた方が良いのではないかと個人的には思う。
確かに〈オール・ショパン・プログラム〉ではあったが、個人的には「ソナタ」が入っていなかったのは物足りなかった。

それぞれの曲の味わいは充分に表現されていて聴衆を満足させたようだ。聴き手の感動の表し方で、今日も気になったことがある。 男性の“イヨー”とか何かハッキリしない掛け声が聞こえたような気がした。普通のコンサートでは場違いではないかと思うのだが、、。

プログラムが全曲終ったところで外山にしか出来ないようなお辞儀の仕方が二度ほど見られた。深々としたお辞儀で一定の時間静止するという動作で彼特有の礼の仕草である。(*この数年お辞儀の仕方が変化していた。)
アンコール曲の演奏前に例年より長い挨拶があった。聴衆に話しかける大切さを感じているのかも知れない。1曲目は、あまり有名でない曲と言って「ショパン:コントルダンス」。2曲目は「ショパン:ノクターン 第20番 嬰へ短調 遺作」。

P席と3階席が売り出されなかったのが6・7年前と違った状況だった。それでも若い女性も含めて1300名程の観客がいたのではないか。サイン会に並ぶ人の列が以前ほどでないとはいえ最近のコンサート会場としては多くの女性が並んでいた。

※帰宅して本日のアンコール曲を確認してみると、「コントラダンス」の曲が手持ちのCDに入っていることが判った。ショパンが17歳の1827年に作曲した「コントラダンス 変ト長調」が横山幸雄のCDに入っていた。この作品は1934年に楽譜が出版されて、ショパンが使用していた当時の「プレイエル」のピアノを実際に使用して横山が〈ピアノ独奏曲全曲集〉の第4集に収録していた。偶々、1枚だけ持っていたCDに曲が入っていて1・2回は聴いたことは有るのだが曲の内容はともかく曲名さえ気付かなかった。

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Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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