PMFアメリカ・アンサンブル演奏会 (2013.7.22)

PMF AMERICA Ensemble Concert(アメリカ教授陣のアンサンブル演奏会)

〈出演〉PMFアメリカ(ディヴィッド・ヘイレン(vn),ダニエル・フォスター(va),マーク・コソワー(vc),ハロルド・ロビンソン(cb),マーク・スパークス(fl),ユージン・イゾトフ(ob),スコット・アンドリューズ(cl),ダニエル・マツカワ(fg),アンドリュー・べイン(hrn),マークJ・イノウエ(tp),デンソン・ポール・ポラード(tb),シンシア・イェ(perc),安楽真理子(hp)。&PMFピアニスト(南部麻里)

〈演奏曲目〉
  トゥルニエ:ハープのためのソナチネ 第1番
  ドビュッシー:フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ
  プーランク:オーボエ、ファゴットとピアノのための三重奏曲
  サミュ:マリンバ、クラリネットとコントラバスのためのザッピング・トリオ
  カステレード:コンチェルティーノ
          (トランペット、トロンボーン、ピアノ)
  ラインベルガー:九重奏曲 変ホ長調
          (ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、フルート、オーボエ、
           クラリネット、ファゴット、ホルン)

トゥルニエ(1879~1951)はフランスのハープ奏者、パリ音楽院の教授として30年以上にも亘って後進の指導を行った。ハープのための独奏曲や室内楽曲を多く作曲した。
彼の作品はハープ奏者に広く親しまれているが、この曲も華麗で優美な旋律を持つ。

ドビュッシー(1862~1918)の三つの楽器の珍しい組み合わせの曲。やはりドビュッシー独特のセンスが漂う。

プーランク(1899~1963)は管楽器のための室内楽曲を多数作曲している。この曲は20代に完成させたもので、モダンで活力に満ちている。

サミュ(1968~ )はフランス生まれで、89年にリヨン国立歌劇場管弦楽団の首席打楽器奏者に就任。マリンバ奏者として世界で活躍して、多彩な活動を行っている。日本でもファンが多いらしい。98年、パリ管弦楽団の首席奏者。
この曲は極めて特殊な楽器編成であるが、マリンバの4本スティックの扱いが巧みで見ていても楽しいリズム感のある作品。

カステレード(1926~ )はパリ生まれの作曲家、教育者。ジャズやロックなどの音楽に着想を得た作品が数多い。
この曲は1957年に書かれた「トロンボーンとピアノのためのソナチネ」に基づく2本の金管楽器とピアノのための編曲によって演奏される。

*上記3人の作曲家による演奏は、18・19世紀の伝統的なヨーロッパの音楽とは違うモダンなジャズ風のリズムや旋律でPMFアメリカの教授陣ならではの選曲の面白さが出ていたように思った。

ラインベルガー(1839~1901)はドイツの作曲家、オルガン奏者、教育者。彼の音楽は近年になって再び注目を浴びているとのことである。
この九重奏曲も40分ほどの長さの曲でかなり聴きごたえのある作品。今夜のコンサートの締めに相応しい各楽器の独奏もあり、変化のある合奏で躍動感に富む終曲であった。

10日に行われたPMFヨーロッパ・アンサンブル演奏会とは対照的なアメリカ的なプログラミングで興味深かった。教授陣の教え方もヨーロッパとアメリカでは少し違いがあると言われているが、アカデミー生もそれぞれの良さを吸収してテクニックや表現力を身に着けて行っているのだろう。

今日の演奏会では鑑賞に来たアカデミー生の教授陣の演奏に対する反応は口笛と歓声の混じった例年通りの称賛の仕方が見られた。10日のアンサンブル演奏会におけるアカデミー生の反応が例年と違っていたのが、未だ気に掛かっていたので、かえって安心した。日本人の好みの反応ではないが、アメリカ人の若者の特徴なのである。



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年間60回以上札幌コンサートホールKitaraに通うクラシック音楽ファン。クラシック全般に関心があるがオーケストラ・ピアノ曲が特に好きである。 

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