第12回ゾンゴラコンサート

第1324回札幌市民劇場
 
第12回ゾンゴラコンサート~北海道に伝えるリストの系譜~

F.リスト全曲演奏シリーズⅡ 〈語りのリスト〉

2014年4月29日(火・祝) 札幌サンプラザホール 13:00開演

昨年から《リスト全曲演奏シリーズ》が始まって関心を抱いていた。今年は2ヶ月ほど前にチケットを買っておいた。Kitaraのホール以外でコンサートを聴くことはめったに無い。特に、サンプラザホールは十数年ぶりである。今日も好天で札幌は例年より早く桜も開花したようで、気が向いて運動がてら徒歩で会場まで出かけた。
 
Zongoraの会(ゾンゴラとはハンガリー語で「ピアノ」の意味)は1999年、北海道教育大学札幌校芸術文化課程音楽コースで谷本聡子に師事する学生と卒業生により結成されたグループ。10周年を機に札幌大谷大学の卒業生も加えて、新たな活動を目指して、《リスト全曲演奏シリーズ》をスタート。

今回のプログラムは『文学への巡礼』

★巡礼の年 第1年〈スイス〉より「郷愁」(ピアノ:谷本聡子)
      第2年〈イタリア〉より「ペトラルカのソネット」47番(ピアノ:木村悠子)
★超絶技巧練習曲集より「マゼッパ」(ピアノ:中山真梨子)
★「リゴレット」による演奏会用パラフレーズ (ピアノ:中島幸治)

上記のような比較的に聴き慣れた曲でCDでも聴く機会のあるピアノ曲のほかに、歌曲も歌われた。ヴァイオリン曲やフルート曲もあって室内楽曲もプログラムに入っていた。

〈語りのリスト〉のタイトルが付いていて、リスト自身が語り役として、コンサートが始まった。ピアノ演奏が始まる前の語りが長過ぎる印象を持ったが、曲ごとの解説ではなかったので、後からは気にならなくなった。プログラムの展開の上で必要だったのだろう。リストは読書に親しんで様々な文学から刺激と啓発を受け、音楽へと昇華していったと伝えられている。

最後の演目《レーナウの「ファウスト」による2つのエピソード》のピアノ連弾(谷本聡子、小杉恵)では演奏に合わせて物語中の人物がステージに出て無言で演技をする場面があって面白かった。歌手や演奏者たちが役を演じていた。ファウスト役はオペラの経験があってか、演技力が達者で感心した。
第1曲 夜の行列、 第2曲 村の居酒屋での踊り(メフィストワルツ)

谷本聡子は87年、ハンガリーのリスト音楽芸術大学を卒業。ドイツのフライブルク音楽大学院修了。ブタペストの春音楽祭、ルガーノ音楽祭などに出演。ヨーロッパ各地のほかアメリカ、カナダ、ロシアでも演奏活動。海外の著名な室内楽団と共演を重ね、国内外のオーケストラとも共演。現在、札幌大谷大学教授。
以前にKitaraで日本フィルや札幌交響楽団と共演してのピアノ協奏曲の演奏を聴いた記憶がある。

今後のゾンゴラコンサートの企画が5年先まで出来上がっていて、〈華麗なるリスト〉、〈悟りのリスト〉などが続く。

F.リスト作品一覧のプリントが手渡されたが、ジャンル別に分類されていて、とても参考になって興味が湧いた。リストには膨大なピアノ曲があり、4手用や2台用などは素人には見当もつかなかった。これを貰っただけでも今日のコンサートに来た甲斐があった。勿論、コンサートも楽しんだ。座席数が506のこのコンサートホールは座席が階段状になっていてステージが見やすくて、音響も標準以上である。個人的には歩いて30分以内で来れるのも便利である。これを機会にオペラの上演にも来てみる気になった。


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Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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