東京混声合唱団札幌公演 第二日

《六花亭 ふきのとうホール》 オープニングフェスティバル

7月5日の杮落しコンサートで始まったオープニングフェスティバルも7月31日が最終日。ひと月近くに亘ったフェスティバルも残すところ一週間足らずになった。1月末に6つのコンサートを選んでチケットを購入した。PMFのコンサートの詳細が決まっていなかったが、大体のスケジュールは見当が付いていた。最後の週にモザイク・カルテットのコンサートを鑑賞しようと予定していて、チケットはフェスティバルの期間中に手に入れようと考えていた。6月末までには全てのチケットが完売ということで見通しが甘くて残念だった。半年も前から売り出されているので、当日の演奏会に来れなくなって毎回のコンサートに空席があるのは勿体ない。キャンセルは出来なくても、何らかの工夫が出来ないものか。どこのホールでも同じような問題を抱えているのが日本のホールの実態のようである。
ともかく、今日はフェスティバル期間中の最後で6回目のコンサート。

2015年7月26日(日) 開演時間 14:00  ふきのとうホール

日本を代表する合唱団
東京混声合唱団演奏会 第二日

東京混声合唱団は1956年、東京藝術大学声楽科の卒業生が創設した日本を代表するプロ合唱団。東京、大阪での定期演奏会、国内外のオーケストラとの共演やオペラへの出演、海外公演などを含む年間200回の公演のほかレコーディングやテレビ、ラジオへの出演がある。現在の常任指揮者は山田和樹。

今回の指揮は水戸博之。Hiroyuki Mitoは1988年、北海道江別市出身。東京音楽大学卒業及び同大学院修了。これまでに合唱指揮者として東京混声合唱団との共演を重ねてN響、東京フィル定期で合唱指揮を務める。現在、京都市ジュニアオーケストラ副指揮者。

ピアノは寺島陸也。Rikuya Terashimaは1964年生まれ。東京藝術大学作曲科卒、同大学院修了。作曲のほか、ピアノ演奏やコンサートの企画、99年から北海道美幌町音楽祭の音楽監督を務めるなど多方面にわたる活動を行なっている。

〈Program〉
 ★林光(Hikaru Hayashi)編曲による“日本抒情歌曲集”より
   箱根八里(鳥居枕作詞、滝廉太郎作曲)、城ヶ島の雨(北原白秋作詞、梁田貞作曲)、
   お菓子と娘(西条八十作詞、橋本国彦作曲)、野の羊(大木惇夫作詞、服部正作曲)、
   早春賦(吉丸一昌作詞、中田章作曲)、ペチカ(北原白秋作詞、山田耕筰作曲)、
   この道(北原白秋作詞、山田耕筰作曲)
 ★生誕85年、武満徹が遺した「うた」より
   小さな空(武満徹作詞・作曲)、うたうだけ(谷川俊太郎作詞、武満徹作曲)、
   〇と△の歌(武満徹作詞・作曲)、翼(武満徹作詞・作曲)
 ★六花亭に寄せる歌
   明日(谷川俊太郎作詞、小林亜星作曲)-女声合唱
   花咲く六花亭(伊藤アキラ作詞、小林亜星作曲、信長貴富編曲)
   なんてすてきな(六花亭のみなさん作詞、小林亜星補作詞、小林亜星作曲、信長貴富編曲)
 ★日本の民謡より
   三村ぬ姉小達(沖縄童歌、林光編曲)、阿波踊り(徳島県民謡、三善晃編曲)、
   会津磐梯山(福島県民謡、寺島陸也編曲)、ソーラン節(北海道民謡、三善晃編曲)
 ★没後3年、ヒカルさんの音楽
   死んだ男の残したものは(谷川俊太郎作詞、武満徹作曲、林光編曲)、  
   うた(佐藤信作詞、林光作曲)、ねがい(佐藤信作詞、林光作曲)、
   星めぐりのうた(宮沢賢治作詞・作曲、林光編曲) 

今まで5回のコンサートの座席はE列かF列の8-10の座席を選んできたが今回は合唱なのでJ列9番の席にした。このホールは長方形でシューボックス型のホール。一番前の席がA列1-13番、一番後ろがM列1-17番となっている。縦13、横17で全座席数が221である。響きの良いホールでどの席でもそれほど変わりがあるわけではないが、これまでど真ん中の席で鑑賞できて楽しめた。

日本でプロの合唱団は新国立劇場合唱団と東京混声合唱団の二つのみ。合唱団の歴史は東京混声合唱団の方が断然古い。日本の小中高の学校の合唱部の充実度は世界でも抜きん出ていると思われるが、合唱団がヨーロッパと比べて職業化していない。この合唱団は現在32名で構成されているようだが、今回は小ホールでの演奏会で20名(男性9名、女性11名)による合唱。

5つのステージ。第1ステージはソロ歌手の歌声で聴くことも多い曲。2曲ほど余り耳にしない曲もあったが、抒情味あふれる美しい歌声がホールに響いた。「この道」で歌詞に時計台が出てきて、札幌が舞台の歌だという説を思い出した。
第2ステージは日本の音楽と西洋の音楽を融合しようとした武満徹(Toru Takemitsu)の作品。武満が東京混声合唱団のために作曲したそうである。無伴奏のいわゆるアカペラでの歌唱でこの合唱団のレヴェルの高さが際立った。
第3ステージは六花亭と合唱団との繋がりを歌った曲。六花亭の「六花」は六角形の雪の結晶を意味するようである。十勝の野の花を表す使い方もされている。今月に入ってコマーシャルで流れる歌でお菓子の「六花亭」を意識するようになった。今まではお菓子のメーカーは「千秋庵」、「壷屋」、「石屋製菓」ぐらいしか知らなかった。

後半プログラムの第4ステージの日本の民謡は今までに聴いたことが無い歌唱ぶりが印象的。民謡の良さが味わえて迫力がある合唱で非常に面白かった。
最後のステージの曲は聞いたことのない曲ばかりだったが、この合唱団にとっては思い出の多い作曲家の作品のようだった。「うた」と「ねがい」は1980年にポーランド支援のコンサートで取り上げた曲で、ポーランド音楽に特有の3拍子の曲。「ねがい」はポーランドのマズルカ、ポロネーズを思わせる曲でピアノの美しさも表現されていた。
今日はスタインウェイのピアノが使われていた。小型のピアノで社名が鍵盤の上方に書かれていた。

アンコール曲はプログラム前半で歌った曲と同じ曲が2曲。合唱団も2日間に亘った響きの良いホールでの公演に満足した様子。

※[追記] 日本のプロ合唱団は上記の2つの他にもあることが判った。神戸市混声合唱団もそのひとつ。「音楽の友」9月号の記事で確認した。(8月26日)


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Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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