札幌時計台でのボランティア活動(3)

 クラシック音楽の分野で2012年はドビュッシーの生誕150周年で、コンサートのプログラムに例年より多くドビュッシーの曲が演奏されている。

 今年は日本の偉大な教育家・思想家であった新渡戸稲造の生誕150周年に当たり、札幌時計台で8月末から10月8日まで記念展が開催された。この機会に時計台でのボランティア活動を通しての新渡戸博士に関するエピソードを二三紹介したいと思う。

 新渡戸稲造は五千円券の肖像になったこともあり子供から大人まで広くその名が知れ渡っているが、彼の業績が具体的にはそれほど知られていない。時計台を訪れた学生に新渡戸博士が日本銀行券の肖像になったことに疑問を呈されたことがある。「武士道」という本を英文で書いてニューヨークでベストセラーになったり、第一次世界大戦後にできた国際連盟の事務次長を勤めあげて国際的に活躍した人物で、それが評価されてお札の肖像になったのでしょうと説明したことがありました。

 カナダの訪問客からはバンクーバーに「新渡戸記念庭園」があることを知らされて改めて博士の国際的な評価を感じ取りました。1960年にブリティッシュ・コロンビア大学のキャンパスに造園され、2009年には天皇・皇后も同庭園を訪れたそうです。

 昨年の台湾旅行で「新渡戸稲造は後藤新平とともに台湾の発展に貢献して、台湾第2の都市である高雄を作り上げた」とガイドが紹介していました。博士が台湾でも足跡を残していることを初めて知りました。
 今年の6月頃、初めて北海道旅行の折に札幌を訪れた高齢の婦人が<祖母から「新渡戸稲造に世話になった」と子供の時からよく話を聞かされていたが、博士とどういう関係か謎なのです。>と私に話しかけてきました。私が台湾での思い出話をしましたら、「謎がやっと解けました。台湾製糖に勤めていたのです。」 長い間、心に引っかかっていたことを取り除けてホッとした様子で、礼を言われ私も嬉しい気持ちになりました。

 今日はたまたま新渡戸稲造博士生誕150周年記念展の最終日でした。アメリカのアイダホ州から来館した人と話が弾んだ。彼の奥さんに新渡戸稲造の「武士道」の本について説明したら、夫がアメリカの剣道の先生へのお土産に英文の"Bushido:The Soul of Japan"を書店で買い求めていたと言った。「武士道」という日本語を知っていて、著者の知識なしで購入していたらしい。良い本を買ったことで喜んでいました。 

 9月1日が新渡戸稲造博士の誕生日で、当日の朝に当番になっていた時計台に着いて、初めて150周年のことを知りました。16・7枚のパネルを読んで新しく吸収できたこともあり、その後、記念展について出会う人に紹介したりもしました。記念展の最終日に当番になったのも偶然でした。新渡戸稲造への興味がますます深まる昨今です。
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

fsuterry

Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
最新コメント
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR