第579回札幌交響楽団定期演奏会(2015年7月)指揮:マックス・ポンマー

~PMFプレコンサート~  札幌交響楽団定期演奏会(第579回)

ポンマー首席指揮者就任記念/ ライプツィヒ1000年記念

Max Pommerは1936年、ライプツィヒ生まれ。ライプツヒ放送響首席指揮者(87-91年)を務め、ドイツを中心に数多くのオーケストラに客演。日本国内の主要オーケストラにも数多く客演。13年11月の札響定期に客演して安定した指揮ぶりが注目を集めた。(期待のルイサダが結果的に評判が良くなくて、ポンマーの指揮の評価が高かった。) マエストロ尾高の後任として意外性があったが、今シーズンのプログラムの豪華さは新しいシェフの功績と言えるように思う。15年4月、札幌交響楽団首席指揮者に就任。札響のメンバーとも心が響き合う首席指揮者としてその指導が期待される。

2015年7月11日(土) 14:00開演  札幌コンサートホール大ホール

〈プログラム〉
 シューマン:交響曲第4番 ニ短調 作品120 
 メンデルスゾーン:交響曲第2番 変ロ長調 作品52 「讃歌」

今回は開演30分前のロビー・コンサートを1階ホアイエで聴くことができた。曲目は「J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第4番より第1楽章」で今回の定期プログラムとの関連性が浮き上がって大変良かった。ライプツィヒは音楽の街でバッハ、シューマン、メンデルスゾーンが暮らした市で聖トーマス教会、バッハ博物館など日本の観光客も多く訪れる古都。世界で最も歴史あるオーケストラのひとつ、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団を持つ街。(「荒城の月」で有名な「滝廉太郎」がライプツィヒ音楽院とゆかりがあることでも知られる。)

シューマン(1810-56)の4曲の交響曲で第2番の演奏機会は多いように思う。第1番、第3番には「春」、「ライン」とタイトルがあり、何となく親しみ易い。一方、第4番は比較的に聴く機会が少ない。今回、コンサートの前に久し振りでCDで聴いてみると凄く良い曲だと思った。美しい旋律はあるが木管楽器などがソロで奏でるメロディよりも弦楽器と重なる合奏などが多くてオーケストレーションの面白みが欠けている所為で演奏頻度が多くないのかと思ってみたりした。詳しいことは判らない。

今回、ポンマーは札響からメンデルスゾーンの交響曲《讃歌》を演目にするように提案されたという。彼はその提案を受け入れ、シューマンの第4交響曲を組み合わせた。

メンデルスゾーン(1809-47)は5曲の交響曲を作曲しているが、第2番のCDだけは所有していない。今回の公演があるまで余りそのことを気にしていなかった。合唱を含む長大な曲で演奏に65分もかかり、演奏会では簡単に取り上げられる機会もなかったらしい。今回が札響初演となる。そんな訳で「交響曲第2番」に関しての知識が全くなかったが、今回の演奏で勉強になった。

1840年にライプツィヒで開催された、印刷技術を発明したグーテンベルクの400年を祝う祭典のためにメンデルスゾーンが演奏した2曲のうちの1つがこの交響曲「讃歌」。交響曲にコーラスを入れたベートーヴェンの影響を受けたとされる。
器楽のみによる第1部「シンフォニア」の3つの楽章に続いて、第2部に合唱と独唱が加わる12の楽章(*改訂版では9楽章に短縮)。
 
独唱/針生美智子(ソプラノ)、安藤赴美子(ソプラノ)、櫻田亮(テノール)
合唱/札響合唱団  合唱指揮/長内 勲

ソプラノ独唱、ソプラノ二重唱、テノール独唱、テノールとソプラノ二重唱、合唱を含む第2部は9曲からなる。北海道出身で経験豊かな歌手が壮大なプログラムで熱唱。

曲はメンデルスゾーン自身によって「讃歌ーーー聖書の言葉による交響的カンタータ」と名付けられ、歌詞には旧約聖書のドイツ語訳が用いられている。1840年6月25日にライプツィヒの聖トーマス教会でメンデルスゾーン自身の指揮によって初演された。改訂版は12月3日にライプツィヒで演奏された。今回の札幌定期での公演はライプツィヒ初演から175年後になる。偶然、札幌初演と同じ7月10日と11日にリッカルド・シャイ-指揮ゲヴァントハウス管が『ライプツイヒ1000年祭』を祝ってライプツイヒで野外演奏を行なった。

マックス・ポンマーにとっても記念すべき札響首席指揮者就任記念プログラムの演奏は札幌市民にとっても記憶に残るものとなった。この演奏は録音されてCD化されるとのこと。演奏終了後の拍手喝采はしばらく鳴り止まなかった。

なお、今回の札響定期公演は明日12日に始まるPMF2015プレコンサートとしても開催された。

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Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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