キエフ国立フィルハーモニー交響楽団

ウクライナのキエフ国立フィルハーモニー交響楽団はニコライ・ジャジューラに率いられて度々Kitaraに出演している。2007年に≪チャイコフスキー二大協奏曲の夕べ≫と銘打って来札。アリス=沙良・オットとジョセフ・リンがソリストを務めた魅力的なプログラムであったことを鮮明に記憶している。昨日のプログラムにあった「くるみ割り人形」も演奏した。
2度目の09年はソリストがジョセフ・リン(現在はジュリアード弦楽四重奏団の第1ヴァイオリン奏者)で「メンデルスゾーンの協奏曲」。「チャイコフスキーの交響曲第5番」、「ハチャトリアンの仮面舞踏会」を演奏。「仮面舞踏会」より《ワルツ》が浅田真央のフィギュアスケートの曲目に使われていたので、日本ツアーでの選曲がうまいと印象に残っていた。

このオーケストラの創設は1985年。東欧における名門オーケストラの一つとして評価されている。
今回のコンサートでは当初、ニコライ・ジャジューラが指揮する予定になっていたが、来日不能でアンドレイ・アニハーノフに変更になった。

アンドレイ・アニハーノフ(Andrey Anikhanov)は1965年サンクトペテルブルグ生まれ。レニングラード国立音楽院で指揮をアレクサンドル・ドミトリエフ(77年からサンクトペテルブルグ響の芸術監督・首席指揮者。同響を率いて03年にKitara登場)などに学ぶ。89年、サンクトペテルブルグ国立ミハイロフスキー歌劇場管弦楽団の常任指揮者に就任。91年から同楽団の日本公演の指揮者として活躍。92~08年、同楽団首席指揮者。11年からロストフ国立歌劇場首席指揮者。これまでに数多くのオーケストラに客演しており、09年に東京ニューシティ管弦楽団の客演指揮者就任。

12月23日(月・祝)15時開演  札幌コンサートホールKitara大ホール
指揮/アンドレイ・アニハーノフ
管弦楽/キエフ国立フィルハーモニー交響楽団
独唱/アッラ・ロディナ(S), オルガ・タブリナ(Ms), オレクサンドル・ディアチェンコ(T), セルギイ・マゲラ(Bs)
合唱/札幌アカデミー合唱団
合唱指揮/長内勲

〈プログラム〉
  ベートーヴェン:「エグモント」序曲 Op.84
          交響曲 第9番 ニ短調 Op.125 「合唱付き」

ゲーテの戯曲「エグモント」のための劇付随音楽。今日では序曲のみが単独で演奏される。エグモント伯爵の祖国愛、強い信念、純真な愛などが表現されている。力強い序曲として演奏機会の多い曲。

「第九」は12月15日の『札響の第9』のブログで書いたので重複は避ける。
外国のオーケストラが「第九」の公演を12月に札幌で行うのはこの四半世紀では初めてである。半年前からチケットが発売されて一番安い席は早々に完売であった。その後のチケットの売れ行きは芳しくなかったようで、本日は空席が多くて6割程度の客の入り。札響よりオーケストラの規模が大だったが、座席がステージ横のRA席であったこともあり、札響の演奏と比べて強い印象を受けなかった。演奏終了後にあちこちから“ブラボー”の声が上がったので、感動した人は結構いたようである。
オーケストラの演奏は弦楽器、管楽器ともに力強く、バスの歌声も素晴らしかった。合唱団は単独の出演だったので合同合唱団より迫力が無かったのは止むを得ない。独唱がオーケストラや合唱に比して、聞こえ難かったのは座席のせいだろう。指揮者の指の動きが巧みで、オペラの経験も豊富なようで日本での今後の活躍も期待される。

キエフ国立フィルは27日、28日の東京オペラシティコンサートホールでの公演が残っている。28日は今日の公演と同じプログラム。
尚、今年の年末に他にも外国のオーケストラによる「第九」の公演が行われるのは注目に値する。ウクライナ国立歌劇場管弦楽団が28日は横浜みなとみらいホール、29日と30日は東京オペラシティコンサートホールで公演を行う。

大晦日に恒例のベートーヴェン全交響曲連続演奏会が今年の「第九」の締めになる。小林研一郎指揮岩城宏之メモリアル・オーケストラが東京文化会館で伝統になった公演を行う。いつの日か聴いてみたいコンサートである。

2013年に自分が聴くコンサートは今日が最後となった。
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年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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