アンドリュー・フォン・オーエン ピアノ・リサイタル

 2010年ベルリン交響楽団のソリストとしてAndrew von Oeyenというピアニストの名前を初めて目にした。ベルリン交響楽団は何度か来札しているが、コンサート会場に足を運ぶ気にはならなかった。ただこの年はチラシでソリストがラフマニノフとベートーヴェンの2つの協奏曲を弾くプログラムに注目したことを覚えている。それから間もなくして同じ名前のソリストが小ホールでリサイタルを開くことを知ってピアニスト名鑑を参照したが、名前が載っていなかったのでそれ以上は気にならずにいた。

 今年のコンサートのチラシでオーエンが16歳でエサ=ペッカ・サロネン指揮のロサンジェルス・フィルと共演してデビューし、最近はサンフランシスコ交響楽団やフィラデルフィア交響楽団などのオーケストラとの共演もあり、多岐にわたる活動実績を知ってチケットを買ってみた。

 プログラムはベートーヴェンのソナタ「悲愴」と「ワルトシュタイン」の2曲、ショパンの「舟歌」・「幻想即興曲」ほか2曲、ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァ―ヌ」と「ラ・ヴァルス」の2曲。

 3人の作曲家の特徴が良く解る演奏で、ショパンが特に心に響いた。ベートーヴェンはダイナミックであるが丁寧なタッチ、ショパンの持つ独特な詩のような音の表現、ラヴェルではオーケストラの曲「ラ・ヴァルス」をピアノで難なく弾くテクニックに魅せられた。プログラムの組み方、時間の割り振りなどリサイタルの盛り上げ方がうまい。メリハリの利いた演奏で期待以上のコンサートになって満足した。

 アンコールにショパンの「ノクターン20番」とドビュッシーの「月の光」ともう1曲は題名不明。とても良い気分で家路についた。

 

 
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年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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