ハリウッド・フェスティバル・オーケストラ

懐かしのハリウッド映画音楽の数々をオーケストラが演奏するプログラムを見て聴いてみる気になった。
今日あらためてチラシを読んでみたら、“New Year Concert by Hollywood Festival Orchestra”として企画されたコンサートだと気付いた。1月3日に国内ツアーが始まって25日まで続くニューイヤーコンサート。2013年のコンサートが大好評で、今年は国内13都市14公演開催予定のようである。
今年は1月に入って吹雪模様の日が続いて飛行機の欠航も多くなって、今日も心配したが予定通りの開催となった。

2014年1月20日(火) 18:30開演 札幌コンサートホールKitara大ホール

ハリウッド・フェスティバル・オーケストラは1990年にアトランタを拠点に結成されたオーケストラ。1回のツアーが6週間にも及ぶアメリカ国内ツアーのほか、台湾・中国などをふくむアジアツアーも定期的に開催。来日楽団員35名。

指揮/スティーヴ・シャルピー(Stephen Charpie)はマンハッタン音楽院でトランペットを学ぶ。卒業後はワシントン海軍音楽隊に入隊。ルイビル響、ロングビーチ響でトランペット奏者として活躍。東京ディズニーランドのオープニングセレモニーにゲスト・トランペット奏者として活躍。指揮者として米国の複数の楽団で音楽監督を務める。

PROGRAM
【第一部】 
 ~ジョン・ウィリアムの世界~
 ★インディ・ジョーンズのテーマ (1982-2008)  ★ハリーポッターと賢者の石(2001)
 ★E.T.(1982)
 ~ミュージカル映画傑作選2015~
 ★オペラ座の怪人(2004)   ★グレンミラー物語(1957)
 ~大ヒット作品より~
 ★ニュー・シネマ・パラダイス(1989)  
 ★ティファニーで朝食を(1961)より「ムーン・リバー」
 ★アラビアのロレンス(1962)  ★戦場にかける橋(1957)  ★タイタニック(1997)
【第二部】
 ~ビリー・キング/ヴォーカル作品~
 ★007/ロシアより愛をこめて(1963)  ★ゴッドファーザー(1972)より「愛のテーマ」
 ★慕情(1955)
 ~森山良子セレクション~
 ★この広い野原いっぱい   ★涙そうそう
 ★サウンド・オブ・ミュージック(1965)より「マイ・フェイバリット・シングス」
 ★キャメロット(1967)より「あなたと別れるなら」
 ~懐かしの名曲ヒット曲~
 ★オズの魔法使い(1929)  ★シャレード(1963)  ★風と共に去りぬ(1939)

入場時に本日のプログラムが手渡されなかった。予定プログラムは大体わかっていたが演奏順序が載っていないとハッキリと判る曲ばかりではないのでプログラムを購入した。
 
結果的に指揮者が演奏前に数曲まとめて曲名を英語でアナウンスしたので問題は無かった。但し、映画音楽にさほど詳しくなくて、英語が判らなかった人にとっては日本語で書かれた演奏曲目が配布された方が鑑賞しやすかったのではないかと思った。1曲ごとに拍手が起こったが、曲名が判った時の反応とは違うものを感じた。

実際に映画を観て、タイトルを知っている映画音楽も演奏曲のメロディを聴いただけで直ぐ判る曲は余り多くなかった。「E.T.」は家族で観に行った映画だったので、漠然としたストーリーを思い出して、当時の生活を振り返る機会になった。
「ハリーポッター」は第1作目で記憶に新しいので、映画のいろんなシーンが浮かんできた。
「オペラ座の怪人」はフィギュア・スケートの演技曲として多くの選手に使われたので聴衆全員が親しんでいると思われる曲。昨年、ミュージカルとして劇団四季の上演も観た。
「アラビアのロレンス」はアラビアの広大な砂漠を舞台に描かれた大作。冒頭の迫力あるティンパニの響きは映画の序曲のようで圧巻。
「戦場にかける橋」は指揮者が聴衆に手拍子を促して演奏した。軍隊の行進曲で“クワイ川マーチ”として知られる曲。旧日本軍とイギリス人捕虜との関係を描いた名作。アカデミー賞では作品賞、主演男優賞、作曲賞などを獲得した。聴衆も一緒に手拍子で参加できる場面で良かったと思う。
前半の最後は空前の大ヒット映画となった「タイタニック」。ディカプリオとウィンスレットが主演したラブ・ストーリーの大作。2012年に3D映画になっても話題となった。4曲の劇中曲がメドレーで演奏された。最後の主題曲が“My heart will go on”。映画のラストシーンが美しかったが、いろいろな場面を思い出した。

