本年度アカデミー賞主要部門ノミネート作品の映画鑑賞

Kitaraが2月16日より休館になってから本年度アカデミー賞ノミネートの状況をネットで検索した。2月下旬のアカデミー賞発表前で丁度良いタイミングであった。作品賞などの話題作の再上映の3作品を発表直前に鑑賞した。《フォックスキャッチャー》、《6才のボクが大人になるまで》、《グランド・ブダペスト・ホテル》。
2作品は昨年の早い時期に上映済みで、今回が再上映だった。2作品とも見ごたえがあって面白かった。《6才のボクが大人になるまで》は6才の少年とその家族の変遷の物語が12年間に亘って同じ主要キャストで撮り続けた画期的な映画。両親役のイーサン・ホークとパトリシア・アークエットの演技は助演男優賞と助演女優賞の有力候補だと思える好演。

アカデミー賞発表後、3月に入って、《アメリカン・スナイパー》、《博士と彼女のセオリー》、《イミテーション・ゲーム》、《インツゥ・ザ・ウッズ》を鑑賞した。
一番興味を抱いたのがホーキング博士に関わるストーリー。30年ほど前に「ホーキング、宇宙を語る」という本を読んだ。博士がALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病を背負って研究を続けた天才物理学者の姿は世界に紹介された。その後、日本でも同じ病気と闘っている人々が少なからずいることも判った。余命2年と宣告されながら、5年、10年と“余命”が伸び、子どもにも恵まれた。この映画は博士の妻の著書に基づいて作られた。ホーキング博士を支えた妻の話は知らなかったので極めて興味深い感動的なドラマとして鑑賞できた。“命ある限り望みがある”という生き方は人々に感銘を与える。
 
《INTO THE WOODS》はメリル・ストリープが助演女優賞の候補になっていたので観てみた。彼女の出演する映画を数多く観ているが、彼女はどんな役でも見事にこなす。79年、「クレイマー、 クレイマー」で助演女優賞、82年、「ソフィーの選択」で主演女優賞をそれぞれ初受賞。以来、アカデミー賞多数受賞の大女優である。女優歴が約40年でこれほどいろんな役を巧みにこなす俳優は他にいないのではないだろうか。
今回ノミネートされた作品はミュージカルで、作品全体として重みのある映画というわけではないが、6年前の「マンマ・ミーア」の物凄く楽しかったミュージカルに惹かれてついでに観てみた。観客は他の作品と比べて断然多くて、入場時にチケット完売のアナウンスが流れていた。

2月の授賞式の模様はニュースで一部分を見ただけだが、助演女優賞を獲得したアークエットがスピーチで[男性と女性の時間給の差]について言及した。“平等な権利を求めて闘いましょう”と呼びかけた時にストリープが客席から人差し指を高く突き上げて賛同の意を表した場面が脳裏に焼き付いている。華やかな俳優活動の中で男女差がアメリカで浮かび上がったのは意外な感じがした。(*12年間、子育ての最中の俳優活動は収支に見合わないものがあったことを感じ取れたのである。)

今年のアカデミー賞作品賞受賞作は《バードマン》。来月公開予定だが、FOXサーチライトの作品。昨今、〈20世紀FOX〉や〈UNIVERSAL〉などの大会社の制作本数は制限されて、多くは子会社を作って出来るだけお金をかけないで映画を製作しているようである。本年度はインデペンデント会社の多くの作品が、結果的に賞の対象になったらしい。俳優の出演料も安くて済むという話をアメリカの大手映画製作会社の担当者から直接聞いた。

《バードマン》はまだ観ていないが、個人的には《6才のボクが大人になるまで》、《博士と彼女のセオリー》が作品賞になってもおかしくないと思った。

シニア料金で観れるようになり、時間的余裕も生まれて、年に2・3本の映画鑑賞が徐々に増えて、今では年間30本前後、月3本程度は観ている。最近ではアカデミー賞発表時期には洋画の鑑賞が多くなる。以前は殆ど洋画ばかりの時期もあったが、今では邦画も年10本程度は観るようになった。邦画全体のレベルが上がって来ている印象を受ける。

Kitaraが閉館中で4月はコンサート鑑賞の予定が今のところ1回だけである。METビューイングを含めて映画館に通う回数が増えそうである。
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Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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