PMFウィ―ン演奏会

2015年7月17日(金) 14:00開演  札幌コンサートホールKitara小ホール

PMF2014に続いてPMF2015でも14日の夜公演と17日の昼公演の2回公演。今年は弦楽器5部が揃った。

出演:PMFウィ-ン
 ライナー・キュッヒル(ヴァイオリン)、ダニエル・フロシャウアー(ヴァイオリン)、ハンス・ペーター・オクセンホーファー(ヴィオラ)、ラファエル・ドレシャル(チェロ)、ミヒャエル・ブラ―デラー(コントラバス)

Rainer Kuchlは1971年にウイーン・フィルに入団し、コンサート・マスターに就任して44年。今シーズン、定年で退任の予定が、後任がオーディションで不合格のため決まらずコンマスの任期1年間延長。PMFには93年に初参加し、ここ3年連続で8回目の参加。
Daniel Froschauerは1998年にウィ-ン・フィルに入団。PMFには3年連続で3回目の参加。
Hans Peter Ochsenhoferは1980年にウィ-ン・フィルに入団し、2013年に定年で退団。05年に室内管弦楽団ウィ-ン・モーツァリウステンを創設して、指揮者としての活動を始める。PMFには96年に初参加し、ここ3年連続で13回目の参加。
Raffael Dolezalは父の代役として急遽出演。2012年よりウィ-ン放送交響楽団チェロ奏者。PMFには初めての参加。
Michael Bladererは2002年にウィ-ン・フィルに入団。PMFには02年以降7回目の参加。

〈プログラム〉
 ハイドン:弦楽四重奏曲 変ホ長調 作品9-2
 シューベルト:弦楽四重奏曲 第13番 イ短調 作品29 D.804 「ロザムンデ」
 ドヴォルザーク:弦楽五重奏曲 第2番 ト短調 作品77

弦楽器の教授陣がPMFウィ-ンで構成され、弦楽四重奏曲に加えて弦楽五重奏曲がプログラムに入った。

ハイドン(1732-1809)の交響曲は104曲もあり「交響曲の父」として余りにも有名であるが、「弦楽四重奏曲」もザッと数えてみただけでも70数曲は作曲している。PMFウィ-ンも毎回取り上げているが、「雲雀」、「皇帝」ぐらいしか親しんでいない。ハイドンは6曲セットでの作品が多い。1769年に作曲された作品9(6曲中の第2曲)。多分、弦楽四重奏曲の創始者としてハイドンの曲は欠かせないのだろうと思った。

シューベルト(1797-1828)の弦楽四重奏曲で親しんでいるのが、第13番と第14番でタイトルの付いた「ロザムンデ」と「死と乙女」だけだと思う。後期作品でハイドンやモーツァルトのいわゆるウィ-ン古典派の影響を脱して、ロマン的傾向を強めていったとされる。
「ロザムンデ」は1824年の作曲で、シューベルトの独創性が際立つ作品。抒情性に富み、力強さもある魅力ある曲。第2楽章の主題が劇音楽《ロザムンデ》の間奏曲から採られたことに由来する。

後半のドヴォルザーク(1841-1904)は弦楽四重奏曲やピアノ三重奏曲など室内楽作品を20曲以上作っているが、弦楽四重奏曲「アメリカ」が最も馴染みのある曲。彼は弦楽五重奏曲を2曲残している。 第1番は1861年の作品でヴァイオリン2、ヴィオラ2、チェロの楽器編成。本日演奏の「第2番 ト長調」の楽器編成はヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス。弦楽四重奏曲の楽器にピアノが加わった“ピアノ五重奏曲”の方が耳にする機会の多い曲。
この曲は演奏時間も40分かかる大曲。1875年に作曲され比較的に若い時の作品(*本来はOp.18だが、Op.77となっているのは改訂があって公式の作品発表が遅れた為かも知れない)。第1楽章が曲全体の半分を占め、ドヴォルザーク独特の音楽も入ってフィナーレが力強くて印象に残った。アレグロ、スケルツォ、アンダンテ、アレグロと曲の流れに変化があり、珍しい楽器編成の曲で鑑賞しやすかった。以前に比べて弦楽四重奏曲をはじめとするクァルテット、クインテットなどの室内楽を聴く機会がとても多くなった。実演で耳にすることが曲に親しむ良い機会となる。

ウィ-ン・フィルの演奏会や室内楽アンサンブルで共演するなど経験豊富な活動を通しての一際重厚な演奏を堪能した。代役出演したラファエル・ドレシャルも最近はウィーン・フィルに客演する機会もあり、室内楽でも共演を重ねていることもあって、気おくれすることなく楽しそうに演奏していた。萎縮する様子など全然見られなかったのは良かった。彼にとっても今回の札幌での経験は得難いものになったようである。

アンコール曲は「ボッケリーニ:メヌエット」。耳慣れた懐かしい曲だった。曲名が出て来なかったが、以前よく耳にしたメロディ。CDでも聴いていないし、久しぶりで心地よい懐かしい曲に浸った。どちらかと言うと、室内楽の重々しい曲の後で聴く親しみのあるメロディは一服の清涼剤のような感じがした。

一昨日のPMF教授陣による「PMFベルリン演奏会」に続いての「PMFウィ―ン演奏会」は聴き逃せないコンサート。極上の音楽に浸れる楽しさは何事にも変えられない。
 
※1ヶ月ほど前から脊柱管狭窄症による足のしびれの症状が出て、病院通いをしながらコンサートは欠かさない日々を過ごしている。痛み止めの薬を服用して、リハビリを実行しながら体調管理を行っている。ただ安静にしているだけでは改善にならないので、しびれが消えた昨日は同じマンションに住む友人に誘われて妻と共に7年ぶりにパークゴルフに出かけた。午前と午後のラウンドをこなして不思議と違和感はなかった。
ところが、今日のコンサートに家から会場まで往復するのに途中で数回休みを入れないと歩き続けれない状況になった。この病気にかかった人はご存じだろうが、歩いているうちに腰から足に痛みやしびれが出て、ふくらはぎが張って歩けなくなる。立ち止まったり、ベンチに座ったりして少し休むと改善して歩けるようになる。間欠跛行の状態で今日の午後は少々大変だった。
コンサート会場では何の心配もなく、スケジュール通りにコンサート鑑賞を続けているが、、、
芸術の森で行われた12日のオープニング・コンサートだけは大事をとって休んた。
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年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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