札響シンフォニックブラス2015

札響特別演奏会 

Kitaraが休館中のため、今年度は6月まで札響定期演奏会の開催がないので、この空白期間中に札響に親しんでもらう趣旨で会員特別招待公演が企画された。定期会員は無料で、指揮が金聖響なので出かけることにした。

会員受付で入場整理券をもらって開場時間に備えて長蛇の列に本を読みながら待つこと10分。列が動き出すと後ろから名を呼ばれ声をかけられた。札響くらぶのメンバーだった。昨年11月、日本オーケストラ・ファンクラブの山形大会の旅の機内で座席が隣りになった彼女と会話がはずみ、旅行中に話す機会が多かった。その後、会合で顔を合わせる機会があっても挨拶する程度だった。今日は偶然に半年ぶりにコンサート会場で開演時間まで1時間近く会話を楽しんだ。待ち時間に読もうと思っていた本は読まずに済んだ。あっという間に開演時間が来た。
会場は吹奏楽部所属の大勢の中高生で賑わっていた。

2015年5月10日(日) 15:00開演  ニトリ文化ホール

指揮: 金 聖響
トロンボーン: 中川 英二郎
演奏: 札響スペシャル・ブラス&札幌交響楽団
特別共演: 東海大学付属第四高等学校吹奏楽部メンバー6名

[ PROGRAM ]
第1部 札響メンバーを中心とした《札響スペシャル・ブラス》
 J.ウイリアムズ:映画「スター・ウォーズ」 メインテーマ
 2015年度 全日本吹奏楽コンクール課題曲 全5曲
 ブルジョワ:トロンボーン協奏曲(トロンボーン独奏:中川英ニ郎)
 
第2部 オーケストラの響きー札幌交響楽団
 ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」 Op.9
 レスピーギ:交響詩「ローマの祭」

第1部の「スター・ウォ―ズ」のテーマは吹奏楽版であっても耳に馴染んだ曲。輝かしいファンファーレで別世界に運ばれる感じがしてコンサートのスタートを飾るに相応しい曲。

今年度の吹奏楽コンクールに備えて練習を積み重ねている生徒を意識したプログラム。課題曲全5曲に取り組んでいる学校もあるようだが、各学校で選曲して取り組むのだろう。第3曲と第5曲はハイレヴェルの吹奏楽部が取り組みそうな曲。指揮者と演奏者の代表は第5曲が難曲と指摘していた。いずれにしても今や日本の吹奏楽部のレヴェルはかなり高度な域に達している印象を受けた。

金 聖響は1970年、日本生まれの在日韓国人。ニューイングランド大学院を経て、タングルウッド音楽祭に参加し小澤征爾に師事。その後、ウィ-ン国立音楽大学に学ぶ。98年、コペンハーゲンで開催のニコライ・マルコ国際指揮者コンクールに優勝。国内外のオーケストラと共演し、私自身は04、05、06年の札響との共演に続いて、12年シエナウインドオーケストラの公演を聴いていた。09年ー14年まで神奈川フィル常任指揮者、10-12年シーズン、ベルギー・フランダース響首席指揮者を歴任。09年12月よりオーケストラ・アンサンブル金沢のアーティスティック・パートナー。

トロンボーン協奏曲はコンサートで聴く機会はめったに無い。ソリストの名も初めて聞くが、中川英二郎は日本を代表する世界的トロンボーン奏者ということで主としてジャズの世界で活躍しているとの事。今朝放映された「題名のない音楽会」に登場したくらいのその道の有名人。高度な技法を駆使した演奏ぶりは聴きごたえがあった。

前半の木管・金管楽器を中心とする音楽も勢いがあって新鮮に感じた。聴衆も制服を着た生徒が圧倒的に多く若さに溢れたコンサートで会場の空気にも熱気が感じられた。

第2部は札響全メンバーと客演奏者による〈賑やかなローマの祭りの曲〉が2曲。
ベルリオーズ(1803-69)はフランスの作曲家。26歳で「幻想交響曲」を完成させた後、ローマ大賞コンクールで第1位となり、大賞受賞者の義務としてイタリアに留学した。「イタリアのハロルド」などイタリア滞在中の経験を曲に表した。ローマの街の賑わいが輝かしいブラスの響きで最高潮!

レスピーギ(1879-1936)はローマのサンタ・チェチ―リア音楽院で作曲科教授を務め、イタリア楽壇の重鎮となった。彼の作品で《ローマ3部作》が名高いが、その第3作「ローマの祭」が3曲中、最も通俗的で親しまれている。
第1部「チルチェンセス」、第2部「五十年祭」、第3部「十月祭」、第4部「主顕祭」が切れ目なく演奏されるのは、ローマの歴史に想いを馳せる基本姿勢なのかどうかなとふと思ってみた。 
第1部における舞台の外でのトランペットグループ(バンダ、高校吹奏楽部員)によるファンファーレが印象的で目を引きつけた。今後、さらに成長を遂げる彼らの姿を見て頼もしく思った。鉄琴、木琴、マンドリン、オルガンも加わって多彩な音色を生み出すオーケストラの合奏は壮観だった。普段のコンサートから受ける印象とは違う活力を得れて良い気分に浸れた。

Kim Seikyou の指揮は経験豊富なブラスの指揮よりも、個人的には第2部に入っての指揮ぶりが堂々として力強く感じた。ブラスとオーケストラでは指揮も少々異なるのかと思った。
Kimの活動を近年耳にしなかったが、困難な状況に陥った過去があったらしい。以前の活躍できる環境を早く取り戻してほしいと切に願う。






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Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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