第578回札幌交響楽団定期演奏会(2015年6月)

2015/2016シーズン最初の札響定期演奏会の日を迎えた。Kitara改修工事のため例年より2ヶ月遅れのスタート。2015年4月よりマックス・ポンマーが札響首席指揮者に就任し、名誉音楽監督の尾高忠明、名誉指揮者となったラドミル・エリシュカと共に新たな札響の音楽作りが始まる。

2015年6月20日(土) 14:00開演  札幌コンサートホールKitara大ホール

指揮/ ラドミル・エリシュカ

〈プログラム〉
 ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調
 ブラームス:交響曲第4番 ホ短調

昨年11月の定期公演が録画され、Eテレで放映された時にエリシュカがインタヴューに答えて述べた言葉が印象に残っている。
「中欧文化圏の指揮者としてハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス、チャイコフスキー、ドヴォルジャークをレパートリーの中心においているが、それぞれの作曲家には固有のスタイルがある。 楽譜と向き合って様式をさぐり、自分で解釈を深め構築する。的確な身体表現で伝えるべき内容を楽員へ正しく伝えるのが指揮者の仕事である。」

エリシュカは札響首席客演指揮者に就任した2008年4月以来、ドヴォルジャークやヤナーチェクを中心とするチェコの音楽家のシリーズを展開した。やがてヨーロッパの音楽を広く取り上げた彼の力量には驚くばかりである。札響の楽団員だけでなく、札響定期会員の心を掴み続け、全国的にその評価を高めている。音楽的にも人間的にも魅力を増している指揮者と言える。
チェコでの革命以後、自国で指揮の仕事が出来なくなってチェコ国内で大学教授として教育指導に携わっていた。日本で演奏の機会があって脚光を浴び、札響とは相思相愛の仲という関係を築き上げた。今日では札幌以外の地で公演依頼を受けて彼の真価を発揮している。

ベートーヴェンの「交響曲第4番」は2管編成だが、フルートが1本しか使われていないため、彼の交響曲9曲の中で最小の楽器編成である。(*コントラバスが8本で他の楽器に比して多いように思った)。この曲の魅力は最近は聴くたびに広がってくる。フルートを始め管楽器が歌う旋律が特に印象的であった。ティンパニの客演奏者(読響首席を38年も務めた後、フリーで活躍中の菅原淳)の演奏ぶりも目立った。エリシュカは思い通りにオーケストラを動かしている様子が演奏終了後にも見て取れた。

ブラームスの「交響曲第4番」は札響の演奏歴で曲目別演奏回数が最も多い曲とされる。弦楽器の美しさは言うまでもないが、この曲では木管・金管奏者の充実した演奏も光った。比較的にテンポの速い指揮ぶりで、小気味よくオーケストラを操っているようであった。同じ曲でも指揮者によって曲の魅力の伝わり方が違ってくるのは当然だろうが、エリシュカはいつも聴衆を魅了する。ブラヴォーの声があちこちから上がった。鳴り止まぬ拍手に丁寧に応じて、楽団員への感謝の意を表す老巨匠の姿は溌剌としていた。各パートの首席奏者(特に客演奏者)に対する挨拶は本番前の指導の様子が読み取れる。
コンサート開始前と終了後に大平コンマスへの抱擁とキスはいつ見ても微笑ましい。老いて益々元気な様子は次回以降の楽しみを約束してくれる。

数日前から脊柱管狭窄症の症状が出て整形外科に通ってリハビリを始めた。コンサートやボランティア活動でKitara通いが続いて少々過労気味か? 午前中に札響くらぶの総会出席の予定があったが、欠席して身体を休めた。午後のコンサートに出かけて、終った後に開かれたKitaraレストランでの札響くらぶ交流会に出席。音楽の話に花が咲いて足のしびれも忘れたが、帰りの道程で足の痛みが出た。時間はかかりそうだが来週以降のコンサートに備えて気長に症状と付き合うしかない。

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Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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