アリス=紗良・オット ピアノ・リサイタル

アリス=紗良・オットのピアノを初めて聴いたのは、2007年でニコライ・ジャジューラ指揮キエフ国立フィルハーモニー交響楽団との共演でチャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第1番」を弾いた時だった。彼女は素晴らしい容姿と瑞々しい鮮やかな演奏で聴衆に強烈な印象を植え付けた。実際、彼女は10歳前後から出場する全ての国際コンクールに優勝し、10代でバイロイト音楽祭に招かれるほどのピアニストとして話題になっていた。

 2009年1月にKitaraで開催されたオーケストラ・アンサンブル金沢 ニューイヤーコンサートでは井上道義と共演し、ベートーヴェンの「ピアノ協奏曲第5番 皇帝」を華やかに演奏した。彼女の演奏は極めて自然で感情を素直に投入し、時には強い打鍵で情熱を鍵盤上で表現した。
 
 紗良・オットはベートーヴェン、リスト、ロシア作品を得意とするらしい。彼女の新鮮であるが重みのある演奏に魅せられ、当日この画像に載せたCDを購入してサインを貰った。ちなみに、このCDはリストの≪超絶技巧練習曲集≫です。

 2011全国公演では1月に来札して「ピアノ・リサイタル」を大ホールで開催した。べートーヴェンの「ピアノ・ソナタ第21番 ワルトシュタイン」、ショパンの「スケルツォ第2番」、「ワルツ 華麗なる円舞曲など5曲」を弾いた。

 2012年5・6月フランクフルト放送交響楽団の来日公演では札幌・名古屋・福岡・東京の各地でソリストとしてリストの「ピアノ協奏曲第1番」をパーボ・ヤルヴィと共演した。勿論、Kitaraでも大歓迎を受けた。彼女は弱冠24歳であるが、今や世界の主要なオーケストラと共演して最も注目されているピアニストの一人と言えよう。

 2012年10月 今回のプログラムはモーツァルト、シューベルト、ムソルグスキーで今迄とは違った作曲家の作品を披露する演奏会であった。
 モーツァルトの「デュポールのメヌエットによる変奏曲」は、有名な「キラキラ星変奏曲」に似たメロディを持つ曲で、とても親しみやすい曲であった。シューベルトの「ピアノ・ソナタ第17番」はコンサートで演奏される機会が少ない。実際に生の演奏に触れると他のシューベルトの後期作品より歌心と情感に満ち溢れた旋律が散りばめられていて親しみのある曲だった。

 後半に弾いたムソルグスキーの「展覧会の絵」は文字通り美術館の絵画を見ながら展開する豪華絢爛のドラマで圧巻だった。彼女の得意とする大胆で華やかなタッチで、ドラマが繰り広げられた。

 今回は今日演奏された曲目の入ったDVDを購入して、オットに感想を述べてサインを貰ってきた。とても心が満たされた気分になって帰路に着いた。
 
 紗良・オットは今日もいつものように素足でステージに登場したが、形に囚われない彼女らしい自然な表現なのかもしれない。
 今度の日本公演も札幌がスタートだったが、残りの9公演が予定通り成功裡に終わることを祈りたい。

 
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年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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