札響名曲シリーズ2012-2013 vol.3  ドラマティック オペラ

 演奏会を気軽に楽しみたいという人のために、定期演奏会のほかに今シーズンは5回行われる札響名曲シリーズの3回目。
 今シーズンのテーマは「音楽が紡ぐ物語」で、他の4回は曲目数が3・4曲だが今回は「ドラマティック オペラ」として歌劇の序曲・前奏曲を中心に10曲演奏された。

 指揮は飯森泰次郎。飯森は1997年より東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団常任指揮者を務め、先ごろ同楽団桂冠名誉指揮者となった。札幌交響楽団音楽監督の尾高忠明の後を継いで2012年9月から新国立劇場オペラ部門芸術参与に就任し、2014年9月から同芸術監督に就任が予定されている。70年代からバイロイト音楽祭やドイツの歌劇場で実績を積み重ねて日本のオペラ界では第一人者だろう。
 
 今回のコンサートの前半はイタリアとフランスの作曲家、後半はドイツの作曲家の作品をとりあげた。曲目を見た時に気付かなかったが、ラテンの明るい曲調とドイツの重厚な曲調が極めて対照的で見事なプログラム作りだと改めて感心した。

 ロッシーニの「セヴィリアの理髪師」序曲、ビゼーの「カルメン」第1組曲、ヴェルディの「運命の力」序曲などが前半の曲で、オペラを愛してやまない熱意にあふれた解説を交えての指揮ぶりに聴衆の心を掴んだ。前半だけで1曲5分から10分程度の曲を全部で6曲。団員も気持ちの転換に大曲の演奏よりも集中力が必要だったのではないか。

 休憩後の後半はベートーヴェンの序曲「レオノーレ」第3番、ウエーバーの「魔弾の射手」序曲、ワーグナーの「ローエングリン」第Ⅰ幕への前奏曲、「ニュルンベルグのマイスタージンガー」前奏曲。前半とは違った重厚で壮大な音づくりで、特にワーグナーを得意とする指揮ぶりが印象に残った。

 アンコール曲は「ローエングリン」第Ⅲ幕への前奏曲。ワーグナーを強く印象づけた。

 個人的に気になったのは解説が少々長すぎた感じがした。でもオペラの楽しさを伝えることには成功したのではないだろうか。

 2013年はワーグナーとヴェルディの生誕200年にあたる。例年よりオペラが注目されるのは間違いない。
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Author:fsuterry
年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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