マリア・マグダレナ・カチョル デビューリサイタル

 第15代 札幌コンサートホール専属オルガニストの札幌でのデビューとなるリサイタルが今日の2時からKitaraで開かれた。
 1998~99シーズンからKitara専属オルガニスト制度がスタートして、毎年ヨーロッパの若いオルガニストが1年間の任期でコンサートや講習会などの活動を行っている。この制度は日本では極めて高い評価を受けており、今迄に東京・京都・新潟などのコンサートホールからも依頼がきて客演している。
 この制度が始まって2012~13シーズンで15年目を迎える。フランス・ハンガリー・スペイン・ベルギー・ドイツ・スロヴァキア出身のオルガニストが今迄に来札している。

 マリア・マグダレナ・カチョルはポーランド出身でヨーロッパの各地の音楽祭にも定期的に出演していて、この9月にKitaraの専属オルガニストに就任して初めてのリサイタルを開いた。

 全部で9人の作曲家の曲を演奏したが、そのうち6人の作曲家の名前を知らなかったのには自分自身でもビックリするほどであった。知っていたのはJ.S.バッハ、フランク、リストだけであった。この3人の作曲家は50年も前から知っていた。オルガン曲に関しては知識が不足しているのは自覚していたが,Kitaraでオルガンのコンサートを聴き始めて以来、ブクステフーデ、ヴィドール、ヴィエルヌ、デュプレ、デュリュフレなどオルガン曲の作曲家の名前に親しんできたが、数知れないほどの作曲家がまだまだ沢山いることを前提にしたほうが良いと思った。

 バッハの「トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV564」はCDを持っていて何度も聴いているが、バッハの曲は即興演奏が多く入るのでオルガニストによって凄く違いがあって、途中までidentifyできないほどであった。3楽章からなる協奏曲のような感じが良く表現されて印象深かった。

 リストの数少ないオルガン曲「コラール{アド・ノス、アド・サルタレム・ウンダム}による幻想曲とフーガ」はまるで管弦楽のようで、Kitaraの良く鳴るオルガン(パイプの本数4976)の特徴が存分に生かされる見事な演奏で、30分もかかる難曲を集中力を切らさずに最後まで大胆に弾き切って聴衆の拍手喝采を浴びた。

 マグダレナも自身の演奏に対しての満足感とKitaraのオルガンの素晴らしさに感動し、演奏が終わって思わず「泣いてしまった」と告白した。何度もオルガンと聴衆に感謝して、アンコールに「ミサ曲」を演奏。「12月のコンサートは皆さんのために演奏する」と言って、最後に"See you in December."と英語であいさつ。

 オルガン演奏だけでなく、彼女の人柄も強い印象を残した演奏会となった。
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

fsuterry

Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
最新コメント
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR