イシザカ・ダンジュウロウの世界

昨日オープンした六花亭札幌本店の10階建てビル(6階~8階がコンサートホール)に初めて入った。ビル入り口の間口は広くはない。1階に2台のエレべ―タ―があり、6時半過ぎで乗り合わせる人も多かった。6階のボタンを押したが点灯しない。当分の間、5階が受付になっているようだった。5階の受付を通って部屋に入るとコーヒーやお茶の無料サービス。6階のホールに移動する前の特別な接待がなされていた。ショートケーキのサービスもあってビックリ! 開演前のサービスらしい。ひょっとしたら、オープンフェスティバルの期間中ずっとサービスが提供されるのかも知れない。時間に余裕を持ってゆったりと過ごす心構えで来館したらどうだろう。尚、7月のコンサートのチケットは全て完売というから超人気である。

木のぬくもりがあって素敵なホール。座席の幅が広くて脚の長い人は特に楽である。座っている人の前を通るのに支障のないような空間が充分にある。座り心地の良い椅子に座って2時間余りをゆったりとした気分で過ごせる快適なホール。入り口が一つだけで退場時に混みあうが、このくらいの不便は止むを得ない。

ふきのとうホールでの室内楽第1弾が始まった。

2015年7月6日(月) 開演時間 19:00~   ふきのとうホール

イシザカ・ダンジュウロウ(Ishizaka Danjulo)は1979年、ドイツ生まれ。4歳からチェロを始める。98年カサド、99年ルトスワフスキ、01年ミュンヘン、02年ベルリン・フォイアーマンと全ての国際コンクールに優勝して国際的な注目を集める。04年N響と共演して日本デビュー。日本では「石坂団十郎」として有名であったが、今回カタカナの名前で札幌登場。これまで多くの世界的な指揮者、オーケストラ、ソリストと共演。11年からドレスデン音楽大学教授。

ピアノのシャイ・ウォスナ‐(Shai Wosner)は米国はじめヨーロッパのオーケストラと共演。モーツァルト生誕250周年記念音楽祭ではウィ-ン・フィルと共演。07年からBBC響に定期的に客演し、プロムス音楽祭にも出演。ハーグナー、エーベルレなどのヴァイオリニストとは頻繁に共演。室内楽出演も数多いピアニスト。

〈Program〉
 ベートーヴェン(1770-1827):チェロ・ソナタ第1番 ヘ長調 作品5-1
 シューマン(1810-1856):民謡風の5つの小品 作品102
  コダーイ(1882-1967):チェロ・ソナタ 嬰ハ短調 作品4
 グリーグ(1843-1907):チェロ・ソナタ イ短調 作品36
 
前半は古典派とロマン派の作品。ベートーヴェンの時代にはチェロが独奏楽器として使用される機会が少なかった。ベートーヴェンはチェロ・ソナタは5曲しか残していない。2週間前にKitaraでチェコのミハル・カニュカが5曲全曲演奏会を開く珍しいコンサートがあった。第3番が一番有名だが、先月はじめて第1番を聴いた。チェロとピアノが対等に弾く曲は第3番以降で、第1番はどちらかと言えばチェロが控えめな演奏の印象だった。ベートーヴェンが20歳の時の作品。
ダンジュウロウの楽器から奏でられたチェロの音色は際立っていた。ピアノの活躍は確かにあったが、チェロの魅力ある響きが最初から心に響いた。もう最初から「イシザカ・ダンジュウロウの世界」に入った感じだった。多分、演奏会で聴くのは2度目で聴きやすかったのかも知れないが1曲目から彼の魅力にはまった。

シューマンの「民謡風の小品」はユーモアもあり、楽しい雰囲気の曲だった。帰宅して気付くとその作品のCDが全集の中に入っていた。

コダーイはハンガーリーの作曲家で、その名を知っている程度の知識しかない。20世紀初頭の現代音楽の雰囲気を持った作品。

グリーグはノルウエーが生んだ最も有名な作曲家としてその作品は知られているが、管弦楽曲、ピアノ曲、ヴァイオリン曲はCDを何枚か持っていて親しんでいるが、「ピアノとチェロのためのソナタ」は聴いたことが無かった。グリーグが1883年に作曲した作品。
早速CDを買って親しんでみたいと思えた曲であった。

「石坂団十郎」は一度聴いてみたいと思っていたチェリストであったが、今回やっと実現した。彼の奏でるチェロの音色は実に凄かった。世界一流の心に響く音色だった。「イシザカ・ダンジュウロウの世界」が少し見えた感じがした。

アンコール曲は「グリーグ:間奏曲」。聴衆の拍手に応えてもう1曲アンコール曲を披露したが、曲名不明。

※イシザカ・ダンジュウロウの使用楽器は日本音楽財団貸与のストラディヴァリウス1696年製作の“ロード・アイレスフォード”とクロンベルク・アカデミー貸与のW・シュナ‐ベル1997年製作。本日はどちらの楽器を使用したかは判らない。




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Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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