劇団四季 ミュージカル “CATS”

ミュージカルを鑑賞する機会は多くない。定年退職する前年に妻の希望で東京帝国劇場で西田敏行、本田美奈子主演の「屋根の上のヴァイオリン弾き」を観たのは覚えている。

ヨーロッパで盛んだったオペラ、オペレッタがアメリカではミュージカルとして19世紀から広がっていったらしい。明るい、溌剌とした歌と踊りとコーラス・ガールの群舞によるミュージカル・ショーが盛んになっていったと言われる。《王様と私》、《ウエストサイド・ストーリー》などの多くのミュージカルがニューヨーク・ブロードウェイの劇場から第二次世界大戦後に生まれている。その後、ミュージカルはロンドンや他のヨーロッパの都市に逆流していった。

アメリカではブロードウェイでヒットしたミュージカルが映画化されて世界で広く親しまれている。近年で最も印象に残っている映画は「マンマ・ミーア」、「レ・ミゼラブル」。今年3月に上映されたメリル・ストリーブ出演の「INTO THE WOODS」もミュージカルを映画化した作品だそうである。(:*現在、ブロードウェイの劇場に日本の渡辺謙が「王様と私」で王様の役で出演中で話題となっている。)

劇団四季が1991年、1997年に続いて3回目の[キャッツ札幌公演]を今年の1月から行っている。前2回の公演はJR札幌駅の敷地にテントを張ってのロングランで評判を呼んだ。私は今回初めて“CATS”を観た。

本格的な〈北海道四季劇場〉が2011年1月にオープンしてから⦅ライオン・キング》、《美女と野獣》、《オペラ座の怪人》に続いての演目が《CATS》である。2012年1月に初めて劇団四季のミュージカルを観て、昨年10月にはフィギュア・スケートで特に話題沸騰になった作品を鑑賞した。作品名は何十年前からも知っているが余り好みではなかった。コンパクトな会場で、舞台装置、衣装、音響効果など1年に1度くらいなら、演目によって鑑賞しても良いと思うようになった。

T.S.エリオットは有名であるが、キャッツの内容には通じていなかった。このミュージカルは1981年にロンドンで初演され、世界各国で大ヒットした。日本では劇団四季が1983年に初演して大成功を収めた。主催者発表によると、これまでの日本各地での通算公演回数は8800回、総入場者数は880万人。札幌での前2回の公演の入場者は合わせて60万人。

[STORY] 満月が青白く輝く夜、街の片隅のゴミ捨て場。たくさんのジェリクルキャッツが集まってくる。人間に飼い馴らされることなく強く生き抜き、自らの人生を謳歌する考えを持つ猫。今夜は長老猫が最も純粋なジェリクルキャッツを選ぶ特別な舞踏会。猫たちは各々の人生を歌い踊りアピールする。やがて夜明けが近づき、天上に上り新しい人生を生きることを許される一匹の猫の名前が宣言される。その猫は・・・。

長老猫は肥満だが、知性的。各々の猫は細身で、動きも俊敏で体の線が美しい。猫好きでなくても、その魅力に引きつけられる。生命力に溢れる猫の姿が生き生きと表現される。舞台装置、24匹の猫の住む場所、移動する様子が的確に描かれ、限られた空間の利用が巧みである。開幕の舞台の転換、マジックのような猫の入れ替わり、天上に上る舞台の仕組みなど見どころ満載! ホールはコンパクトで出演者と観客の一体感が生まれやすい作り。
歌唱力があるのは当然と思ったが、身のこなしが素早くて凄かった。バレリーナのようなダンスは素晴らしくて強烈な印象を受けた。抜群の運動能力は普段から鍛えていないと困難だと思った。体力的にもきつい演技。
フィナーレは極めて印象的で、観客の心を掴んだ。平日昼公演は込み合うらしくて、今日は中学生の団体鑑賞があったようで超満員。S1席は女性客が大部分だったのは昼公演のせいだろうか。

猫の飼い方はそれぞれの国の文化で違うようである。日本は海に囲まれていることもあって、猫を外に放している状況が多いようである。外国では家の中で飼って、外には出さないとされる。日本に来る外国人は猫を外で目にすると意外と思うらしい。人の生活圏でも違うだろうが、この1・2年は外で猫を見かけることが少なくなった気がする。ペットとして大事に飼う人が増えていて変化しているのかも知れない。
私は個人的には犬の方に親しみを感じ、猫は触るのも好まない方である。子どもの頃に野良猫を見ることが多かったことが影響しているのではないかと思う。今日のミュージカルを観て猫に親しみが湧いた。不思議なものである。最近、テレビで猫好きの人の様子を見たりして、好き嫌いに変化が見られると自分でも思っている。



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Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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