トリオ・レイラ コンサート Vol.4

トリオ・レイラは鎌田泉(紀尾井シンフォニエッタ・ヴァイオリニスト)、廣狩亮(札幌交響楽団首席ヴィオリスト)と廣狩理栄(札幌交響楽団チェリスト)による弦楽三重奏団。2008年札幌公演、09年東京公演でデビュー。10年、12年に続いて第4回目の演奏会。演奏会では弦楽三重奏曲の他に、毎回ゲストを迎えて幅広い室内楽にも取り組んでいる。
第4回演奏会のゲストは金子亜未(札幌交響楽団首席オーボエ奏者)。

2014年9月10日(水) 19:00開演  ザ・ルーテルホール
《弦楽三重奏団レイラ コンサート Vol.4》

Kamata Izumi は東京生まれ。桐朋女子高等学校卒業後、奨学金を得てジュリアード音楽院に学ぶ。日本室内楽コンクール第2位、サラサーテ国際ヴァイオリンコンクール第2位。スペイン、アメリカ、日本の各地でリサイタルを開催。現在は紀尾井シンフォニエッタ東京のメンバーとしてソロ、室内楽活動を行い、日本フィルのゲストコンサートマスターを務める。

Hirokari Akiraは1970年神戸生まれ。東京藝術大学卒業。東京現代音楽祭室内楽コンクール第1位、東京国際室内楽コンクール第2位。広島交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団の首席ヴィオラ奏者を務めた後、札幌交響楽団首席ヴィオラ奏者に就任。ソリストとしてオーケストラと共演のほか、New Kitaraホールカルテット演奏会(10~14年まで8回)に於いても活躍。北海道教育大学岩見沢校非常勤講師。

Hirokari Rieはエリーザべト音楽大学に学ぶ。1992年より1年間、アフィニス海外研修員としてパリに留学。エコール・ノルマル音楽院にて室内楽を学ぶ。広島交響楽団、関西でのフリーランスを経て、99年より札幌交響楽団チェロ奏者。札幌大谷大学非常勤講師。

Kaneko Amiは1990年、千葉県生まれ。2012年東京芸術大学音楽学部器楽科管打楽器専攻を首席で卒業。第79回日本音楽コンクール・オーボエ部門第3位。第28回日本管打楽器コンクール・オーボエ部門第1位。12年4月札幌交響楽団入団。12年9月、第10回国際オーボエコンクール軽井沢では日本人最高位の第2位に入賞して全国的に注目を浴びた。北海道教育大学非常勤教師。

〈プログラム〉
 モーツァルト:弦楽三重奏のためのディヴェルティメント 変ホ長調 K.563
 ナウマン:弦楽三重奏曲 二長調Op.12
 ブリテン:ファンタジー(オーボエ四重奏のための) Op.2
 モーツァルト:オーボエ四重奏曲 ヘ長調K.370

モーツァルト(1756-91)が16歳の時に作ったディヴェルティメント3曲は3楽章構成。CDも所有していてよく聴く。この曲は初めて聴いた。“気晴らし”の雰囲気のある曲名とは違って娯楽性の少ない本格的な曲で演奏時間も約45分。「ジュピター」の完成後に作曲された(1788年)。6楽章構成でヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの各楽器が均等に活躍し、各楽章は変化に富む曲の展開で重厚な作品に仕上がっていた。ヴァイオリンが生き生きとして全体の演奏を弾きたさせていた。
鎌田はサイトウ・キネン・オーケストラでも活躍し、08年の「紀尾井シンフォニエッタ東京」札幌公演でもメンバーとして来ていたが、今回は素晴らしいヴァイオリニストとして印象付けられた。

エルンスト・ナウマン(1832-1910)の名は初めて聞く。ドイツ生まれで、ライプツィヒ音楽院に学ぶ。主にオルガン奏者、指揮者として活躍していたそうである。シューマン、ブラームスと交流があり、作曲を手掛けた作品のほとんどが室内楽と言う。83年に作られたこの作品はウィ―ン古典音楽の影響を受けているようで優美で魅力的な曲。

ベンジャミン・ブリテン(1913-76)がイギリス人作曲家対象の「ファンタジーのためのコンクール」のために1932年に作った曲。この作品で19歳のブリテンは世界に知られることになり、その後、イギリスが生んだ名作曲家になった。単一楽章の作品で、20世紀の香りのする現代音楽。
オーボエを通して金子が奏でる聴き慣れた音とは違っても、高度な技巧で何となく現代的な雰囲気を醸し出した演奏。弦楽トリオとの絡み合いが面白かった。

モーツァルトの「フルート協奏曲第2番」の原曲が「オーボエ協奏曲」としてPMFの演奏会などで数回聴いたことがある。彼の唯一の「オーボエ四重奏曲」は名オーボエ奏者Friedrich Rammのために作曲されたと言う。
オーボエを協奏的な役割を担う独奏楽器として扱っているのがよく判った。金子がカデンツァを弾いてオーボエという楽器の魅力をたっぷりと聴かせてくれた。モーツァルトらしい室内楽曲として楽しめた。

Kitaraでばかり聴いているが、偶に違う会場で聴くのも良い。9月初旬はコンサートが入っていなかったので、今回は弦楽トリオの演奏会のチケットを購入してみた。ザ・ルーテルホールは2年ぶりである。いわゆる、通の人たちが聴きに来ている感じがした。
18日には江別えぽあホールに初めて出かけて「今井信子&伊藤恵のデュオ・リサイタル」を聴く予定にしている。

*20年ほど前はよく気になっていた街やビル内の英語の誤表記。現在は以前より良くなっているとは言え、ルーテルセンターのビルの手洗いの誤表記は久しぶりで気になった。“MAN”、“ LADY”。イラストで表示してあるので、それだけで充分だと思うが、英語表記するなら“Men”、“Ladies”が正しい。(Men と Women。 Gentlemen と Ladies が普通)。日本語で単数と複数の表し方が同じ場合があるから間違えるのだが、利用者が複数いるのだから複数形の英語にするのは当たり前なのです。
日本語でプログラム・ノート、 メンバーという場合に、英語では“Program Notes”, “Members”などの複数形を使う必要があることを理解してほしいと思っています。(先月のHIMESオーケストラのプログラムにも“Orchestra Member”と書かれていて気になった。)

*演奏会終了後、会場(大通西6丁目)の近くの知人(札響くらぶ会員)が経営している「名曲ミニバーOLD CLASSIC」(南3西5)に立寄ってみました。同じコンサートに来ていたクラシック好きの方々と出会いました。パーボ・ヤルヴィの「第九」、カール・ベームの「未完成」など大音量で聴きながら、音楽に関する会話もはずみ和やかな雰囲気で楽しい時を過ごしました。リーズナブルな料金で珍しいビール、ワインも飲めて素敵な店でした。近いうちに、また寄ってみたいと思う。
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年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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