シュテファン・ヴラダー指揮 ウィ―ン・カンマ―・オーケストラ with 牛田智大

2014年6月1日(日) 13:30開演  札幌コンサートホール Kitara 大ホール

Stefan Vladar Conducts Wiener Kammer Orchestra, Tomoharu Ushida, piano
〈プログラム〉
 モーツァルト: ディヴェルティメント 二長調 K.136
 ショパン: ピアノ協奏曲第2番 へ短調 Op.21
 モーツァルト: 交響曲第41番 ハ長調 K.551 「ジュピター」

1946年に創設されたウィ―ン・カンマ―・オーケストラは、2003-08まで芸術監督を務めたハインリヒ・シフのもとで国際的評価を得た。08年5月、シュテファン・ヴラダー(65年、ウィ―ン生まれ。85年、ベートーヴェン国際ピアノコンクール最年少優勝。)が芸術監督兼首席指揮者に就任して以来、世界ツアーを頻繁に行って国際的なオーケストラとして実績を積んでいる。ウィ―ン・コンツェルトハウスの多くのコンサートで演奏しており、世界の主要な音楽祭にも出演している。
*ハインリッヒ・シフ(Heinrich Schiff)は1951年生のオーストリア出身の世界的なチェリストで、指揮活動も行って、99年3月にウィ―ン放送交響楽団を率いてKitaraに登場した。

弦楽のためのこの「ディヴェルティメント」はモーツァルトが16歳の時に作曲した。伸びやかな主題で始まり、第2楽章は流麗なカンタービレ。第3楽章は溌剌として生気に満ちたフィナーレ。いつ聴いても若々しく晴れやかな気分になる。

牛田智大は1999年、福島県いわき市生まれ。父親の転勤に伴い、生後すぐ上海に移り6歳まで滞在。08年、8歳の時から5年連続でショパン国際ピアノコンクール in Asiaで1位受賞。09年、松浦修指揮東京ニューシティ管弦楽団と共演。12年2月、第16回浜松国際ピアノアカデミー・コンクールにて最年少1位受賞。同年7月、12歳で東京オペラシティコンサートホールにて東京でのデビュー・コンサート。各地でリサイタルを開催し、Kitaraには13年1月に登場して圧倒的な人気を博した。
昨年のリサイタルでは幼くて可愛いい表情からは想像できないような高度なテクニックを披露した。

《音楽の友》5月号のインタビュー記事で、今回のヨーロッパのオーケストラとの協演に関して興味深いことを述べていた。ショパンの「第2番」を弾き始めたのが東日本大震災の年で、いつも祖父母のことを思って弾いていたと言う。「第1番」より自分の感情移入がしやすく、デビューのきっかけにもなった曲なので彼にとっての原点ともいえる曲だそうである。「1番」には絶望的な感じがあるが、「2番」には叶うかもしれないと感じるところがあると述べていた。
本日の演奏会でも堂々とオーケストラと渡り合う姿は頼もしい限りであった。
背が伸びて162cmぐらいになって、手も少し大きくなったので左右ともに10度届くようになったというが、これからレパートリーもどんどん増えていくことであろう。自分のペースでゆっくり育っていってほしい。

「第41番」はモーツァルトの最後の交響曲。彼の交響曲の中でも最も壮大な曲。気迫に溢れた圧倒的な終楽章に相応しい愛称が彼の死後、この曲に付けられたとされる。この交響曲を一段と有名にして親しみのある楽曲にしているのではと思う。
ヴラダーは年齢的にも若くて、指揮ぶりも大きくて溌剌としていた。今回の日本ツアー6公演(福岡、札幌、函館、東京、新潟、大阪)のピアノは牛田、ほかの2公演(静岡、武蔵野)のピアノはヴラダー。
ヴラダーはソリスト、室内楽の共演者、指揮者という幅広い能力を誇り、高い評価を受けているとのことだが、今後益々の活躍が期待される。

ソリストのアンコール曲は「ニーノ・ロータ: ロミオとジュリエット」
オーケストラのアンコール曲は「プロコフィエフ: モンタギュー家とキャプレット家」








 
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Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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