都響創立50周年記念 札幌特別公演(下野&小曽根)

2005年に都響が創立40周年記念で初の札幌特別公演を開催してから2年毎の奇数年にKitaraで公演を実施している。東京オリンピックの記念文化事業として1965年に東京都が設立したこともあり、オリンピック開催の宣伝も兼ねて国内外での公演事業が盛んである。今年は東京都交響楽団創立50周年記念として開催された。一流オーケストラであるが、他のオーケストラ演奏会と違って安い料金で鑑賞できる。クラシック音楽のファンやシニア層にとってチケットが安価なのは有り難い。
チケットを半年前に購入していてどの席を買い求めていたか忘れていた。確認してみるとP席で妻のチケットも買ってあった。

2015年9月13日(日) 14:00開演  札幌コンサートホールKitara大ホール

指揮/ 下野 竜也
ピアノ/ 小曽根 真
管弦楽/ 東京都交響楽団

〈プログラム〉
 外山雄三:管弦楽のためのラプソディ
 ガ―シュウィン:ラプソディ・イン・ブルー(ピアノ/小曽根 真)
 ドヴォルザーク:交響曲第8番 ト長調 op.88 B.163

Shimono Tatsuyaは1969年生。2013年4月、読売日響首席客演指揮者に就任。2014年4月には京都市響常任客演指揮者に就任。2011年から広島ウインドオーケストラ音楽監督も務めている。
14年8月札響定期に出演して以来のKitara登場。下野竜也は人気の指揮者で、私にとって今回が7回目の鑑賞。

外山雄三(Toyama Yuzo)(1931- )のこの作品は1960年にNHK交響楽団が初の海外公演を行なった際に、アンコール曲として各地で演奏して好評を博した。その演奏旅行には作曲家自身、岩城宏之など数人の指揮者が同行して指揮を担当した。(*約2ヶ月の旅行)
日本民謡を満載した自由な形式で書かれたラプソディ。「ソーラン節」、「炭坑節」、「串本節」、「八木節」の旋律が現れる。拍子木、太鼓などの十種類ほどの打楽器が使用され日本の祭りの雰囲気も表現されている。
今回初めて耳にした人も多かったのではないかと思う。
今日では日本の作曲家では武満徹や細川俊夫などの作品が外国では演奏される機会が多いようである。《管弦楽のためのラプソディ》は日本人の指揮者とオーケストラでないと演奏が難しい感じがする曲。

Ozone Makotoはジャズ・ピアニスト。ニューヨークでの活動後、帰国してから近年はクラシックに取り組み国内外のオーケストラと共演している。日本ではPMF2008のバーンスタインの曲の演奏で喝采を浴びた。最近では昨年、〈札響夏の特別演奏会〉で尾高と共演してモーツァルトとプロコフィエフのピアノ協奏曲を2曲弾いて聴衆の度肝を抜いた。今日は昨年に続いてのKitara登場。

ガ―シュウィン(1898-1937)はポピュラー音楽の作曲家。10歳の時に聴いたドヴォルザークの《ユモレスク》に感動して、音楽を志したという。本格的な作曲家を目指して、1924年にジャズの要素をたっぷり取り入れながら書いた最初のクラシック風の作品が「ラプソディ・イン・ブルー」。何度か編曲版が作られ、シンフォニック・ジャズ、協奏曲ジャズというような内容となった。1928年に作曲された「パリのアメリカ人」と並んで彼の作品では最も親しまれている名曲である。
小曽根は超絶技巧を使った圧倒的な演奏で聴衆を魅了した。昨年2月のニューヨーク・フィルのアジア・ツアーでソリストを務めた様子が目に浮かぶほどの名演。
都響のメンバーも一層、若返って、演奏も一段と磨きがかかった印象を受けた。下野もメリハリがあって、身体の動きが団員に伝わるダイナミックな迫力ある指揮ぶりで従来よりも強烈な印象! (P席から指揮者の顔の表情や体全体の動きが見れて充分に観察できた。)
聴衆の拍手大喝采に応えて弾いたソリストのアンコール曲は自作“Reborn”。

後半のドヴォルザークの「第8番」は改めて言及の必要のないくらいの頻度の高い演奏曲。
昨年、テレビでインタビューに応える下野竜也の言葉が印象に残っている。彼は中学生の時にドヴォルザークの交響曲第6番を聴いて感動したそうである。レコード店を回って同曲のCDを買い求め、毎日聴いたくらい大好きな曲と話していた。昨年中に、「第6番」を演奏会で指揮したはずである。
今回配布された小冊子「月刊都響」によると9月2日の都響定期演奏会で下野は「ドヴォルザーク:交響曲第4番」を演奏したことになっている。「第6番」でさえ日本では珍しい演目だと彼は言っていたのだから「第4番」は尚更珍しい。

ともかく「第8番」演奏終了後の聴衆の拍手も凄かった。指揮者の最後のスピーチも良かった。北海道出身の団員4名の紹介もあった。そのうちの一人が30年前の教え子だと判った。(05年の札幌公演の都響のホルン奏者で彼の名前を見つけた。彼が東京芸術大学器楽科に進学したのは知っていたが、同一人物かは判らなかった。下野の紹介で旭川出身と聞いて間違いないと思った。次回には是非会ってみたいと思う。) 演奏会も良かったが、最後に特別なことがあって何か嬉しい気持ちになった。

オーケストラのアンコール曲は「ドヴォルザーク:スラヴ舞曲第15番 作品72-7」。

日曜の昼の公演で聴衆の年齢層も幅広く8割以上の客入りだったが、1階S席の空席がやや目立った。座席をいち早く購入して当日来れなかった人がいたようである。帰りのホアイエにはサイン会に並ぶ人の長い列が続いていた。

















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年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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