後半はビリー・キング(Billy King)がヴォーカルで登場。ロサンゼルス、ニューヨーク、ラスベガスなどアメリカ各地でコンサート活動。日本では毎年行われる札幌グランドホテルでのソロ・ライヴをはじめ全国で数多くのコンサートを開催。

後半のブログラムの案内は歌手が務めた。声量があって歌い方のツボを掴んでいる歌いブリ。「007」は24作目が今年公開されるそうだが、第2作が「ロシアより愛をこめて」だった。このテーマ曲はヒットして耳にすることが多い。マーロン・ブランド主演の「ゴッドファーザー」はマフィアの内幕を描いた話題作。キングはイタリアらしい雰囲気の曲を熱唱。3曲目を日本語で「ぼじょう」と言って紹介。聴衆の反応から札幌でのコンサートで人気のある歌手だと判った。「慕情」は香港を舞台にしたウィリアム・ホールデンとジェニファー・ジョーンズ主演のラブ・ストーリー。プッチーニのオペラ「蝶々夫人」の「ある晴れた日に」をヒントに書かれた曲と言う話が伝わっている。

今回のコンサートのゲストは森山良子。1967年「この野原いっぱい」でデビュー。「涙そうそう」など数々のヒット曲を生み出した。透明感のある歌声と歌唱力で日本を代表するトップ・シンガー。
彼女のトークぶりから多くのコンサートに出場して場を踏んでいる様子がうかがえた。上記2曲を披露した後、ミュージカル作品から2曲を英語で歌った。“My favorite things”(私のお気に入り)はジュリー・アンドリュース主演の映画で親しまれたが、「キャメロット」は覚えていなかった。

コンサートの最後はオーケストラによる懐かしい名作ヒット曲。「オズの魔法使い」は色々なところで耳にしていた言葉だが、音楽としては詳しくは知らない。ジュディ・ガーランドは有名で知ってはいた。オードリー・ヘップバーンは大好きな女優でその作品はかなり観ているが、「シャレード」はどういうわけか記憶にない。

“Gone with the Wind”はヴィヴィアン・リーとクラーク・ゲーブル主演の映画で何度か観た忘れられない作品。アトランタの街にマーガレット・ミッチェル通りがあって8ミリカメラに収めたのが50年ほど前の事。映画の制作年が自分の生年と同じとは気付かなかった。いろいろなことを思い出しながら、親しみのあるメロディに聴き入った。
今回はじめて知って驚いたことは音楽を担当したマックス・スタイナーはウィ-ン出身の作曲家。名付け親がリヒャルト・シュトラウスで、ピアノをブラームスに習い、音大時代にはマーラーの教えを受けたという。ヨハン・シュトラウスとも親交があり、アメリカでもジョージ・ガ―シュインと知り合いであったというから彼は素晴らしい音楽を作り出す環境に恵まれていたと言えよう。

キングのアンコール曲は《ラマンチャの男》より「見果てぬ夢」と《アナと雪の女王》より「ありのままで」。
2曲目は“Let it go”と言って歌い始め、曲が流れると客席のあちこちから拍手が起こった。チラシの予定演奏曲目に入っていて期待していた客の反応のようであった。
森山良子のアンコール曲は《マイ・フェア・レディ》より「踊り明かそう」。1956年上演されたミュ―ジカルが元で、64年にオードリー・ヘップバーン主演で映画化された。映画版の音楽監督は現在の名指揮者アンドレ・プレヴィン。アカデミー賞では音楽賞を含む8部門制覇。この曲も知らない人がいない程の名曲。森山は素晴らしい演技と歌唱で歌い上げた。

最後のアンコール曲はキング、森山のボーカルとコンサートマスターのヴァイオリン独奏でオーケストラをバックに《ピノキオ》より「星に願いを」。

電車やバスなどの不通や交通機関の遅延などで開演時間に間に合わなくて駆け付ける客もいた様子。P席に少し空席があったようだが満席に近い状況で人気のオーケストラ公演。コンサートが終って聴衆もみんな満足げな様子。
低料金の3階席から鑑賞したが、サウンドも豪華で、ライティングも随所に幻想的な雰囲気が出ていて効果的であった。クラシック音楽とは違う楽しみ方ができて楽しかった。



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年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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