クァルテット・エクセルシオ第8回札幌定期演奏会(ゲスト:近藤嘉宏)

弦楽四重奏団演奏会はエマーソン、プラジャーク、ダネル、PMFウィ-ンなど海外のカルテット、東京、Kitaraホール、New Kitaraホール、ロータスなど国内のカルテットに親しんできた。エクセルシオのコンサートは都合がつかずに今まで聴く機会がなかった。今回は毎年リサイタルを聴いている近藤嘉宏のコンサートがKitaraの改修時期と重なって今年は聴けないと思っていたら、エクセルシオとの共演が実現した。

2015年6月30日(火) 19時開演  札幌コンサートホールKitara小ホール

クァルテット・エクセルシオ(Quartet Excelsior)は年間70公演以上を行う、日本では数少ない常設の弦楽四重奏団。94年結成。現在、東京・札幌・京都で定期公演を開催。
メンバー/山田百合子(ヴァイオリン)、吉田有紀子(ヴィオラ)、大友肇(チェロ)

今回の公演は第1ヴァイオリン西野ゆか休養のためピアニストの近藤嘉宏をゲストに迎えた。

〈Program〉
 ドホナーニ:弦楽三重奏のためのセレナード ハ長調作品10
 ベートーヴェン:弦楽三重奏曲第2番 ト長調 Op.9-1
 ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 作品25

ドホナーニ(1877-1960)はハンガリーの作曲家。有名な指揮者は直系の孫だそうである。1902年に作曲されたセレナードは楽しい音楽。ディヴェルティメントのような娯楽曲のような感じの曲。(約25分)

ベートーヴェン(1770-1827)のOp.9は「3つの弦楽三重奏曲」で彼の初期の作品(1796-98)。パールマン、ズッカ―マン、ハレルによる輸入盤のCDで1・2回聴いたことがあるが、今日の午前中に改めて聴いてみた。作品3、8を含めて5曲で弦楽三重奏曲の作曲は止めてしまった。1800年からは弦楽四重奏曲の作曲に取り掛かった。作品3、8は娯楽音楽の多楽章形式の曲だったが、作品9ではソナタ、緩徐楽章、スケルツォorメヌエット、フィナーレという4楽章形式にした。弦楽四重奏曲に発展する作曲の変化が見られる曲。セレナードよりは何となく重々しい感じの曲。(約30分)

ブラームス(1833-97)のこの曲はシューマン亡き後の61年にクララのピアノで初演された。大成功を収め彼の出世作となった。2002年、ベルリンのスタジオでアルゲリッチ、クレーメル、バシュメット、マイスキーら4人のヴィルトゥオーゾによる「ピアノ四重奏曲」の録音が行われた。私は4年前に東京に出かけた時のコンサート会場で彼らのCDを偶々購入した。2・3回聴いてみたが、それほどの強い印象は残らなかった。この曲はしばらく耳にしていなかった。今日の午後に久し振りで聴いて出かけた。
初めて聴く生演奏は素晴らしかった。音楽に耳を傾ける自分自身の集中度も違っていた。いつも聴くピアノ五重奏曲ではピアノと他の楽器のバランスが難しいと思っていたが今日は物凄くバランスが良いと思った。特にピアノとチェロの対話が優れていたと感銘を受けた。やはり生演奏で聴いて親しまないと室内楽曲の良さは簡単には解らない。(約40分)

いつものコンサートと比べて聴衆は少な目であったが、結構レベルの高い趣向を凝らした演奏会となった。

近藤嘉宏とクァルテット・エクセルシオは室内楽で共演して、昨年末にブラ―ムスとシューマンのピアノ五重奏曲のCDをリリースしていた。ツイッターでその情報を得ていたので今回のコンサートの折に購入する予定だった。演奏会終了後に4人の演奏家からサインをもらって話が出来たのも良かった。

※近藤嘉宏は1998年に札幌デビューしてリサイタルを開いた。99年から会場が大ホールで今回は17年ぶりのKitaras小ホール。ツィッターでもホールの素晴らしさを絶賛していた。彼の演奏をKitaraで聴くのは今回が12回目だった。
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Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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