オルガンサマーナイトコンサート

2014年6月6日(金) 19:00開演  札幌コンサートホール Kitara大ホール

出演:オクタヴィアン・ソニエ(オルガン)、  中江早希(ソプラノ)

《プログラム》
  〈オルガン・ソロ〉
   高野智恵美(北海道作曲家協会会員): 響の試み(委嘱作品/初演)
   モーツァルト:アンダンテ ヘ長調 K.616
   ヴィエルヌ:「幻想的小品集」より 月の光 作品53-5、太陽への賛歌 作品53-3 
   ワーグナー(ルメア編曲):楽劇「ワルキューレ」より ワルキューレの騎行
 
  〈オルガンとソプラノ〉
   ヘンデル:歌劇「リナルド」HWV 7aより “私を泣かせてください”
   モーツァルト:モテット「踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ」 K.165(158a)より“アレルヤ”
   フォーレ:「レクイエム」作品48より “ピエ・イエズ”  
   ヴィエルヌ:「アンジェラスの鐘」作品57      
   モーツァルト:歌劇「魔笛」K.620より “復讐の心は地獄のようにわが胸に燃え”

第16代札幌コンサートホール専属オルガニスト、オクタヴィアン・ソニエ(Octavian Saunier)は昨年10月のデビュー・リサイタル以後も積極的にコンサートの他に多方面で活動している。先月は東京、京都でもコンサートを開催している。

中江早希(Saki Nakae)は北海道教育大学岩見沢校卒業。東京藝術大学大学院修士課程修了後、現在は同大学院博士課程に在籍。藝大各種コンサートで、高関健、湯浅卓雄らと共演。オペラでも活躍。第14回日本モーツァルト音楽コンクール声楽部門第2位。第12回中田喜直記念コンクール大賞受賞。第25回ハイメス音楽コンクール声楽部門第1位。第11回東京音楽コンクール声楽部門第3位など輝かしい経歴を持つ北海道期待のソプラノ歌手。

オクタヴィアンのオルガンコンサートは久しぶりである。中江の評判も耳にして大ホールでオルガンとソプラノの協演に臨んだ。演奏曲で初めて聴くのは数曲のみ。
最初はオルガンの大音響にかき消されて大ホールのオルガン演奏台の傍で歌う声が明瞭に届かない感があった。
オルガン・ソロで印象に残ったのはヴィエルヌの「太陽への賛歌」。ヴィエルヌの「幻想的小品集」はフランス出身の歴代Kitara専属オルガニスト数人のCDにも収録されているので親しんでいると言える。「月の光」は優しく心地よい作品だが、同時に対照的な「太陽への賛歌」の明るい曲が聴けて良かった。オルガン曲で一番面白かったのが「ワルキューレの騎行」。この曲はオーケストラ曲として聴く機会があるが、ワルキューレたちが天空を駆ける様子が巧みに描かれている。壮大でドラマティックな情景を心に描きながら楽しく聴いた。

中江のソプラノで堪能した曲が最後の「夜の女王」のアリア。素晴らしい歌声で、高度な歌唱テクニックにも感動した。北海道の地元でも将来を嘱望される音楽家が育っているのは頼もしい限りである。

最後のオルガン曲と共に「終わりよければすべて良し」の印象のコンサートであった。
最後の二人の挨拶もとても良かった。特にオルガニストの日本語の挨拶が素晴らしかった。日本語の上達度は耳にしていたが、見事な日本語に感服。
アンコール曲は「ベルク:ナイティンゲール」。オルガン伴奏の音量が控えめで、結果的にソプラノの声が生かされていた。
帰りのホアイエで出会う人は若い世代の人がいつもより断然多くて、若い出演者の友人や知人が聴きに来ていたようだ。ワンコインで聴ける気軽さもあったのかも知れない。

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Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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