Kitaraのクリスマス 2013

Kitaraのクリスマスは札幌コンサートホールKitaraが主催する毎年恒例のコンサートである。ホール主催の『クリスマスオルガンコンサート」も毎年行われているので、最近はどちらか1つのコンサートを選んでいる。最近では06~08年はオルガンを聴いたが、ここ数年はオーケストラの方を選んでいる。

「Kitaraのクリスマス」は井上正義が出演する年が続いたが、昨年は広上淳一が初めて登場した。今年もマエストロ広上が再び登場。管弦楽は札幌交響楽団。12月22日(日)午後5時開演。公演終了後にレストランで食事をしたり、ホワイト・イルミネイションを楽しんで夜を過ごす人々に配慮した時間設定と思われた。

〈プログラム〉
 ラールソン:「田園組曲」作品19より ロマンス
 チャイコフスキー:弦楽合奏のセレナード ハ長調 作品48
 チャイコフスキー:組曲「くるみ割り人形」作品71a
 アンダーソン:クリスマス・フェスティバル

前半の2曲は弦楽器だけの曲。ラールソン(1908-86)はスウェーデン出身の作曲家。マエストロ広上がノールショッピング響首席指揮者を務めていた時(1991-95)に同響のメンバーから教えられた曲だそうである。広上の編曲で、北欧の白い冬の美しさが表現されている。ノールショピング響とレコーディングも行った曲で、札幌の冬景色に相応しいとして選曲したと言う。ロマンティックで綺麗な曲であった。
司会者からスウェーデンのクリスマスの過ごし方を訊かれて、〔スウェーデンのクリスマスは質素で、何にもしないで家族団らんをしながら過ごす〕と広上は語っていた。家族団らんをしながら窓から見渡す北欧の白夜の情景を想像しながら聴いた。

チャイコフスキーの「弦楽セレナード」はドヴォルジャークの曲と並んで有名。つい先日もスーク室内オーケストラが演奏した馴染みの曲。第1楽章が終ったところで拍手が起こるくらい聴く者の心を揺さぶるドラマティックな曲。第2楽章が魅惑的なワルツ。第3楽章は哀愁に満ちた緩徐楽章。第4楽章はロシアの民俗舞曲を使ったフィナーレ。何度聴いても美しい曲で飽きない。

休憩時間にカフェでアルザス・ワインを飲んでみたが、いつも飲むワインより甘かった。ホワイエでは20代の若いカップルが多く目について、通常目にする年輩の客より明らかに若い人たちが多かった。
今日の大ホールの客席は空席が多く、6割程度の入りだった。昨年の『Kitaraのクリスマス』は満席状態で、確かチケットは完売だった筈。昨年はソリストに清水和音を迎え、オルガニストの出演もあって盛り上がった。昨日午後3時開演のクリスマス・オルガン・コンサートのチケットは完売だった。今年の客の少なさは開演時間が一番の原因と思われる。(昨年は午後3時開演。)二日連続してコンサートに来る人は多くないと思うから、オーケストラを聴きたい人でも開演時間の関係でオルガンの方に流れた公算がある。とにかく日曜日の午後5時開演は極めて珍しい。多分、来年は見直されるのではないだろうか。

プログラムの後半はチャイコフスキーの三大バレエ音楽のひとつ「くるみ割り人形」。クリスマス・イヴの話。プレゼントに貰った人形を兄に壊されたしまった少女が夢を見る。人形が王子に変身して、少女は王女となってお菓子の国に案内されて歓迎されるというストーリー。
バレエ音楽のなかの8曲が以下のような演奏会用組曲として演奏される。
1.小序曲 2.行進曲 3.こんぺい糖の踊り 4.ロシアの踊り(トレパーク) 5.アラビアの踊り
6.中国の踊り 7.あし笛の踊り 8.花のワルツ
09年12月20日にウクライナのキエフ・バレエが札幌で上演されたが、その時のバレエの情景を想い起こしながら美しい音楽を聴いた。広上の踊り出すような雰囲気の絶妙な指揮ぶりを見ながら、ワインを飲んで心地良い気分になったのか《花のワルツ》では一段と気分が高揚した。
組曲で使われた〈チェレスタ〉、〈ハープ〉の音色も心に響いた。

最後のプログラムは昨年と同じ曲。いくつものクリスマスソングを連ねてアレンジした曲

演奏終了後にクリスマス・プレゼントということで最後に2曲。
坂本龍一:「八重の桜」より メインテーマ
グル―バー:きよしこの夜
「きよしこの夜」は会場の聴衆が全員で歌ってコンサート終了。

Kitaraで人気のコンサートとして定着していると思ったが、客の入りが悪くて華やかな雰囲気には包まれなかったのは少々残念であった。7時過ぎ、あいにく小雪が深々と降る日で急いで家路に着く人々の列が地下鉄駅まで続いた。








スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

fsuterry

Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR