PMFステージオペラin Kitara 「ナクソス島のアリアドネ」

~25回記念アニバーサリープログラム~
PMFステージオペラ in Kitara 「ナクソス島のアリアドネ」
                         (全2幕・ドイツ語上演、字幕付き)
R.シュトラウス生誕150年記念

このオペラ」は7月18日(金)夜公演でも同じ出演者で上演された。

2014年7月20日(日) 14:00開演  札幌コンサートホール Kitara大ホール

R. Strauss:“Ariadne auf Naxos”
〈出演〉 
沼尻竜典(指揮) 
ヨズア・バルチュ(執事長)、駒田敏章(音楽教師)、塩崎めぐみ(作曲家)、水口聡(テノール歌手:バッカス)、伊藤達人(士官)、日浦眞矩(舞踏教師)、大塚博章(かつら師)、清水那由太(従僕)、天羽明恵(ツェルビネッタ)、大村博美(プリマドンナ:アリアドネ)、村松恒矢(ハルレキン)、澤武紀行(ブリゲッラ)、九嶋香奈枝(ナヤーデ)、林よう子(ドゥリアーデ)、今野沙知恵(エコー)
PMFウィーン、安楽真理子(ハープ)、野間春美(ピアノ)、佐久間晃子(チェレスタ)、オクタヴィアン・ソニエ(ハルモニウム)
PMFオーケストラ

沼尻竜典(Ryusuke Numajiri)は1964年、東京生まれ。桐朋学園大学、ベルリン芸術大学で学び、90年ブザンソン国際指揮者コンクールに優勝。新星日本交響楽団正指揮者(93-98)、東京フィル正指揮者(99-03)、名古屋フィル常任指揮者(03-06)、日本フィル正指揮者(03-08)を歴任。07年から、びわ湖ホール芸術監督として同ホールでのオペラ・シリーズでの活躍が顕著な指揮者。98年にロンドン響を指揮して海外デビュー。以来、国内外で多くのオーケストラと共演。05年にケルン歌劇場、07年にバイエルン州立歌劇場などにデビュー。
04年、読売日響の札幌公演以来のKitara 出演。10年ぶりとは思えない程、その活躍ぶりを身近に感じていた。

リヒャルト・シュトラウス(1864-1949)は多くの交響詩を書いたことで知られている。「ドン・ファン」、「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」、「ツァラトゥストラはかく語りき」、「ドン・キホーテ」、「英雄の生涯」など。「家庭交響曲」「アルプス交響曲」も交響詩的な作品であり、コンサートで聴く機会もある。彼は指揮者としての活動も顕著で、ウィ―ン国立歌劇場の指揮者も務めた(1919-24)。歌曲の作品も数多く残している。
ドイツ・オーストリア系の作曲家としてはワーグナーとともにモーツァルト以来の偉大なオペラ作曲家である。「サロメ」、「ばらの騎士」などが良く知られた作品で実に多くの舞台作品を手がけている。私自身は彼のオペラ作品は観たことが無い。

今回のオペラもタイトルを聞いたことがあるくらいでストーリも全然知らない。
プログラムの解説には次のように書かれている。《18世紀のウィ―ンで、ある大富豪が、「宴会の余興に喜劇芝居と悲劇オペラを同時に上演せよ」と執事に命じる。彼の気まぐれに作曲家は憤慨、歌手勢も顔色を変えるが、洒落気の強い演劇人は乗り気になり、「捨てられた王女アリアドネ」の筋立てに、コメディアンが堂々と絡むことに、、、。》
オペラのあらすじも詳しく知らずに鑑賞することになった。

第1幕(約40分)のプロローグで執事長役のドイツ語からドイツ・オペラの雰囲気が感じ取れた。持ち込まれた難題に悩む音楽教師や作曲家、プリマドンナ、踊り子たちのドタバタぶりが描かれた。作曲家役の塩崎めぐみの歌唱力が光った。(第1幕40分)
第2幕(約80分)の舞台は《ナクソス島の洞窟の入り口》。ギリシャ悲劇のヒロインの王女役アリアドネが夫に取り残された孤島で悲しみの日々を送っている。ツェルビネッタと踊り子たちが彼女を慰めるが効果がない。天羽明恵が「偉大なる王女様」のアリアを堂々と歌い上げた。超絶的コロラトゥ-ラとリリックな声とともに確かな演技力が観客を魅了した。
若い神バッカスが島に来たことを告げられ、アリアドネは死の使いが現れた思い込む。バッカスのお蔭で死への渇望が消え、生きる喜びに目覚めて、二人は結ばれる。
水口聡はウィ―ン国立音楽大学を首席で卒業。1988年ミラノ国際コンクールに優勝し、欧州各地の歌劇場で活躍。現在もウィ―ン在住。聴いて酔いしれるほどの圧倒的な歌唱がホールを包んだ。大村博美もヨーロッパ諸国で数々の国際オペラコンクールに入賞した実績を感じさせ、容姿も含めて気品のある役柄を見事に演じた。荘重なアリアだったので観客の大拍手を得る場面にはならなかったのが残念であった。
今回の演目は北海道初演だが東京などでは歌手陣も経験を積んでいる様子がうかがえた。

オーケストラは37名の小編成ではあったが、鍵盤楽器、打楽器、ハープなどが多用されて多彩な音色を出していた。オーケストラは伴奏に終るだけでなく音楽を響かせている印象を受けた。R.シュトラウスの巧みな作曲のせいなのかも知れないと思った。
彼の交響詩の良さが少しづつ解りかけてきた段階なので、オペラ作品は鑑賞を積み重ねないと理解は難しいだろう。とにかく今日は素晴らしい歌声を聴けて良かった。
 
PMFも前半が終わって一区切り、PMFウィ―ンの出演するコンサートも今日が最後であった。キュッヒルさんを始め弦楽器の教授陣に感謝したい。お疲れ様でした。また来年を楽しみにしています。

ハープの安楽真理子さん、今日大健闘した天羽さんは8月3日の最終日までPMF後半のプログラムが目白押しです。私も後半4つのコンサートを聴く予定である。
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Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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